山本容子版画展「世界の文学と出会う〜カポーティから村上春樹まで」
銅版画家として、展覧会やブックデザイン、広告、パブリックアートなど、多彩な活動を続ける山本容子。 初めて文学をテーマにしたのは1979年、27歳のとき。トルーマン・カポーティの小説を描いた「CAPOTE SUITE」でした。この作品がきっかけとなり、カポーティのクリスマス三部作『おじいさんの思い出』『あるクリスマス』『クリスマスの思い出』(村上春樹訳、1988年-1990年)が生まれ、その後、シェイクスピア、ルイス・キャロルなどの作品を題材にした版画を次々に発表しました。最新作はカーソン・マッカラーズの『哀しいカフェのバラード』(村上春樹訳、2024年9月)。 本展は、2025年にデビュー50周年を迎える山本容子の膨大な作品の中から「世界の文学」をテーマに構成、ご紹介いたします。山本容子が描きだす、豊かなイメージに彩られた世界をどうぞご覧ください。
※会期中に一部作品の入れ替えを予定しています。詳細はウェブサイトでお知らせします。
展覧会について
1. 「世界の文学」をテーマに山本容子の150点を超える版画作品を紹介 トルーマン・カポーティの小説を描いた「CAPOTE SUITE」(1979年)から、カーソン・マッカラーズ『哀しいカフェのバラード』(村上春樹訳、2024年9月予定)の最新作まで、150点を超える山本容子の版画作品を展示予定。シェイクスピア、ゲーテ、ジェイムズ・ジョイス、ルイス・キャロル、モンゴメリなど、世界の文学をテーマに構成します。 会期中、一部展示を入れ替える予定です。詳細はウェブサイトでお知らせいたします。
2. 最新作のアトリエ制作風景を再現(I期展示) 最新作のカーソン・マッカラーズ『哀しいカフェのバラード』。このアトリエの制作風景を展示室に再現します。作品とあわせて制作過程の資料も展示。作品がどのようにして生み出されたのか、ぜひ想像しながらご覧ください。
3. 児童文学・絵本作品を紹介(II期展示) 『赤毛のアン』や『不思議の国のアリス』など、おなじみの児童文学や絵本作品がII期に登場します。作品に描かれた人物や動物たちが、みなさんを賑やかにお迎えします。お子さまやご家族連れも歓迎。お気軽にお越しください。
イベント
◆「山本容子版画展」特別企画 『山本容子さんと巡る、ギャラリーツアー』
※詳細は各イベントページをご確認ください。
山本容子(やまもと・ようこ)
1952年埼玉県生まれ、大阪育ち。銅版画家。 京都市立芸術大学西洋画専攻科修了後、’78年日本現代版画大賞展西武賞、’92年『Lの贈り物』(集英社)で講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞。’07年京都府文化賞功労賞、’13年京都市文化功労者。主な展覧会として、’02-’03年「山本容子の美術遊園地」展(伊勢丹美術館他全国10美術館を巡回)、’09年「YokoYamamoto’s Princesses」(Agenzia04/イタリア・ボローニャ)、’09-’10年「不思議の国の少女たちー山本容子のワンダーランド」展(ふくやま美術館、埼玉県立近代美術館)など多数。都会的で軽快洒脱な色彩で、独自の銅版画の世界を確立。絵画に音楽や詩を融合させ、ジャンルを超えたコラボレーションも展開。その他数多くの書籍の装幀、挿画をてがける。さらに’05年からは“ホスピタル・アート”に取りくみ、医療現場での壁画制作にも活動の場を広げている。
開催概要
- 会期 : 2024年10月1日(火)-2025年5月27日(火)
I期:2024年10月1日(火)-2025年1月31日(金)
II期:2025年3月3日(月)-2025年5月27日(火)
※2025年2月1日~3月2日は休館 - 開館時間:10:00〜17:00
- 休館日:毎週水曜日ほか ※詳細は早稲田大学国際文学館ウェブサイトでご確認ください。
- 入館料:無料
- 会場 : 早稲田大学国際文学館 2階展示室ほか
- 主催 : 早稲田大学国際文学館
- 協力 : オフィス・ルカス
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