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往年のドゥカティレッドで包まれた
ストリートを楽しむためのカスタム

車両の持っている魅力をさらに高めること、それがアエラブランドのパーツを展開するカスノモーターサイクルの手掛けたカスタムのテーマである。こちらの『CASUNO Edition』として製作された車両のベースとなっているのは、パニガーレ959だ。絶対的なパフォーマンスの面では、トップエンドモデルの1299系に分があるが、ライディングの楽しさは排気量に必ずしも比例するものではない。使い切れるパワーを活かして走らせる面白さや、その醍醐味が真骨頂であり、存在意義でもある。

ストリートを想定し、そのステージを楽しむためにアエラパーツが投入されている。例えばステップ位置は、純正よりも前方に来るフォワードタイプ、それに呼応するハンドルも変更されている。つまり、前傾姿勢が弱められているのだ。ライダーの疲労や負担を軽減しながらも、ワインディングのようなシーンではポテンシャルを堪能できるでポジションとされているのである。

スーパーバイク959パニガーレのカスタム画像

またハンドリングも『カスノ流』の味付けがなされており、その要となるのがトップブリッジの変更だ。ノーマルよりも剛性が下げられ『しなり』を活かす方向性となっている。それは狙ったラインを確実にトレースすることが可能となり、走りの楽しさに繋がっているのだ。

ルックスも大切な要素だ。一見手を加えられていないように見える外装も、じつはオールペイントが施されている。それは現行車よりも深みのある赤であり、それぞれの記憶にある『往年のドゥカティレッド』とされているもの。

またステップやトップブリッジ、ハンドルなどのアルミ削り出しのアエラパーツは特色のグレーが選択されており、存在感を高めながらも主張し過ぎていないのもポイントといえるだろう。より増した走る楽しさを、ノーマルとはひと味違ったアピアランスで包んだカスタムなのだ。

カスタムの詳細をチェック！

外装パーツは現行モデルよりも深みのある赤に。MHRなど往年のドゥカティモデルに使われていた色合いをイメージしている。それに合わせてモデル名やタンクのDUCATIのロゴなどもブラックに変更されている。

アエラトップブリッジ MotoGPデザイン（価格6万2,100円・税込）
マシニングのミル刃の痕をデザイン的な要素として残している。裏表には緻密な計算によって施された肉抜きがあり、軽量化と必要な『しなり』を実現。それにより素直なハンドリングが得られる。特色アルマイトにも対応。

トップブリッジにはコンプリートモデルであることを示す『CASUNO Edition』のロゴが刻まれている。

アエラアルミハンドルキット（価格4万9,680円・税込）
手首や脇の角度を最適化してライダーの上半身の疲労負担を軽減。ノーマルと比べて幅が10mm狭くなり、位置はクランプ部で5mm高めで、15mm手前となり、垂れ角は0.5度増されている。純正のバーエンドの使用も可。

アエラタンクキャップ（brembo/S15）（価格3,990円・税込）
アルミ削り出しで、レーザーマーキングによるロゴが入れられている。画像はフロントブレーキのリザーバータンクだが、リアにも使用可能。上部は雨水などが貯まらないように、微妙な角度がつけられている。クラッチ側用も設定されている。

アエラライディングステップキット（価格10万2,600円・税込）
アルミ削り出し、ペダルやヒールガードなどには肉抜き加工も施されている。逆チェンジ用を含めて6カ所から選択可能なマルチポジションタイプだが、ストリートでの使用を強く意識していずれもバックステップにはならずフォワードタイプだ。別料金で特色アルマイトにも対応しており、こちらの車両ではチタングレーとされている。ヒールガードとステップのカラーを変えるといったオーダーも可能。