関西を代表するドゥカティショップが手がけた珠玉のカスタムスクランブラー3台を徹底解剖!
- 掲載日/2019年04月19日【トピックス】
- 取材協力/ドゥカティジャパン 取材・写真・文/田中宏亮
世界を驚かせた珠玉のカスタムモデル
3台が富士の裾野に集結した!
2019年4月6日(土)、ふもとっぱらキャンプ場(静岡・富士宮市)で開催されたドゥカティ スクランブラーを楽しむためのイベント「The Land of Joy @ ふもとっぱら」の会場に、3台のカスタム スクランブラーが並んだ。三重・鈴鹿のドゥカティ正規ディーラー「ドゥカティ鈴鹿」を運営するディライトが手がけた2モデルと、京都のカスタムショップ「カスノモーターサイクル」が持参した、同店らしい風合いを纏ったフルカスタムモデル「アエランブラー」(自社ブランド「アエラ」と「スクランブラー」を掛け合わせた呼称)だ。
これらはカスタムスクランブラーの世界一を決めるカスタムコンテスト「Custom Rumble 2018」に出品されたモデルたちで、ディライトのカフェレーサー、カスノモーターサイクルのアエランブラーは世界3位に食い込んだモデルなのだ。132名のカスタムビルダーの参戦と20万を超える投票と言えば、コンテストの注目度と規模の大きさ、そしてこれらモデルが成し遂げた偉業が分かろうと言うもの。
そんな珠玉のカスタムモデル3台が富士の裾野に集った。今回改めてこの3モデルをフィーチャー、詳細にレポートしよう。
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現在ラインナップに並ぶ「スクランブラー カフェレーサー」が誕生するずっと前に生み出された"ザ・ジャパニーズ・カフェレーサー"。手がけたのは三重・鈴鹿の正規ディーラー「ドゥカティ鈴鹿」を運営するディライトだ。
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1990年代モーターサイクルシーンで人気を博したシルエットを見事に再現したロケットカウル。これをスクランブラーに装着させようとは!
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そのロケットカウル内にメーターを収納すべく、ローマウントさせるメーターステーを自作。これもボルトオンパーツなのだ。
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バーエンドに備わるウインカーは独モトガジェット社製のターンシグナルライト。デザインの一部として違和感なくミックスさせたところはセンスの成せる業か。
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キャップはノーマルのものを流用しつつ、機械では生み出せない風合いを魅力とするアルミ叩き出しのフューエルタンクをマウント。
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ベースとなる骨組みから、職人がひとつひとつ手作りするという昔ながらの製法にこだわったディライト。ネオクラシックにカテゴライズされるスクランブラーとの相性は申し分なし、だ。
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1990年代という世界観を色濃く打ち出してくるソロシートのシルエットはまさにカフェレーサーそのもの。
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その名の通り、エンド部分をチタン仕様にしたディライト オリジナルのサイレンサー「チタンエンドスリップオンマフラー」。やはりカフェレーサーには2in1メガホンがよく似合う。
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カフェレーサーカスタムのマナーとも言えるバックステップもディライトのオリジナル。このビレット感がマシンの質感をも高める。
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改めて真横からのシルエットを。マシンそのものの基本設計は変わっていないが、すべてのカフェレーサー用パーツを組み合わせたこのバランス感はお見事という他ない。ラインナップのカフェレーサーに乗り換えるか、ディライトのカスタムパーツで変身させるか。スクランブラーオーナーを悩ませる一台と言えよう。
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ディライトが持ち込んだもう一台のスクランブラーは、"よりスクランブラーらしくした"とも言える純度が高いカスタムマシンだ。
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フューエルタンクはカフェレーサーと同じアルミ叩き出し。懐古主義とも言えるシルエットはスクランブラーとの相性も良く、カフェレーサーだけでなくこのスタイルにも違和感なくマッチする。
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同じくクラシカルな雰囲気を高めるタックロール型のダブルシート。前述のアルミタンクとの組み合わせは言うことなし!
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リアフェンダーも一枚一枚手作りとされるシルエット重視の仕上がり。ラウンド型テールライトとの組み合わせに、街中でその後ろ姿を見てもドゥカティ スクランブラーとは気づくまい。
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フロントの三又にボルトオン装着可能なアンダーミラーキットがこちら。ハンドル上に取り付けられているものを移設することでバイクそのもののシルエットを美しく象る。もちろん視認性は問題なし。
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オフロード感溢れるブロックタイヤとの組み合わせを絶妙にする専用設計のアルミリアフェンダー。クラシカルな雰囲気と流麗なラインが特徴的だ。
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エキゾーストはスクランブラーカスタムパーツにラインナップされる伊テルミニョーニ製スクランブラーマフラーながら、エンド部分をオリジナルに加工したディライトのチタンエンド。
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京都のカスタムショップ「カスノモーターサイクル」が手がけたフルカスタム スクランブラー、通称「アエランブラー」。「遠くない未来にこんなバイクがあるといいなあ」というイメージからいくつかのデザイン画が生み出され、その中でも「縛られることなく、遊び心で描いた」というデザイナー案が採用された一台だ。
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フューエルインジェクション仕様の空冷Lツインエンジンをキャブレター化という驚きの手法を導入。カスノのこれまでの経験と知識を駆使し、究極という域まで高められた極上のエンジンだ。オルタネーターカバーやインテークマニホールド、エアファンネル、タイミングベルトカバーなどはすべてアルミ削り出し!このフルメッキ仕様がエンジン形状を美しく見せつける。
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そしてこのボディメイク!クラシカルなオーラを纏いつつも、どこか近未来をイメージさせる形容し難いデザインでフィニッシュ。そしてそのボディを覆うゴールドは純金箔!京都らしい雅な優雅さを演出したもので、実に日本のカスタムバイクらしい見せ方と言えよう。
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新設されたヘッドライトのグリルも同じくアルミ削り出し。近づいてみると「AELLA」「AELLAMBLER800」の刻印を確認できる。
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こちらも同様にアルミ削り出しのクリップオンハンドルを備えるハンドルまわり。オーリンズ製フロントフォーク(カートリッジモディファイ)を組み込むトップブリッジとアンダーブラケットも同じくアルミ削り出し。
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ブレンボ製マスターシリンダーに備わるレバーもAELLAオリジナル。
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このクリアランス! ワンオフのメーターステーによって視認性も確保した絶妙のポジションに収められており、メカメカしさを醸し出しつつも雑多ではないまとまりがお見事だ。
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オイルキャップひとつに対しても抜かりなし。カフェレーサースタイルを一層印象づけるキャップをワンオフ。
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ゴールドと相まって、マシンの高級感を高めるダイヤステッチのキャメルカラーシート。リアエンドとの組み合わせもあり、形状、ポジションともに実にレーシーだ。
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マウントされたオーリンズ製フロントフォークと組み合わさるのは、BITO R&D製マグネシウム鍛造ホイール(前後17インチ)とブレンボ製M50。フットワークはノーマルの限界を軽く越えている。
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エキゾーストはチタン製、サイレンサーはポリッシュ仕上げのステンレス製というカスノこだわりのオリジナルマフラー。同じくポリッシュ仕上げのフレームやビレット感溢れるステップとの絡みが何とも美しい。
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ドゥカティユーザーにはお馴染みのAELLAバックステップ。
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強烈に見せつけてくるスイングアームの存在感たるや! ノーマルのスイングアームにアルミ補強を施し剛性アップに成功。丁寧に施された溶接までもがデザインとして見えるほど。力強さはスクランブラーの限界を超えたか。
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こちらもスクランブラー用にとカスノモーターサイクルが開発したBRORA製車高調整機能付きローダウンサスペンション。日本人の体型や乗り方を考察した上でベストと考えられたカスノ渾身の一作だ。
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世界を驚かせた日本のカスタムスクランブラー3傑。これらが一堂に会する機会は滅多にないだけに、「The Land of Joy 2019」に参加したオーディエンスは大いに目を肥やしたことだろう。
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