情報・通信技術の進展により多種多様なデータの取り扱いが可能となったことで、実社会のみならず、理工系・人文社会系を問わないあらゆる学問・研究領域において、データ科学の重要性が高まっています。
データ科学センターは、『各学術領域の専門的な知見』と『最新のデータ科学』の融合を図るプラットフォームを提供します。具体的には、
1.データ科学研究相談
2.研究プロジェクト
3.研究支援
4.研究教育用データ活用プラットフォーム(WIRP)
5.データ科学研究促進
などを行っています。
データ科学研究力養成プログラム(以下、本プログラム)は、各研究科の専門性に加えて、データ科学そのものの研究を行うことができる研究者の養成を目的とした大学院生向けの教育プログラムです。本プログラムでは、所属研究科の研究とは別に、データ科学センター(以下、本センター)教員の指導のもとでデータ科学に関する研究演習・論文作成を行い、データ科学そのものの研究ができる人材の育成を目指します。また、認定条件を満たす学生に対しては、本プログラム認定証明書を発行します。
【2024年度秋学期開講の本プログラムへの募集は締め切りました】
データサイエンスは日進月歩で発展しています.研究力養成プログラムでは参加される方が「自ら」選んだテーマについて「自ら」従来手法を調査し,最終的に「自身」の考えたモデルや手法,あるいは分析方法について評価を行います.これらの経験を通して,将来にわたって役立つデータ科学の研究力(「自ら」研究を進める力)を身につけていただくことを期待しています.
幅広い活用領域を持つデータ科学ですから,その分析方法もまた様々です.研究力養成プログラムでは,その中の何か一つ皆さんが興味を持つ対象に対して自ら学び,理解を深めることを目標にしています.諦めずに一つのことに集中してじっくり考えることができる学生さんを募集します.
データサイエンスは様々な分野に応用できることから,その基礎理論に関する研究にはあまり馴染みがない人も多いかもしれません.しかし,データサイエンスの活用場面が広がるにつれて,その基礎理論も日々進化しています.新たなデータサイエンス手法の開発などに興味がある意欲的な学生を募集しています.研究内容や研究の進め方について詳しく知りたい方は研究室HPもご参照ください.
早稲田大学データ科学センター E-mail:[email protected]
早稲田大学の全学における研究について、データの分析方法・分析の進め方に関する相談を受け付け、データ科学を活用するための支援を行います。
例えば自身の専門分野の研究においてデータはあるがその分析や活用の方法などでお困りの方は、遠慮なくお申込みください。
※ 相談の前に必ず詳細をご確認ください。
相談の範囲 : 本学の研究におけるデータ科学活用 (例 卒業論文、修士論文、学会等での研究発表に関わるデータの分析方法・分析の進め方)
※ただし、特定ソフトウェアの操作方法、プログラムの具体的な書き方およびデバック作業については相談対象外とさせていただいております。
対象者 : 学部・研究科に在籍する正規学生および常勤教職員
研究資金への応募に関する連携を行っています。
科研費等の研究資金に応募される際に、連携の内容について事前に申請いただいた上で、本センターを連携箇所として応募することができます。
※対象者は、学部・研究科に在籍する正規学生および常勤教職員に限ります。
お申込みはこちらをご覧ください。
データや専門知識を持つ企業や研究者と、データ科学研究のスペシャリストのコラボレーションによる、学際的な研究プロジェクトの推進に取り組んでいます。以下に共同研究プロジェクトの例を示します。
(1)みずほ銀行との連携によるビジネス価値創造のためのビッグデータ解析プラットフォームの検討
共同研究先:みずほ銀行
(2)銀行データを活用した社会システムと人間行動の理解
共同研究先:みずほ銀行
(3)イノベーションを支えるデータ倫理規範の形成
(4)情報理論及び情報論的学習理論における数理モデルの理論的評価手法の開発
(5)銀行データを活用した家計・企業のリスクテイキング行動の分析
共同研究先:みずほ銀行
(6)ギグ(オンラインプラットフォーム)エコノミーに関する研究
共同研究先:みずほ銀行
(7)行動経済学の死?
共同研究先:みずほ銀行
(8)量的・質的緩和政策以降のわが国金融環境の変化:家計のファイナンス行動、消費・投資行動について
共同研究先:みずほ銀行
(9)ベイズ決定理論に基づく統計的因果推論の研究
共同研究先:日本電信電話株式会社
(10)電子顕微鏡画像のAI/機械学習解析
共同研究先:住友ゴム工業
(11)「配送計画最適化」の研究
共同研究先:三協フロンテア
(12)AI分子シュミレータの評価及び固体材料開発を施行した活用検討
共同研究先:ENEOS
(13)サイバーセキュリティ対策のための研究開発及び情報共有
共同研究先:情報通信研究機構(NICT)
(14)半導体デバイスにおけるチャネル設計のためのデバイス特性予測モデルの検討
(15)刑事裁判例データの分析を通じた裁判官の思考方法の抽出
WIRP(Waseda Integrated Research Platform)とは、学外の方々から本学へ提供いただいた様々なデータを研究・教育に活用するための仕組みです。WIRPを通して、学内の方々にデータを提供しています。
私たちが活動を行う中で、学内からは「学外にあるデータで一般には公開されていないものを利用したい」、学外からは「保有しているデータを大学に提供し、データを有効に活用したい」といった声をお聞きすることがあります。しかし、これまではデータを保有している学外の方々と学内の教員、研究者の間の個人的な繋がりがない限り、データを提供いただけない場合がほとんどでした。私たちは、両者の間を取り持つことで、データの提供と利用を実現できないかと考えました。 「データの提供と利用のしやすさとは何か」を考え、WIRPを開発・整備していきます。
本学を本属とする研究者・教員であれば、以下の利用手順に従ってデータを利用できます。
0. 利用登録を行う
後述の利用登録申請方法に従って申請を行ってください。利用登録完了後、WIRPの共有フォルダにアクセスできるようになります。
1. 利用したいデータを探す
共有フォルダ内のデータベース一覧から、利用したいデータを選びます。
2. データの利用申請をする
利用したいデータのフォルダを開き、利用ガイドにしたがって、データの利用申請を行います。データの利用申請完了後、データが利用可能な状態になります。
3. データを利用する
はじめに「Waseda Integrated Research Platform利用規約」 と「Waseda Integrated Research Platformにおける個人情報の取り扱い」 をご確認いただき、同意いただける場合は以下の「申請する」から利用登録申請を行ってください。
利用登録申請の後、「WIRP利用登録申請書」を印刷の上、署名、捺印し、学内便にて以下の提出先まで送付してください。「WIRP利用登録申請書」の受領をもって、利用登録申請が完了するものとします。
※対象者は、本学を本属とする研究者・教員に限ります。
【書類提出先】
早稲田大学データ科学センター WIRP担当
【提供データ例】
提供元 | データ概要 |
株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ | 生活者総合調査データ |
株式会社インテージ | パネルローデータ |