ウクライナ大使が当館を訪問されました – 早稲田大学 国際文学館(村上春樹ライブラリー)

The Waseda International House of Literature (The Haruki Murakami Library)早稲田大学 国際文学館(村上春樹ライブラリー)

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ウクライナ大使が当館を訪問されました

去る7月8日(月曜)、猛暑の週明けでしたが、国際文学館に嬉しいご訪問がありました。

現ウクライナ大使のセルギー・コルスンスキー氏が、当館顧問のロバート キャンベル特命教授に面会、2時間近く滞在して、ゆっくりと当館の施設や展示をご覧になりました。


昨2023年12月に『戦争語彙集』と題する単行本が、キャンベル顧問を訳著者として岩波書店から刊行されました。同書はウクライナの詩人であるオスタップ・スリヴィンスキー氏が避難者の証言をもとに編んだ文芸ドキュメントで、世界各国で訳されていますが、日本語版はキャンベル氏自ら翻訳して紹介した証言とともに、同年6月に現地を訪ねた顧問の記録文が収録されています。

様々なメディアで報じられ話題になりましたが、本年(2024年)1月18日には、同書の刊行を大きな契機として、本学の国際会議場・井深大記念ホールで、「そうやって、私たちは生き永らえたのです〜ウクライナの避難者の声から言葉 の『今』を考える国際フォーラム」が、独立行政法人国際交流基金との共催で開催されました。
(このフォーラムについては、🔗Links から報告の記事をお読みいただけます。)

専門分野で複数の著作があるコルスンスキー大使は、困難な状況下で言葉を集め、編むことの尊さを共有しながら、キャンベル氏へのお礼の言葉を伝えたいとして来訪し、お二人は館内でじっくりと懇談しました。

そして、上で触れた「国際フォーラム」で登壇し、学生同士の対話に臨んだウクライナからの留学生数人も国際文学館に来て、大使と親しく面談しました。

開館日で多くの学生が利用している日常に接したコルスンスキー大使をご案内した私たちにとっても、『戦争語彙集』を貫いている「言葉はもう一つのシェルター」の意味とともに、「開かれた文学の家を創造する」という当館の使命を再認識する機会になりました。

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