「たいけん美じゅつ場VIVA」は、生活インフラである駅ビルのアートセンターであり、誰もが自由に過ごし、居合わせる駅ビルの空間です。VIVAはアートワークショップやレクチャー、展覧会、上映会などが開催される一方で、友人と気ままにおしゃべりをしたり、勉強や仕事に集中するなど、さまざまな使い方が同居しています。
場所自体に中心を持たせず、多面性をつくることが価値観や立場を固定化しない場づくりにつながるのではないかと考えています。
このオンライン講座では、場の持っている役割を広げたり、少しズラしたりしてその人らしくいられる場やウェルビーイングな状態をつくる3人のゲストを招き、それぞれの活動の視点から多様性を育むまちの居場所についてレクチャーを配信します。
--本講座はアート・コミュニケータ「トリばァ」の実践講座アクセスコースを一般公開するものです--
10代から70代まで幅広い世代が活動するアート・コミュニケータ「トリばァ」はVIVAを拠点にアートと人、人と人をつなぐコミュニケーションを⽣み出しています。講座や実践を通じて、仲間とともにそれぞれの「自分らしさ」を発見し、学びを共有することで、新たな価値と⽂化を社会にひろげていきます。
トリばァは毎年3月頃から募集します。
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日時|
第1回:2024年11月16日(土) 14:00-15:30
第2回:2024年12月22日(日) 14:00-15:30
第3回:2025年1月19日(日) 14:00-15:30
参加費|無料(要申し込み)
全てのレクチャーはYouTubeにて生配信を行います。たいけん美じゅつ場でのご参加も可能です。配信当日24時までご覧いただけます。
お申し込みいただいた方には、実施が近づきましたら配信リンクをお送りいたします。
お申し込みはこちらから▶︎https://forms.gle/Pr1dfDeP5tCV9g4e7
お申し込みいただいた方で、11/15(金)19:00の時点で第1回の配信URLが届いていない場合はviva-info@toride-ap.gr.jpへご連絡ください。
【スケジュール】
第1回 アートでつながる人・まち・病院
日程:2024年11月16日(土) 14:00-15:30
茨城県大子町にある袋田病院では、「精神科病院」という閉鎖的な印象を受ける場所を、患者さんたちの表現活動を地域にひらくことで、人と地域と病院をつなぐ場へと転換させています。この講座では、袋田病院のなかで造形スタッフとして造形活動のサポートやアートフェスタを企画する上原耕生さんから、アートを通じてひらかれた病院での実践と、それによるコミュニティの変化についてお話を伺います。
上原 耕生(現代美術家)
1982年沖縄生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。道路の高架下や団地、商店街の壁を使った制作や発表を行い、2011年より袋田病院にて造形職員として勤務。年に一度精神科病棟を開放し、利用者や職員らと共に創るアートフェスタの企画運営も行う。2017年から大子町商店街の外壁にパブリックアートを制作展示している。
第2回 くらしの導線にある病院が目指すもの
日程:2024年12月22日(日) 14:00-15:30
※福井さんは会場にいらっしゃいます。
東京都台東区にある同善会クリニック・「同善病院」には、診療の前後や地域の人が生活の中で立ち寄れる「みのルーム」という場所があります。この場所は、医療者や患者としてではなく、立場や役割にとらわれず、自分らしく過ごせる場を目指し運用されています。
今回は、「くらしをみる病院」を目指す同善でコミュニティプランナーとして働く福井彩香さんに、医療と生活をつなぐ関係性をつくる活動と、現在東京藝術大学と共に取り組んでいるプロジェクトについて同大学の髙木諒一を交えて話していただきます。
ゲスト:福井彩香
(医療法人社団同善会・一般社団法人コミュニティ&コミュニティホスピタル協会)
薬剤師・コミュニティプランナー。立命館大学薬学部卒業。大学病院薬剤部、スタートアップ、医療ITメガベンチャーを経て一般社団法人コミュニティ&コミュニティホスピタル協会に参画。病院とまちが融合し、支え合いの循環が生まれる社会をつくるべく、病院や地域の場づくりの実践や支援などを行っている。コミュニティ活動の原点は実家の縁側。
第3回 誰でも参加できる、未来食堂の『場づくり』の秘密ー価値観をゆらす仕掛けとは
2025年1月19日(日) 14:00-15:30
東京都・神保町にある「未来食堂」は、食事を提供するということに加えて、50分のお手伝いで一食無料で食べることができる「まかない」、その誰かの働きによって食べることができる「ただめし」などの特徴的な仕組みがあり、食事というサービスを介しながら消費ではない場をつくっています。
この講座では、店主である小林せかいさんから、未来食堂が目指す「誰もが受け入れられ、誰もがふさわしい場」と行動をそっと後押しする仕組みの実践についてお話をお聞きします。
ゲスト:小林せかい(未来食堂 店主)
1984年大阪生まれ。東京工業大学理学部数学科卒 業。日本IBM、クックパッドで六年半エンジニアとして勤めたのち、修行期間を経て、2015年9月、東京 都千代田区一ツ橋に、カウンター12席の「未来食堂」 を開業。メニューは日替わり1種のみ、着席3秒で食事ができる、ユニークで超合理的な仕組みで営業している。
主催:取手市、東京藝術大学、東日本旅客鉄道株式会社、株式会社アトレ
共催:共生社会をつくるアートコミュニケーション共創拠点
企画運営:NPO法人取手アートプロジェクトオフィス
本講座は,JST 共創の場形成支援プログラム「共生社会をつくるアートコミュニケーション共創拠点」(JPMJPF2105)の支援を受けたものです