2023年12月2日（土）、早稲田大学（以下、早大）は、第5回早稲田大学データサイエンスコンペティションを早稲田キャンパス14号館201教室および201教室前エントランスホールにて開催いたしました。対面での開催は、2019年実施の第1回早稲田大学データサイエンスコンペティション以来4年ぶりとなりました。
あらゆる分野でデータサイエンスの重要性が高まるなかで、早大ではデータ科学センターを核として、各専門領域で培われてきた知見と、最新のデータサイエンスの融合を進め、双方のスキルを兼ね備えた実践的な人材の育成を進めています。
早大としては5回目の開催となる本コンペティションでは、データ科学センターと理工学術院の共催により、日本経済新聞社の新聞記事データ36か月分（2010年度、2016年度、2022年度）を参加全チーム共通の分析対象データとして提供し、当日のポスター発表およびプレゼンにおける分析結果の報告に基づき、データ分析の新規性や有効性等を競い、学びを深め合いました。また、今回は参加チームから事前に提出された発表動画を教員・実務家で構成される審査員が時間をかけて確認することで、学生の取組みに対する丁寧なフィードバックを行いました。
各学部・研究科から7月にエントリーをした総勢31チームのうち、21チームが11月に発表動画を提出。当日は全20チームがポスター発表（予選）を行い、決勝では予選を通過した9チームによるプレゼン発表を行いました。学生による約半年間にわたる長期戦の集大成の発表が、この日１日かけて実施され、熱き戦いとなりました。
当日冒頭では、理工学術院長 菅野重樹教授より開会挨拶をいただきました。
当日の司会は、データ科学センターの中原悠太講師が務めました。
今回のコンペティションでは、日本経済新聞社の新聞記事データ36か月分（2010年度、2016年度、2022年度）をもとに、各チームが自由にテーマ設定し分析を行いました。各チームは、今回が初めての提供となったテキストデータに対し試行錯誤を重ねつつ、それぞれの分析目的に沿ってオープンデータを併せて活用したり、オリジナリティのある分析手法を用いたりと、多角的な視点からデータ分析を行っており、分析結果やそれに基づく考察・提言はいずれも高いレベルのものとなりました。プレゼン発表後のコーヒーブレイク（参加学生同士や来場者との交流の時間）では、改めて発表内容に関する議論や研究に関する意見交換がなされました。
プレゼン発表
授賞式
最終的には「かぶとむし」チームが最優秀賞を受賞しました。メンバーは人間科学部の橋爪祐人さん、古嶋 優香里さん、三ツ川慶さんです。
また、他にも優秀賞、理工学術院賞、実務家審査員賞、来場者の投票により選出したオーディエンス賞など全9部門の賞を各チームが受賞しました。今回で5回目となるコンペティションですが、惜しくも受賞を逃したチーム含め、対面ならではのポスター発表やコーヒーブレイクの時間を通じて意見を交わし合ったりと、非常に熱量のあるイベントとなりました。
閉会にあたり、データ科学センター所長の松嶋敏泰教授は、データ科学（データサイエンス）の基礎の重要性を説くと共に、参加した学生全ての弛まない努力とデータサイエンスを用いてあらゆる課題を解決しようとする姿勢を称えました。
4年ぶりの対面開催となった今回は、130名以上の方が参加する大規模なコンペティションとなり、盛会のうちに幕を閉じました。当日の様子は後日動画として公開します。
第5回早稲田大学データサイエンスコンペティション参加者一覧
協賛企業（早稲田大学データ科学研究教育コンソーシアム参加企業）※五十音順
株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
株式会社ジェイアール東日本企画
株式会社電通国際情報サービス
株式会社日立ソリューションズ
株式会社みずほ銀行
