クリーチャー - Warner Bros. Studio Tour Tokyo - The Making of Harry Potter

クリーチャーエフェクト

ドビー


『ハリー・ポッターと秘密の部屋』で初めて姿を見せた屋敷しもべ妖精のドビー。スクリーンに映るドビーは基本はCGでできたキャラクターですが、棒にテニスボールを刺しただけの簡単なダミーから、フルサイズの精巧な模型まで、最新技術を用いながら、いくつもの工程を経て制作されました。精巧に作られた愛すべき屋敷しもべ妖精のおかげで、キャストはCGを用いた撮影の際、どこを見たら良いのかを正確に理解することができました。


バックビーク


『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』で初めて姿を見せたヒッポグリフのバックビーク。その容姿はイヌワシや馬などの実在する動物からインスパイアされました。撮影では、異なる3体の愛すべきバックビークが制作され、登場シーンに合わせてそれぞれにポーズ(立つ、座る、前足を上げる)がつけられました。スタッフは細部の造形にも徹底したこだわりを見せ、羽毛の色付けや植付けまですべて手作業でこなし、複雑なアニマトロニクスを制作しました。


ゴブリン


魔法ワールドのゴブリンは大部分がグリンゴッツ銀行で窓口業務に従事しており、個性の違いがメイクや衣装にあらわれています。『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』のグリンゴッツ銀行でのシーンでは、60人の俳優がゴブリン役として採用され、ゴブリン役の俳優はそれぞれ4時間がかりで特殊メイクを装着。メイクを担当したスタッフは総勢140人におよびました。ゴブリンの特殊メイクに使用したシリコンの量は、シリーズを通して1.7トンにのぼります。


アラゴグ


クリーチャー制作室が造形したアクロマンチュラのアラゴグは脚を広げると5.5メートルの大きさにもなる巨大グモです。『ハリー・ポッターと秘密の部屋』では穴から這い出て、人間の言葉をしゃべります。アラゴグのアニマトロニクスは複雑なつくりになっており、撮影では15人以上の操演技師が、後ろ脚を動かすなどの操作をして、まるで本当に生きているように見せました。アラゴグの全身を覆う被毛はココナッツの植物繊維やほうきの穂など異なる素材を組み合わせており、スタッフが特殊な針を使って一本ずつ植え付けました。