19日は日比谷野音でフィロソフィーのダンスのライブ、十束おとは卒業ライブでした。
自分がフィロのスを初めて観たのは2016年9月19日、半蔵門東京FMホールでのアイドルイベント。
出演したのは
・パンダみっく
・sora tob sakana
・amiinA
・あヴぁんだんど
・フィロソフィーのダンス
の5組。今振り返ると割とエグい並びだと思うのですが、結局その後sora tob sakana、amiinA、あヴぁんだんどは解散し、パンダみっくはメンバー総入れ替え。
その時のメンバーのまま現存しているのは、当時も恐らく一番お姉さんであったフィロのスだけであるという状況だったのですが、この時はまだ一般流通のCDもリリースしておらず、ワンマンライブもまだという時期。
その後、終演後加茂さんが壇上で「CDを買ってほしい」と直訴した下北沢GARDEN、SCOOBIE DOとの対バンであり得ないほど沸いた東京キネマ倶楽部、最大規模の会場でものすごい安定感を見せたTOKYO DOME CITY HALLなど、「同じのを何度も観るよりはいろんなグループを観たい」派である自分でも、最高クラスに何度も観ているグループです。だって楽しいから。
その見慣れた4人の一角が遂に崩れるという、そんな卒業公演観ないわけにはいかず自分の割には早めにチケットを手配したのですが、その直後くらいに完売し、結果立ち見まで出るという大盛況。
観た後の気持ちとしては、パフォーマンスの出来がどうとか言ってる場合じゃない。
というか彼女たちのパフォーマンスが悪いはずがなく、実際最強に楽しいライブだったのですが、実際「楽しい」で終わらせるための相当に周到な準備と段取りも垣間見えるライブで。
卒業ライブでやらなければならない卒業メッセージはライブの中盤に配置し、湿っぽいのはほぼそこで終了、そこから先は徹頭徹尾「楽しい」にフォーカスした流れであったことはわかりやすくそれなんですが。
でも、そもそもおとはすが卒業を発表したのが2022年3月。同時に新メンバーのオーディションも発表され、その進行は随時YouTubeで発表され、このライブ当日に新メンバーが発表されるという流れ。
そして4人での本編ラスト終了後に新メンバー2名が発表されて新しい5人でのパフォーマンス。
そこまでは予想できたのですが、5人で新曲を披露した後、「よかったよー」とおとはす乱入、そのまま新旧メンバー6人で「愛の哲学」。こんなの観たことない。
ていうか、何でおとはす出てきてそのまま新メンバーに率先してインタビューしてるの。面白いけど意味がわからない。
そして新メンバーはけて最後に4人でこれ以降は歌えないであろう「ベストフォー」をベストフォーで披露して終了。泣く。
最終的な感想としては「こんなハッピーなメンバー交代見たことない」です。
卒業ライブっていうのは割とありますが、卒業時点で新メンバーが決まっていることってそんなにないし、大所帯グループだったら抜けるだけだし。
酷いのになると「素行不良で即解雇」、観られると思っていた推しが次のライブにはもういない、みたいなこともままあるアイドル界隈で、旧メンバーが新メンバーのオーディションに携わり、決定後にはきちんと現場で繋いでいく。
こんな素晴らしいことってあるかよレベルの、最高のライブでした。
気になるのは今後のおとはすですが、新メンバーへのインタビューの堂に入り方を見て、これ今後も「フィロソフィーのダンスのコンサートの司会」として常に帯同するんじゃね、と思ったり思わなかったり。