2024年11月11日から13日にかけて、独立行政法人国立公文書館がホストを務めるEASTICA(国際公文書館会議東アジア地域支部)の年次セミナーが日本で開催されました。その一環として11月13日午後、早稲田キャンパスにて見学会が実施されました。
EASTICAは国際公文書館会議(ICA)の東アジア地域支部であり、日本、中国、韓国、モンゴルなどが加盟する国際組織です。毎年、加盟機関が持ち回りでセミナーを開催しており、公文書館業務に関する最新の情報共有や研究成果の発表が行われます。今年のセミナーには、日本および中国、香港、マカオ、韓国、モンゴルなどから90名近くの公文書館関係者等が参加しました。
今回、本学が見学先として選ばれたのは、2024年9月初旬に国立公文書館から依頼があったことがきっかけです。見学会ではまず、早稲田大学常任理事(文化推進担当)で歴史館前館長の渡邉義浩・文学学術院教授による歴史館アーカイブズについての解説講演が行われました。
解説講演では、早稲田大学教旨と歴史館アーカイブズ所蔵資料の関係性についての説明、また具体的な所蔵資料の紹介があり、参加者に私立大学アーカイブズが果たす役割を紹介しました。
その後、坪内博士記念演劇博物館、會津八一記念博物館、国際文学館(村上春樹ライブラリー)、歴史館(一号館)など早稲田キャンパス内の文化施設見学が行われました。歴史館では常設展示および「特別展 早稲田大学と北京大学1882-1921 早稲田に学んだ近代中国の先駆者たち」についての簡単な解説が実施されました。
各施設の見学では、本学文化施設が所蔵する多岐にわたるコレクションを間近に体感いただきました。訪問者からは、展示内容や施設運営、また留学生についての質問が寄せられ、関心の高さがうかがえました。
本学での見学会の調整は、文化推進部文化企画課が担当し、参加者が円滑に見学を楽しめるようサポートしました。今回の見学プログラムは、国内外の公文書館関係者に早稲田大学のアーカイブズや文化施設の魅力を発信する貴重な機会となりました。