Open Talk 目録学からみる中国の音楽
早稲田大学国際文学館を訪れる方々に、文学を読む面白さや文学研究の魅力を感じていただくための講演会を開催しております。今回は東京大学東洋文化研究所の田中有紀教授によるトークをお楽しみください。
音楽に「良い」「悪い」はあるのでしょうか?
また、「正しい」音楽や「正しくない」音楽などという区別はあるのでしょうか?
昔の中国の人々は、本を分類することによって、自分たちの学問に対するイメージを表現してきました。音楽は儒学を担った学者にとって、「四書五経」の学問のうちの一つと見なされましたが、彼らの理想に合った音楽とそうでない音楽がありました。儒者たちは、前者について論じた音楽の本と、そうでない本を明確に区別するようになります。
今回のオープントークでは、歴代の中国の図書目録から、その時代の音楽のイメージを描き出します。それによって、儒学の中で論じられた音楽とはどのような音楽なのか、私たちのイメージする音楽と比べてみることで、「音楽とはどういうものか」という問いに迫りたいと思います。
詳細
- 開催日時:12月6日(金)14:00~15:00
- 会場:早稲田大学国際文学館(通称:村上春樹ライブラリー)2階ラボ
- 言語:日本語
- 参加:どなたでも無料で参加できます。
- 主催:柳井イニシアティブ グローバル・ジャパン・ヒューマニティーズ・プロジェクト
- 共催:国際文学館
講演者
田中有紀(Tanaka Yuki)
東京大学東洋文化研究所准教授。
中国の音楽と科学の思想について研究している。
著書に『中国の音楽思想:朱載堉と十二平均律』(東京大学出版会、2018年9月)、『中国の音楽論と平均律-儒教における楽の思想』(風響社、2014年10月)。
ファシリテーター
伊丹
柳井イニシアティブ研究員
イベントに関する問い合わせ
- 柳井イニシアティブ事務局email: yanai★list.waseda.jp(★部分を@に変更してください。)