高輪築堤は、1872(明治5)年日本初の鉄道として開設された新橋~横浜間約29kmの区間のうち、海上に線路を敷設するため高輪海岸に沿って造られた鉄道建造物です。本学の創立者・大隈重信は、当時民部兼大蔵大輔を務め、この鉄道建設を主導しました。海上に堤を築いて鉄道を通すことは世界的にも珍しく、大隈の英断がなければ実現しなかったといわれています。
「高輪築堤」は開業から 50 年ほど使われたのち、大正時代の東京湾埋め立て事業とともに姿を消していましたが、JR品川駅改良工事(2019年)およびJR高輪ゲートウェイ駅周辺工事(2020年)の際に発見されました。
早稲田大学歴史館では2022年12月、鉄道開設150周年および大隈重信没後100年を記念し、東日本旅客鉄道株式会社の協力のもと、「高輪築堤」の石を歴史館前に展示いたしました。
築堤の石は、佐賀県立博物館、大隈重信記念館(いずれも佐賀県佐賀市)のほか、早稲田佐賀中学校・高等学校(同県唐津市)などでも展示されています。
早稲田大学歴史館
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休館日:水曜日ほか
※高輪築堤の石は、早稲田キャンパス開構時間内であれば歴史館の開館状況によらずご覧いただけます
- ご来館の際には、早稲田大学歴史館の開館カレンダーにて最新の開館日程をご確認ください。
休館日程等は変更になる場合があります。
場所・アクセス
〒169-8050 東京都新宿区西早稲田1-6-1 早稲田大学 早稲田キャンパス1号館1階
東京メトロ東西線「早稲田」駅 2・3A・3B 出口から徒歩5分
都電荒川線「早稲田」駅から徒歩5分
JR山手線・西武新宿線「高田馬場」駅(早稲田口)から都営バス「早大正門」行 終点下車徒歩1分
料金
入館無料(予約不要)