学校法人早稲田大学と気仙沼市が包括連携協定を締結
学校法人早稲田大学(所在地:東京都新宿区、理事長:田中愛治、以下「早稲田大学」)および気仙沼市(所在地:宮城県気仙沼市、市長:菅原茂)は、2024年8月25日、相互に協力し、防災・減災、産業振興、地域の活性化・まちづくり、教育の振興発展、芸術文化・スポーツの振興発展を行うことを目的とした包括連携協定(以下、本協定)を締結しました。
本協定締結式は、田中愛治 早稲田大学総長ほか早稲田大学関係者、畠山和純 早稲田大学校友会気仙沼稲門会会長ほか早稲田大学校友会気仙沼稲門会関係者、菅原茂 気仙沼市長ほか気仙沼市関係者出席のもと、気仙沼中央公民館ホール(気仙沼市内の脇一丁目16番6号)において行われました。
菅原茂気仙沼市長からは、「『人口減少社会における地方の創生』という大きなテーマに取り組むためには、地方自治体のみでは対応しきれないこともある。大学教員の知見や、グローバルな取り組みを行う大学としての視点を参考にさせていただきながら、取り組んでいきたい。今回の締結を機に、震災復興から新しいステージに移行したと考えている」と挨拶がありました。
田中愛治総長は、同じく締結式中の挨拶にて、東日本大震災後約13年半における早稲田大学のボランティア活動について振り返り、「今回、このような形で包括連携協定が実現したことを嬉しく思っている。震災のように答えのない問題に取り組むことのできる、学生の人間的力量を育成するためにも、気仙沼市にも引き続きご協力いただきたい」などと話しました。
本協定締結式終了後は、同会場にて、田中愛治 早稲田大学総長による記念講演会(題目:人類に貢献する人材を育てる早稲田大学)を開催し、早稲田大学・気仙沼市等関係者のほか、事前に申し込みのあった一般聴講者を含む約140名が参加しました。
講演では、「『一身一家一国の為のみならず、進んで世界に貢献する抱負が無ければならぬ』という創設者・大隈重信が唱えた建学の精神のもと、大学として研究・教育・貢献に取り組んできた」とし、「戦争・紛争のない世界に」「自然災害から人命を救う」「気候変動問題の解決」を実現するために推進する研究プロジェクトの例などをまじえながら、創立150周年を迎える2032年以降を見据えた、研究・教育・貢献を軸とする早稲田大学の取り組みを紹介しました。また、パリ2024オリンピックにおける在学生・校友の活躍や、国際化の状況などに触れ、「早稲田大学を、人類社会に貢献し活躍しようとするならば、2040年には日本で最も効果的な教育を受けられる大学、2050年にはアジアで最も学ぶ価値があると思われる大学にする」という150周年記念事業の究極の目標に向けての決意を改めて表明しました。
本協定の目的
本協定は、早稲田大学と気仙沼市が、包括的な連携のもと相互に協力し、防災・減災、産業振興、地域の活性化・まちづくり、教育の振興発展、芸術文化・スポーツの振興発展を行うことを目的とします。
<協定の内容>
(1)防災・減災に関すること。
(2)産業振興に関すること。
(3)地域の活性化、まちづくりに関すること。
(4)教育の振興・発展に関すること。
(5)芸術文化・スポーツの振興・発展に関すること。
<早稲田大学と気仙沼市>
早稲田大学では、東日本大震災以降、被災地域のまちづくり支援活動や被災地域でのボランティア活動として、がれき撤去作業、コミュニティ支援、学習支援、スポーツイベントの開催など様々な支援を行ってきました。現在でも、学習支援や少年サッカー大会に加えて、気仙沼市をフィールドにスタディーツアーを開催する等、継続的な交流活動を実施しています。
協定締結式・記念講演会
日 時 令和6年8月25日(日)
場 所 気仙沼中央公民館ホール(気仙沼市内の脇一丁目16番6号)
出席者 早稲田大学 総長 田中 愛治
早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター 所長 松居 辰則
早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター 副所長 落合 基継
早稲田大学校友会気仙沼稲門会 会長 畠山 和純
早稲田大学校友会気仙沼稲門会 幹事長 高橋 正樹
早稲田大学校友会気仙沼稲門会 事務局長 菅野 達也
気仙沼市 市長 菅原 茂
気仙沼市 副市長 赤川 郁夫
気仙沼市教育委員会 教育長 小山 淳