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夏休み突入記念! サイン本が当たる! 夏休みに読みたい本No.1『夏休みの空欄探し』フォロー&リポストキャンペーン
対照的な性格の二人の男子高生が、ある姉妹とともに、本に挟まれた暗号を解いていく謎解き青春ミステリー『夏休みの空欄探し』。 夏休みに入ったことを記念して、サイン本があたるフォロー&リポストキャンペーンを行います! あらすじ…
対照的な性格の二人の男子高生が、ある姉妹とともに、本に挟まれた暗号を解いていく謎解き青春ミステリー『夏休みの空欄探し』。 夏休みに入ったことを記念して、サイン本があたるフォロー&リポストキャンペーンを行います! あらすじ…
今更の話ではあるが、雨音あまねさんは姉馬鹿なところがあるというか、本人がいないところで妹の自慢をよくする。いわく「七輝ななきは記憶力がカバ並み(←ゾウの間違い?)だから」「七輝は虹色の脳細胞持ってるから(←灰色…
『夏休みの空欄探し』の文庫が、6月5日に発売となります。 本書は、高校生4人が本に挟まれた暗号の謎を解き明かしていく、青春×暗号ミステリーです。 文庫の発売を記念して、似鳥さんによる特別SSを公開いたします。 前半は…
1 カーテンを開けると、空は明るく晴れ渡っていた。オレは思わず「よっしゃ」と呟く。 今日は六月十三日。そろそろ梅雨入りという時期だから天気を心配していたのだが、これなら楽しく外出できるだろう。「おーい、エチカ…
滅亡しない日 教室から近い、二階女子トイレ。鏡に向かいながら、荒れた唇に、新しいリップグロスを塗る。ドラッグストアで、口コミサイトで大人気だというようなことが書かれた派手なポップが添えられていたものだ。薄い赤に色づく…
大注目の新鋭、砂村かいりさんの最新作『苺飴には毒がある』の刊行を記念して、砂村さん手作りの苺モチーフのペンダント&サイン入り手書きメッセージカードのセットが抽選で5名様に当たる、感想投稿キャンペーンを行います。 <あらす…
縦横四列に組まれた、十六のテーブル。 席に着いた者たちは静かにそのときを待っている。 腕組みをして俯うつむく青年、頰杖をついて周囲を眺める少年。 微笑を浮かべる女、大あくびをする男。 手元の駒を整える少女、整え終えた駒…
第一幕 ブランコ乗りのサン=テグジュペリ 拍手は雨のようだった。 羽衣の薄さをした幕が割れると、スポットライトが身体に降り注いだ。伸縮性が高く薄い生地しかまとわない肌に感じたのは、刺すような熱だった。その一方で身体の…
一走、受川星哉 「オン・ユア・マーク」 二度、軽くジャンプしてから地面に手をつき、まず左足、それから右足を後ろの踏ふみ切きり板ばんに乗せる。スターティング・ブロックのセッティングは足の長さで測るやつも多いけど、俺はメジ…
プロローグ 私達は、多かれ少なかれ漢字を操り生きている。でも、ある人に言わせれば操られているのは私達人間の方らしい。 漢字なんて、所詮は止め跳ね払いの集合体。それに一喜一憂する人間は、文字の精霊に弄ばれているに過ぎない…
第一章 女学生支配人、誕生す 時は大正、日は良好。 麗らかな陽の光を受けるのは、春真っ盛りの荒川あらかわ近くに立つ木造りの校舎。その青々とした垣根の内側で、桔梗や牡丹の花々が揺れるように見え隠れしていた。 よくよく見…
僕は今日、命からがら十六歳になった。 総合病院のジメジメしたロビー。こんな辛しん気き臭い場所で五月十二日の誕生日を迎えるなんて最悪だ。退院手続きを済ませ、硬いソファで母の迎えを待っている。 春の陽気も重たくなってきた五…
「おじさんは本当に律儀な方ですよ。死んでからも義理を尽くすなん…………すみません」「もう一回」「おじさんは本当に律儀な方ですよ。死んでからも義理を尽くすなんてまあ」 演出のカイトの言葉に従って、勝まさるは頷き、演技を続け…
まばゆくなくても灯りがある 照らされている 足元も見えないくらい微かすかに、確かに 1 潜水艦せんすいかんがゆっくりと浮上するかのように、意識が覚醒し始める。 夕作ゆさは重いまぶたをこすりながら布団を払い、…
プロローグ 死神から凶報が届いたのは、彼にメッセージを送ってからおよそ二週間後のことだった。彼、なんて呼んでいるけれど、もしかすると彼女かもしれないし、死神なのだからそもそも性別はないのかもしれない。いや、今はそんな…
一、玉鋼 リビングでテレビを見ていたはずが、いつのまにか寝落ちしたらしい。 顔を上げると、部屋がうっすらと黒煙に包まれていた。なんだか焦げ臭い。夕飯作るときなんか焦がしたっけ……ぼんやりしながら窓を開けようと立ち上がった…
物語の真ん中あたりに、刀鍛冶の剱田つるぎだかがりが三人の客と対峙する場面がある。客はどんな用事で来たんだろうと自室の襖を少しだけ開けて、コテツが盗み聞きするシーンだ。客は夫婦とその娘で、娘さんが近々結婚するようで、その…
横浜よこはま湊みなと高校を卒業し大学に進学したその夏、内田うちだ輝あきらは、野沢温泉村にいた。 今年から、横浜湊は夏合宿を、長野県の北東部にある野沢温泉で行うことになった。 多忙な海老原えびはら先生の代わりに、卒業と同…
プロローグ 運命の出会いは、時に驚くようなあじわいがあるものだ。 たとえるなら……唐突に渡されたホカホカの肉まんのように。 * 雨の夕暮れ。 倉庫整理のアルバイトを終えた俺は、トボトボと中華街を歩いていた。 その日…
「Aの図とBの図、『静けさ』を表しているのはどちらだと感じる?」 担任で美術担当の二木にき良平りょうへいが、教室の生徒全員に問いかけた。美術室の黒板には、大きな白い紙に印刷された二枚のシンプルな図が、四隅をマグネットで留…
ママはダンシング・クイーン 「ママ、チアリーダーになる!」 突然の宣言を、家族はことごとくスルーした。「ママ、おかわり」と息子は茶碗ちゃわんを突き出し、「あ、俺も」と夫がつられ、「ねえ、お弁当まだ? 早くしないと遅刻しち…
窓から入ってくる陽の光がオレンジ色に変わりはじめると、あいつの気配を隣に感じる。 いったんそうなるともうだめだった。やりかけのレポートも読みかけの本も、なんにも手につかなくなる。 ベッドに寝転がってぼんやり天井を見…
一筆啓上仕候 和久様 古今東西、ひとかどの人物ってのは、てえしたことを言いなさるもんだ。 あんまり感心しちまったから、お前さんにも教えてやろうと思ったが、同じ家に住んでいるってのになかなか話す時間もない。俺もいい年…
プロローグ 一九八〇年 八月七日 立秋 泣いていたらいつも抱き上げられ、背中を撫なでてもらえた。 とてもあたたかい、大きな手だ。手を広げてその人の首に抱きつくといい匂においがした。 あれはおとうさんかな、と思うけ…
大人気シリーズ『金沢古妖具屋くらがり堂』のクライマックスを記念して、Q&Aコーナーを開催! 皆さまからのご質問に、作者・峰守ひろかずさんがお答えします。登場人物についてや作品の舞台裏、創作秘話など盛りだくさんの内…
プロローグ 六月半ば、そろそろ梅雨が近づいてきたある雨の日の夕方。十五歳の葛かつら城ぎ汀てい一いちは金沢駅で特急電車から降りた。大きな荷物は既に引っ越し先の祖父母の家に送ってあるので、リュック一つ、それと駅の売店で買…
みなさん、はじめまして。 私は春はる野の暁あかつきといいます。 どうぞよろしくお願いします。 昨夜練習した挨拶を口の中で唱えながら、暁は見知らぬ中学校の廊下を歩いていた。中学二年の五月という中途端な時期にまさか転校する…
ポプラ文庫ピュアフル5月刊『僕は、さよならの先で君を待つ』のあとがきをWEB限定で公開中です! あとがき 「僕はさよならの先で君を待つ」を読んでいただいた皆様、どうもこんにちは。久し振り。初めましてかもしれない。優衣羽で…
深い呼吸がなによりも大事だ。手も、足も、指先までしっかりと意識を集中させる。全身で呼吸をする。目の前の相手を見据える。 普段は生意気な瞬しゅんも、組手のときはいつだって真剣だ。猫を思わせる目は、睨にらむような鋭さでオ…
四月二十日。東京都新宿区。 朝方の外歩きにも、長袖の服はいらなくなってきた季節。 二藤(にふじ)勝(まさる)はサングラスをかけ、帽子を目深にかぶり、雑踏の中を歩いていた。 新宿はきらびやかな街である。会社員や学生…
いつも『余命一年と宣告された僕が、余命半年の君と出会った話(以下よめぼく)』を応援していただき、ありがとうございます!!読者の皆様のおかげで、なんと10万部を突破いたしました。 そこで、読者の皆様へのお礼もかねて、皆様に…
人気急上昇中!!『余命一年と宣告された僕が、余命半年の君と出会った話』の続々重版を記念して、「図書カード」と「直筆サイン本」のセットが当たるフォロー&リツイートキャンペーンを開催いたします! ※ twitterでフォロー…