内定学生に聞く! インターンシップを自分の進路選択に生かすには? – 早稲田ウィークリー

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内定学生に聞く! インターンシップを自分の進路選択に生かすには?

今や早大生の8割以上が挑戦するインターンシップ(以下、インターン)。期間や内容もさまざまある中で、自分にとって意義ある体験とするにはどうしたら良いのでしょう? 今回は、SCV(※)の2年生、岡平慶紀さん(教育学部)と傳田宗平さん(政治経済学部)が、インターンを経験した室口侑槻さん(2022年3月文化構想学部卒、出版業界に就職)と末永壱来さん(2022年3月国際教養学部卒、金融業界に就職)にインタビュー。インターンに参加した感想や、参加したことで変化した自身のキャリアへの考えの他、これからインターンを控える早大生へのアドバイスについて聞きました。

(※)SCV: Student Career Volunteerの略。早稲田大学キャリアセンターに所属し、キャリアイベントの企画や情報発信などを担う学生ボランティア。
インタビューは2021年12月に実施しました。

(左から)岡平さん、末永さん、室口さん(オンライン)、傳田さん

――岡平:インターンを始めようと思った具体的なきっかけは何でしたか?

末永:キャリアセンターからインターンの案内が届いたことで、興味を持ちました。最初は分からないことが多すぎたので、インターネットで見つけたインターンに片っ端から応募し、自分の適性を見極めていきました。

室口:元々、ライフスタイル誌の編集部でアルバイトをしていたことで、自然と出版社のインターンに興味を持ち始めました。

――傳田:応募したインターンの数とそれぞれの実施期間はどのくらいでしたか。

末永:私は100社以上応募して、そのうち30社ほどのインターンに参加しました。そのほとんどがオンラインで1日で終わる短期のもの。中には2、3日かけてじっくり議論するようなインターンも少数ながらありましたが、そちらも基本オンラインでした。大学を通して応募した長期インターンが1社だけありましたが、それは2カ月間オンラインと対面のハイブリッド型で行われました。

室口:私は出版社での2日間の短期インターンに、夏と冬、それぞれ1回ずつ参加しました。

――傳田:インターンに参加して良かった点を教えてください。

室口:良かった点は、自分で企画を考えて記事を書いたことです。自分のやりたいことに、責任を持って取り組むことができました。また、いろいろなバックグラウンドを持った学生が集まることで、視点の違いなどを感じられたのも大きな収穫の一つ。一緒に記事作成に取り組んだ学生が、自分とは全く違う視点で難しい内容に挑戦し、面白い記事に仕上げていたことに、とても刺激を受けました。ただ、インターンの期間が短いために、細かいことや煩雑な作業まで自分で行えなかったのは残念でしたね。

末永:長期インターンの良かった点は、社員の方と直接交流する機会が多かったため、プログラムを通して社員の方に自分の悩みを相談できたこと。卒業生訪問に近い感じかもしれません。短期インターンは日数が少なく、実務に触れる機会はありませんでしたが、参加するまでは分からなかった会社や業界、就活そのものの全体像はつかむことができました。

また、長期・短期問わず、多様な企業のインターンに数多く参加したので、参加までの選考プロセスも含め場数を踏めたのは良かったですね。

写真左:インターンのスケジュール管理は手帳で行っていた末永さん。写真は就活中のページ
写真右:インターン中の末永さんの様子

――岡平:インターンでの社員の方との関係は具体的にどのようなものでしたか。

末永:長期インターンでは社員の方とコミュニケーションをしっかり取ろうと心掛けました。対面でお会いした際は積極的にあいさつしたり、オンラインでも担当の方に随時状況を報告していました。それもあってか、業務とは直接関係のない就活の悩みや、自分が将来したいことについてのアドバイスもいただくことができました。自己開示をすることで、信頼関係の構築にもつながったんだと感じています。

室口:私のインターン先でも、社員の方と交流の場を持つ事ができました。社員の方が積極的にLINEやZoomで話し合う場を作ってくださったんです。

――傳田:何を意識してインターン期間を過ごしましたか。

末永:まずは、当たり前ですが、与えられた仕事をこなしていくこと、そして仕事を楽しむことを意識しました。加えて、先に話したように、社員とコミュニケーションを多く取ることを心掛けていました。ただ、あまり「就活のため」としては認識していなかったかもしれません。

室口:私は、無数にある将来の選択肢を絞っていくことが重要だと考えていたので、自分に向いていることが何かを見極めながら取り組んでいました。

――岡平:インターンに参加する前後でキャリアに対する考えは変化しましたか。

末永: 以前から為替の取引など、金融マーケットと関わる仕事を漠然とかっこいいと感じていました。政治や経済など、世界のさまざまな動向が集約されている場所で、知的好奇心がとても刺激される仕事だと思っていたからです。

実は、就職した企業に関しては、夏のインターンに参加しており、参加者にはその後の選考の案内が届いていたのが、本選考に応募したきっかけ。ただ、それ以外にも多岐にわたるインターンに取り組み、多くの人からお話を伺った上で、やはりトレーディングをやってみたいと再認識して就職先を決めました。

室口:出版社でアルバイトを始めたのは、高校生の頃から「編集者になりたい」と仕事内容も分からないながらも漠然と考えていたからでした。その中で自分で企画を出したりもしたのですが、「企画立案」よりも、「出来上がった企画をどうプロモーションするか」に興味があることに気付きました。そこで、就活を機に広告業界を検討し始め、「この仕事は自分に合っているかもしれない」と感じました。結果的に一社、広告代理店からも内定をいただきました。

出版業界と広告業界とで進路を考える中で、出版社のインターンで多様な個性を持った学生たちに出会ったことを思い出しました。自分が広告業界の方に適性がありそうなら、あえて出版業界に就職することで、自分なりの新しい道を切り開いていけるかもしれないと考えたんです。また、インターンでのライター経験で出版社は「0から1を作る仕事」に近いということを実感でき、それがこれからの時代で大切になると思ったのも、出版社に就職を決めた理由です。

室口さんはオンラインでインタビューに参加

――岡平:私自身、インターンに興味を持っていますが、将来就きたい業界や職種はまだ決めていません。そのような2、3年生に向けたメッセージと、就活真っ最中の4年生へアドバイスをお願いします。

末永:1年生の頃はキャリアについて全く考えていませんでした。ただ、何か目標を作って全力で取り組みたいと思い、教職課程の履修や、貯金100万円を目指して7つのアルバイトを掛け持ちするなど、なるべく多くの経験を積みました。

将来やりたい事が定まっていないのであれば、比較的時間に余裕がある1、2年生の頃から、インターンなどの課外活動に参加するのがお勧めです。実際に「就活の準備」を早期から始めたい場合は、エントリーシート(ES)でよく聞かれれる質問、例えば「学生時代にリーダーシップを発揮した出来事」や「学業以外で頑張ったこと」などを確認して取り組んでみても良いかもしれません。

末永さんは、2年生の秋学期から台湾へ留学。帰国後に就活を始め、教員への道も検討していたそう

就活中の4年生に関しては、仕事の進め方で一般的に大切だと言われている「ほう・れん・そう」の逆の「そう・れん・ほう」を意識すると良いと思います。どういうことかと言うと、

「そう」:分からないことは先輩や周りの社会人に相談してみること。
「れん」:面接や相談に乗っていただいた際にはお礼の連絡をすること。また、予定を忘れてしまった場合や面接・インターン・説明会などの参加にどうしても都合が悪くなってしまった際は、断りの連絡を欠かさずに行うこと。
「ほう」:相談に乗っていただいた方へ、内定をもらった時に報告をすること。

就活ではなるべく多くの人に頼り、その上で社会人としてのマナーもわきまえておいて損はないはずなので、「そう・れん・ほう」を念頭に頑張ってください!

室口:1、2年生の皆さんにアドバイスするならば、夢ややりたい仕事などは一度置いておいて、まずは、自分がどういう人間なのかを理解することが大切なのかなと思います。具体的には、自分がどういうときに心地よく、自然体でいられるのかを考え、そんな自分の形に合うところはどこなのかを考えてみてください。

また、4年間あれば人は大きく変わってしまうものなので、昔の純粋な気持ちを忘れてしまいがちです。私の場合は、今の自分を記録するという意味を込めて、1年生の頃から断片的ですが日記をつけています。変わらない部分を大切にしつつ、変わってしまった部分も受け入れて、のちに楽しむこともできるのでお勧めですよ。

これから就活を始める3年生の皆さんには、今は焦ることはないと伝えたいです。就活する上で「自分らしさ」は大切ですが、確立できていなくても、「らしさ」は時間とともにだんだんと現れるはず。就活を難しく考えず、本当に必要なものだけを取捨選択するようにすべきだと思います。

キャリアセンターイベント情報

キャリアセンターでは、インターンに関するさまざまなイベントの実施を予定しています。

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