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2024年9月卒業式を挙行しました
2024年9月15日(日)、戸山キャンパスの早稲田アリーナにて、2024年度学部卒業式、芸術学校卒業式および大学院学位授与式を執り行いました。
Thu 19 Sep 24
2024年9月15日(日)、戸山キャンパスの早稲田アリーナにて、2024年度学部卒業式、芸術学校卒業式および大学院学位授与式を執り行いました。
Thu 19 Sep 24
学部卒業者766名、芸術学校卒業者1名、大学院修士課程修了者・専門職学位課程修了者552名、博士学位取得者103名、合計1,422名が、早稲田の杜を巣立ち、新たな門出を迎えました。
昨年度に引き続き、本式典会場での出席者は卒業生本人のみに限定し実施し、保護者の皆さまには同時中継会場にて式典の模様をライブでご覧いただきました。
※式典当日のアーカイブ映像に関しては、本ページの末尾をご覧ください。
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総長式辞
卒業生の皆さん、ご家族・ご親族の皆様、ご卒業おめでとうございます。卒業される皆さんはもちろん、これまで卒業生を支えてこられたご家族・ご親族の皆様も、たいへんお喜びのことと存じます。本日は、早稲田大学を代表して、私からお祝いの言葉を申し述べたいと思います。
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本日、皆さんがコロナ・パンデミックを乗り越えて、無事に勉学を修めてご卒業されることを、私たち教職員はたいへん誇らしく、嬉しく思っています。
今年の卒業生は、特別な思いを持って、卒業されることと思います。学部を卒業される皆さんの多くは、2020年9月に新型コロナウイルス感染症拡大の真っ最中に入学されました。そのため、対面での入学式を執り行うことが出来ませんでした。
皆さんも、私たち早稲田大学全体も、コロナ・パンデミックに振り回されてきたわけです。皆さんのなかには、最も充実すべき学生生活の多くが失われた、という感覚をお持ちの方もおられるでしょう。しかし、コロナ・パンデミックの経験をネガティブに捉えず、この辛い経験が役に立つときがある、と信じて進んでいただきたいと思います。皆さんは、若い学生時代に辛いことを経験したのですから、他の世代より一層強く逞しくなっていると思います。
今、私は「逞しくなる」という言葉を使いました。実は、私が6年前、2018年11月に総長に就任してから提唱してきた理念が、「たくましい知性」を鍛えること、そして「しなやかな感性」を育むことなのです。
「たくましい知性」とは、どういう知性でしょうか。今日、人類が直面している問題の多くには、正解がありません。たとえば、コロナ・パンデミックへの対策には、これが正解と証明されているものはありませんでした。同様に、地球の温暖化による気候変動への対策も、地球上の至る所に存在する貧困と格差の解決法も、また世界各地で起きている戦争・紛争・武力侵攻によって多くの人々が命を落とし、人権侵害が続いている状態など、どの問題も正解を見つけにくい大きな問題です。
皆さんが社会に出て向き合う問題の多くは、このように正解が教科書や専門書に記されていない場合が多いと思います。武力による人々への人権侵害やコロナ・パンデミックなど、いま私が例に挙げた、人類全体が直面している問題ほどには大きくはないとしても、皆さんが今後人生で向き合う問題は正解のないものばかりでしょう。そのような未知の問題に果敢に挑戦して、自分の頭で自分なりの解決策を考え出す力、これを私は「たくましい知性」と呼んでいます。
皆さんは早稲田で、「たくましい知性」を育み、「自分の頭で考える」ことを身につけたと思います。「自分の頭で考える」ためには、やはり学問が重要なのです。学問とは、文字が発明されて以来、5千年にわたる人類の経験のエッセンスが体系的にまとめられたものです。もちろん、過去に人類が経験したことのない未知の問題の解決方法は、学問には記されていません。しかし、学問をひもとけば、過去に人類がどのように、未知の問題に挑戦したのかを、学ぶことができます。したがって、皆さんが未知の問題に挑戦する際には、早稲田で修めた学問が座標軸となり、今後の人生の道標となっていくはずです。
現在、早稲田大学が目指しているのは、「世界人類に貢献する人材の育成」であり、すなわちグローバルリーダーを生み出す大学になるということです。しかし、早稲田が考えるグローバルリーダーとは、必ずしも国際連合などの国際機関や国際的な企業で働くことばかりではありません。我々が早稲田で考えるグローバルリーダーのイメージとは、世界の何処にいても、どのような小さな村や町にいようと、どんなに小さいNPOや企業や自治体で仕事をしていようと、その卒業生が常に世界人類のためと思って仕事をしていれば、その人はグローバルリーダーなのだというものです。これが、我々が考えるグローバルリーダーのイメージです。皆さんも、是非ともその意味で、グローバルリーダーとして活躍してください。
皆さんは卒業して社会に出たら、ご自身がやりたいと思う、遣り甲斐があると感じることに力を入れてください。目先の出世とか、損得を考えて、ご自身が興味ないことをやっても、皆さんの力は80パーセントしか出ません。ご自身が面白い、遣り甲斐があると感じることなら、皆さんの力は120パーセントになります。どの時代でも、どの社会でも、120パーセントの力で仕事をする人は、80パーセントで仕事をしている人よりも成功する確率は高いのです。このことは、私のゼミ生が卒業するときに言って来た言葉ですが、今は総長としてすべての早稲田の卒業生にお贈りしています。
皆さんは、早稲田で学んだことに自信を持ち、コロナ・パンデミックの中で苦しい学生生活をやりきったことを誇りとして、今後の人生を切り開いてください。
卒業後も、時々は母校に帰ってきてください。その時には、今よりも輝いている早稲田で、今よりも輝いている皆さんとお会いしましょう。
To those graduating students who are still learning Japanese, I want to congratulate you briefly in English.
You should be proud of what you have learned at Waseda, as well as trust in your intelligence and ability. With your education, intelligence and ability, may you contribute to human kind as you make your way through the world.
Congratulations on your graduation!
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早稲田大学校友会代表幹事 挨拶
早稲田大学校友会代表幹事 萬代 晃 様
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みなさんが入学をした2020年は新型コロナウイルス感染症が世界的な流行となり、社会や人々の生活に深刻な影響を及ぼしました。皆さんにとっても、この約4年間は勉学や課外活動をはじめとする学生生活を継続する上で、沢山の苦労を重ねたことと思います。そして本日、皆さんは特別な思いで卒業式を迎えられたことでしょう。だからこそ尚更、卒業生の皆さんを心からお祝いするとともに、校友会の代表として是非メッセージをお届けしたいという熱い気持ちで、今は胸が一杯でございます。
さて、皆さんは、卒業と同時に全員の方がもれなく早稲田大学の校友となり、校友会の会員となります。この機会に、早稲田大学校友会について少しご説明をさせていただきます。早稲田大学では卒業生を「校友」と呼びます。そして「校友会」とは早稲田大学卒業生による同窓会組織になります。早稲田大学校友会は、1885年(明治18年)に、早稲田大学の前身である「東京専門学校」の第1回卒業生を送り出してすぐに発足しました。母校の歩みと思いを共にして2024年には設立139周年を迎えます。校友会の活動方針は、母校そして後輩である現役学生に対する支援と、校友相互の人脈づくりや親睦を図ることであります。現在の組織は大学内に本部を置き、田中総長を校友会会長に頂き、約60名の幹事団が中心となって運営しており、毎年2億円から3億円程度を、奨学金を中心とする現役学生への支援のほか各種母校支援に充当しております。
現在の校友数は約68万人。日本全国の地域、年次、職域、海外など約1,400の稲門会が組織され、活発に活動しております。早稲田の誇りはこの68万人の校友のパワーです。
つい先日幕を閉じたパリオリンピック・パラリンピックでも現役学生に加えて多くの校友が様々な競技で活躍し、メダルを獲得するなど見事な活躍をみせました。そして、スポーツはもちろんのこと、企業人・経営者をはじめ、総理大臣から地域の世話役、政治家、官僚、法曹、作家、芸術家、医者、メディア等々、日本はもとより世界中のありとあらゆる分野で校友が活躍しており、社会に貢献しています。このような早稲田の校友の多様性が早稲田の活力であり、誇りです。
今後、皆さんが歩んでいかれる途中には、楽しいことや嬉しいことばかりではなく、辛いこと、悲しいことなど大きな困難が待ち受けているでしょう。早稲田で身に付けた「たくましい知性」、「しなやかな感性」そして「ひびきあう理性」に更に磨きをかけ、この早稲田で学んだという誇りと進取の精神を持って、日本中、いや世界中の人々の心を動かし、感動を届け、世界に大きく貢献できるような人になってください。
また、これから皆さんが実社会で活躍される中で、人材の宝庫・早稲田大学校友会という組織とネットワークを存分に活用されることも大歓迎であります。日本はもとより世界各地、各業界、各卒業年次など様々な稲門会が卒業生の皆さんをお待ちしています。各稲門会の連絡先は校友会のホームページに掲載されていますので、是非、稲門会の扉を叩いて私たちの仲間に加わってください。そして、ゆくゆくは母校の後輩である現役学生たちの力強い応援団としても温かいご支援をいただければと願っております。
最後になりますが、校友会のキャッチフレーズは「ともに世界へ ともに未来へ」です。卒業生の皆さん、世界へ!未来へ!力強く羽ばたいてください!
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卒業式アルバム
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Waseda Live
2024年9月15日(日)11:00~
対象:全学部・研究科