その他原典との相違
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/01 08:25 UTC 版)
「水滸伝 (漫画)」の記事における「その他原典との相違」の解説
チンピラ時代の高俅を逮捕するのが王進になっているが、原作では王進ではなく父の王昇である。 楊志が牛二を殺した後、行方をくらましてしまうため、北京で梁世傑に気に入られ索超と対戦したり、梁世傑の岳父の蔡京への生辰綱の護送を命令され、晁蓋らに襲われるなどの逸話がない。 武十回(武松が活躍する部分)が本伝では省略されており、後に外伝で前半部(潘金蓮・西門慶殺し)のみ執筆されたが、後半部(鴛鴦楼の惨殺から武松と宋江の再会まで)は省略されているため、孔明・孔亮などの好漢は、後の呼延灼青州盗賊征伐の段ではじめて登場する。 薊州における楊雄・石秀らの逸話が省略されているため、祝家荘の登場場面では代わりに李雲・朱富が活躍する。 原作百二十回本で詳細に記述される遼国遠征・田虎・王慶・方臘征伐はあらすじのみに簡略化されている。 その一方、単行本7巻の終盤に登場する髭面の遼国の国主が登場するが、その名は触れていない。彼は高俅・蔡京・童貫・楊戩ら宋国の四大臣に賄賂を贈って、和睦して梁山泊の攻撃を止めさせているのは、原典に忠実である(原典では遼の国主は耶律輝で、配下に都統軍の兀顔光がいると記されている)。 原作では、方臘征伐で多くの仲間を失った後も悲惨な最期を迎える好漢が多く、陰鬱な終幕を迎える。それに対し、本作では原作通りに多くの仲間を失うものの、道君皇帝に功績を認められて褒賞を得るところで物語が終わり、一応のハッピーエンドとなっている。ナレーションでは「その後任官されてからのエピソードはまだ残っている。しかしこの水滸伝はここで終わる」と語られている。
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