ああ、はずかしい。
はずかしいったらない。
だれですか。こんなはずかしい企画を思いついた人は。
これまでに引き受けてしまった奇特な方たちも、本棚の紹介の前に長々と言い訳を書いていますね。そりゃそうなりますね。あなたの本棚、見せろよ、と言われたらね。ああ。
本を選ぶってことは、毎日出版されているたくさんの本の中から一冊を選ぶということは、その人の趣味や興味関心が強く出ますよね。
それを、集めた、本棚。
もう、その人本人に会うよりも、その人のことが香り立ちます。きっと。香ばしいでしょう。
分かりました。言い訳はこれぐらいにして、さっさと行きます。
ポプラ社で営業の仕事をしています。畦崎です。
九州地区の学校・公共図書館営業をしています。
40歳で2児の父です。娘たちがかわいいです。
本棚を紹介する、といいながら、うちの本棚は、捨ててしまいました。
理由は二つあって、地震などで倒れるリスクを最小限にしたいことと、ほこりが積もらなくなること。
なので、今のうちの本棚はクリアケースです。
こんな感じです。
この本棚にしてからまもなく1年。耐久性に不安がありましたが(本って重たいですよね)、今のところ無事です。
だいたい、2年に一度、大規模に本の断捨離をします。
この状態を、
このようにからっぽにした本棚に、
このようにまとめる。
もう読まない本や、今の自分に合わなくなった本は捨てます。多いときは10箱分ぐらい捨てたこともありました。
決めているわけではないのですが、振り返るとちょうど2年に1回やっているので、そのインターバルで、なにかの限界を感じるんだと思います。
2年後にこうなる。
それをこうする。
これを繰り返しています。
これは効用を訴えたいところでして、まずは気分的にすっきりするのが第一。第二には、本棚の本を読むようになります。本棚をリフレッシュすることで、一冊の価値を捉えなおすのだと思います。
また、自らを振り返るのにちょうどいいです。
2年に一度の棚卸で、自分の本棚にどんな本が入っているのかを確認し、自分の本棚、つまりほぼ自分の分身のような存在を、振り返るわけです。
これは、自らの来し方行く末を思うに十分な作業です。
おススメですよ。
結果として、これまでに買った本の、そのほとんどを捨てています。なので、残った本は、とても好きなものばかりです。捨てた後に、もったいなかったな、と思い返すこともしばしばですが。
では、そんな大好きな本ばかりが残っている、今の本棚にいきます(やっとか)。
柴崎友香さん、すごく好きです。大学を出てフリーターをしている頃、本当に空気感がその頃の自分にぴったりで。モラトリアムな感じが。うわっ、はずかしい。
村上春樹さんもすごく好きです。多分、全部読んでいます。初版本を集めるのに凝ったことがあるので、2冊持っている作品もあります。
森博嗣さん「すべてがFになる」や、山田詠美さんの「僕は勉強ができない」や、椎名誠さんの「岳物語」も、なくてはならない大好きな作品です。うわっ、はずかしい。
メディア論とか歴史の本があるのは、学部が歴史学だったからです。インターネットが発達する前は、レポートに必要な本を手に入れるのはとても大変でしたよね。
大島真寿美さんも、なくてはならない大好きな作家さんです。
転勤で名古屋にいたころ、名古屋在住の大島真寿美さんと、とある書店さんが好きすぎて、大島さんとその書店さんの中間点のアパートを借りて住んでいました。とても幸せでした。
太田忠司さんや、吉川トリコさん、加藤元さんも、水生大海さんも、その頃にお世話になり、かわいがっていただきました。営業冥利に尽きます。ありがたいですね。
その頃にもらっていた、書店さんのフリーペーパーです。晴耕雨読で略してはれどく。その時の面白い本がたくさん紹介してあった、読み応えのあるフリーペーパーでした。書店さん独自のフリーペーパーにも、とても面白いものがありますよね。
本の業界の本もたくさん出版されていますね。「誰が本を殺すのか」を読んで出版業界に興味を持ちました。最初の動機になった本ですね。うわっ、はずかしい。
文庫
岩波少年文庫のカッレくんの冒険シリーズがとても好きでした。小学生のころ、塾で配られたチラシ販売で購入しました。そういった購入方法から出会った本もたくさんあります。
マンガ
ちょうど、娘2が邪魔をしに来ました。G戦場を選ぶなんて、見所がある(親バカです)。
このへんが一番はずかしいですね。
私のメンタルと、娘たちの邪魔がそろそろ限界なので、このあたりにさせて頂ければ
いかがでしたでしょうか。
とても思い入れのある本ばかりで、自分語りになってしまいました。
これまで出会った本に自分が形作られてきたと思いますし、これからもそのような本たちと出会いたいと期待しています。
いやー、本って楽しいですよね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。