DUCATIディーラーが絶賛するAELLAのドゥカティカスタムパーツ │バージンドゥカティ

VIRGIN DUCATI | DUCATIディーラーが絶賛するAELLAのドゥカティカスタムパーツ 特集記事&最新情報

取材協力/AELLAドゥカティ松戸  取材・文・写真/モリヤン  構成/VIRGIN DUCATI.com 編集部掲載日/2014年07月30日

AELLA は、京都にあるカスノモーターサイクルが開発販売するパーツブランドである。おもにドゥカティ用が用意され、その他にも BMW Motorrad やトライアンフ用もあるが、特にドゥカティのパーツは、さまざまな車種に対応していて、最新のパニガーレ用も開発済みである。

INTERVIEW

AELLA が開発された理由と
その長い歴史を紐解く

カスノモーターサイクルを主宰する糟野雅治さんが元レーシングライダーであることは広く知られている。1970年には全日本ロードレース 250cc クラスのチャンピオンとなり、日本で初めてのプライベートレーシングチーム『フライングドルフィン』を設立。海外レースでも活躍した日本で有数のプロフェッショナルライダーである。カスノモーターサイクルは 1974年に創業し、80年代から多くの輸入スポーツバイクも扱うグローバルなショップとしてユニークな存在だった。

 

AELLA の語源を現在のスタッフに尋ねると「京都弁で、辛いとかしんどいといった時に、あーエラって言うんですよ。それが語源です。ジョーク好きの糟野ならではの発想だったと思いますね。ないなら諦めるのではなく、ないなら創る。どれだけ大変でも完成させる。それが AELLA です」

 

日本人の体格に合わない輸入車のライディングポジション。レーシングライダーである糟野氏は、自分のレーサーのライポジにこだわるのと同じく、市販車でも最適なライポジを追求すべきであるとの思いでカスタムパーツの製作を開始した。しかもそれは、妥協したくないとの思いから、設計から生産まですべてを自社で行なうことをモットーとした唯一無二のパーツでなくてはならない。自分に課したテーマが大きすぎて、とてつもない苦労の上にでき上がったパーツゆえ、「あーエラ、AELLA」となったのである。

 

スポーツバイクがより高性能化し、それまでの普遍的なスタイルではなく、カテゴリー別にさまざまなバイクがデザインされるようになった 1990年代に AELLA が誕生した。最初に開発されたのは、今でも主力パーツであるステップキットとハンドルバー。欧米人に合わされたライディングポジションを小柄な日本人が操作しやすいポジションに変更することが大前提で、なおかつ高級感のあるデザインと耐久性を追求した。そのポリシーは、現在の製品にも脈々と受け継がれている。

専門店『ドゥカティ松戸』に聞く
AELLA の優位性とその特徴とは

千葉県から東京都の東部に輸入車ディーラーを展開するグッドウッド二輪商会。グループ店の『ドゥカティ松戸』は、2000年11月に日本のドゥカティストア1号店としてオープンした専門店である。ショールームには最新モデルが数多く展示され、高年式の中古車も並ぶ。スポーツショップとしての位置づけゆえ、レース参戦サポートやサーキット走行会なども行うプレミアムなショップだ。ここでももちろん AELLA の製品は扱われていて、評判は上々だという。今回は、セールスチーフの小川哲郎さんに、AELLA の魅力を語っていただいた。

 

「まず、日本製という信頼感ですね。デザインも操作性も、まったく妥協のない作りであることがお客様におすすめできる最大の理由です。美しく、扱いやすく、耐久性が抜群にある。それに、細かいリペアパーツの対応がある。これも大きな理由となっていますね」

 

主力商品であるステップキットやハンドルバーなどは、もしもの転倒時には当然破損するものだが、日本製である AELLA では細かいリペアパーツのみの販売も行われているので、リーズナブルに修復が可能なのだ。その点、輸入パーツの場合は、まずこのリペアができない。破損すると、キットを買い直すしか方法がないのである。

「操作性に関しては、本当に感覚的な違いが誰でもわかるほど明確に向上します。シフトチェンジのフィーリングは顕著ですね。ブレーキレバーやクラッチレバーも同様です。本来のマシンポテシャルを引き出す上でも、AELLA 製品を選択することは有効で、それは安全にも大きく寄与すると思います。それから、僕ら現場の声を AELLA のスタッフはよく聞いてくれますね。だからユーザーからのインプレッションはすべて製品に反映されていると思います。パーツメーカーでショップに頻繁に顔を出してくれるのは AELLA だけですよ」

 

バイクのマイナーチェンジにもすぐに対応するのが、AELLA の製品だという。同じシリーズのバイクでも、年式によって細かく仕様が違うのだが、最新モデルの変化には常に注目しているというわけだ。しかも、旧製品をラインオフしないというのも、このメーカーの良心である。一部の例外はあるが、かなり古い 1990年代初頭のドゥカティ用パーツなども廃盤にしていないのは特筆に値する。

 

シティユースからサーキットユースまで、幅広いパーツ群をラインナップしているのも AELLA の特徴。その製品精度は高く、取り付けの上でも苦労のないボルトオン設計は、ディーラーのメカニックからも絶賛されているという。そして小川さんがイチオシに挙げたのは、フロントアクスルのクロモリシャフトだった。ほとんど見えないこのようなパーツにも、ハンドリング向上などの大きな効果がある。AELLA の優位性は、マイナーパーツにも息づいているのだ。

 

PICKUP PRODUCTS

最新スーパーバイク 899 パニガーレに
装着された AELLA のフィッティング

AELLA は設計から生産まで、すべて自社で行なう。素材の選び出しからデザイン、そして加工に至るまでいっさいの妥協がない。その美しく機能性にあふれるデザインは、まさに巧みの技が反映されたメイドイン・ジャパンである。最新のスーパーバイクである 899 パニガーレには、素早く機能パーツのラインナップを開始した AELLA。ここでは、ドゥカティ松戸の試乗車に装着された各パーツの解説と、その他パーツの単品での紹介をさせていただこう。美しさと機能性、そのコストパフォーマンスがいかに優れたパーツであるか、一度体験してみることをおすすめしたいのが AELLA のパーツなのである。

 

  • 1199 パニガーレの弟分である 899 パニガーレは、サスペンションの設定やディメンションの変更、タイヤサイズの見直しなどで、乗りやすいスーパーバイクと言われている。

  • ライディングステップは、ノーマルより前方に 28mm、上に 30mm という位置が基本となる設定で6ポジションに変更可能。ダブルベアリング支持で操作性は抜群である。

  • エンドが広がっているノーマルから、幅を 10mm 詰め、クランプ部分では5mm 上方・1.5mm 手前に設定、さらに垂れ角を 0.5 °増すという細かい設計がされたアルミハンドル。

  • 転倒の際にアクスルナットを守るアクスルスライダーは、ブレーキのインナーローターに合わせたデザインを施してある。アクスルナットが見えるデザインが特徴だ。

  • ステンレスのラジエタープロテクターは、前輪が巻き上げる異物からラジエターを守る重要なパーツ。中心付近の網目は細かく、周辺は粗いという独特のデザインだ。

  • 高剛性を約束するクロモリ鋼のアクスルシャフトは、軽快なハンドリングへの効果が抜群で、隠れたスペシャルパーツと言われている。レースでの使用も問題ない。

  • 899 パニガーレ専用の車高調整ロッド。車体を低くすることも高くすることも可能だ。素材は超々ジュラルミン。シティユースからサーキットまで対応可能なパーツである。

  • ピボット部分にベアリングを挿入した軽快な使用感が特徴のビレットブレーキレバー。可倒式で、転倒時の対応も万全である。先端だけのリペアも可能だ。

  • クラッチもブレーキと同様。パニガーレ専用のクラッチレリーズシリンダーと併用することで、その操作性はさらにアップする。

  • ノーマルのステップホルダーやペダルを利用するステップバーだけのキットも存在する。偏心設計なので、微妙なポジション変更ができる。すべり止め効果も大きい。

  • AELLA で定評のあるクラッチレリーズシリンダーは、パニガーレ専用設計で発売された。スムーズな操作性能は、折り紙つきである。

  • スイングアームがそれまでの片持ちからトラディショナルな両持ちに改められた 889 パニガーレにはスライダーを兼ねたスタンドフックスライダーが用意された。

  • 自社製作のチタンボルトは、軽量高剛性でブレーキフィールを向上させるパーツ。穴あき加工がされているので、レースで定められた脱落防止のワイヤリングも可能だ。

  • アルミで質感の高いオイルフィラーキャップ。ドレスアップパーツではあるが、ワイヤリング用の穴あき加工がされていて、レーシングユースでもある。

  • ツーリング時に便利なナビゲーションを車体のセンターに設置できる専用のナビステー。Garmin ZUMO および YUPITEL ATLAS への対応となっている。

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定休/火曜、第1・3水曜
営業/10:00~19:00
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