340人以上の学生が集まった一大留学イベント
政治経済学部 4年 髙橋 那月(たかはし・なつき)
1月17日、私たち学生留学アドバイザー(※)主催で「留学経験者×留学候補者 出会わないと2019 〜 この出会いが“留学”を変える〜」というイベントを開催しました。早稲田大学から留学する学生は、長期留学だけでも毎年1,000人を超えています。その中で、留学を楽しみと感じている学生も多い反面、留学前に必要な準備の進め方が分からない、留学先での生活のイメージが湧かないなど、不安を抱えている学生もたくさんいます。
(※)早稲田大学の学生で構成される、留学センター所属のボランティア団体。所属メンバー全員が早稲田大学留学センターの中・長期留学プログラムで留学を経験している。
そこで春~秋からの留学を数カ月先に控えた1月、留学先の大学が決まっている学生を対象に、同じ留学先大学や地域、また同じ学部の先輩や同期と交流できるイベントを企画しました。留学に対する漠然とした不安を減らし、前向きな気持ちになってもらうことで、現地で行動的に留学生活を送れるようにすることを目的にしています。
私が今回携わろうと思った背景には、米国長期留学を経験した立場として、これから留学する学生の力になりたいという思いがありました。このイベントは近年毎年恒例で行っており、私も過去、留学前に参加した経験がありました。それまで留学先大学・地域の先輩や同期とのつながりを持っていなかったため、留学先大学との手続きや現地での生活のイメージなどが全く把握できておらず、本当に留学できるのかと不安を抱えていました。そんな時、このイベントに参加したことで、留学に対して前向きな気持ちになれました。一人でも私と同じような学生を増やしたい。こうした思いからイベントの企画運営に携わりました。
今回は、第1部で大学・地域別、第2部で学部・研究科別のグループに分けて、少人数での交流会を実施しました。一人一人の留学候補者が本当に聞きたいことや、話したい話題に時間をかけられるように、交流会自体はフリートーク形式をとりました。
当日は、留学経験者と留学候補者を合わせて340人以上もの学生が参加してくれました。普段から同じ留学先大学や地域の先輩・後輩・同期と話す機会のある学生は少ないこともあり、積極的に先輩に質問する留学候補者や、楽しそうに自身の留学体験やそれに基づく後輩へのアドバイスを話す留学経験者の姿が多く見られました。今回が初対面となる参加者が多かったにもかかわらず、会話が盛り上がっているグループもたくさんありました。
中には、司会が休憩時間のアナウンスをしてもそのまま会話を続けるほど熱中している学生も見受けられ、会場が終始熱気に包まれていました。この光景を目の当たりにし、今回の企画運営に携わった約60人の学生留学アドバイザーと共に、数カ月かけてイベント企画や経験者の誘致、広報に携わってきた甲斐(かい)があったと強く感じました。
今後も留学経験者の立場から、早大生の中で留学をより身近なものにしていき、一人でも多くの早大生が留学に行って良かったと思えるように留学のサポートを行いたいという気持ちが、今回のイベントを通じてより強くなりました。