座間味島 阿嘉島 慶留間島
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世界屈指のダイビングポイント慶良間。200種類を超えるサンゴが生き物のゆりかごとなり、水中の楽園をつくりました。座間味村は沖縄本島那覇市から西へ約40km。この美しい海を、慶良間を知り尽くしたガイドとともにご堪能ください。
座間味村長 宮里哲です。慶良間といえばダイビング。座間味村海域を世界的に有名にしてくださったのはダイバーの皆さんです。なかなか潜る機会がなくて残念なのですが、私もダイバーの一人ですので、このページは私がご案内させていただきます。
沖縄本島那覇市から西へ約40kmの慶良間諸島は、島々に囲まれた世界有数のサンゴ礁域。ここに大小20余りの島から成る座間味村があります。今から30年以上前に、この島々に囲まれた海中景観の素晴らしさをダイバーが発見しました。2012年9月に亡くなられた舘石昭さんをはじめ水中写真家が撮影された美しい写真や、この海を舞台に撮られたいくつもの映画の影響もあり、ダイビングのメッカと呼ばれるようになりました。いまや座間味島と、阿嘉島、慶留間島をあわせて50店舗近いダイビングサービスが軒を連ねています。
座間味村のダイビングの魅力は、なんといっても、どこまでも透明なケラマブルーの世界で、群れ泳ぐ熱帯魚、ウミガメ、マンタと出会うことができる驚異的な美しさ。名高いダイビングポイントが多く存在する阿嘉島と座間味島の間の内海は、世界的に貴重なサンゴ礁域としてラムサール条約に登録され、ミシュラングリーンガイドで座間味島に二つ星が与えられてから、海外のお客様が増えています。
島々は入り組んだ海岸線に縁どられ、内海の地形も岩場、洞窟、砂地、そしてサンゴ畑とさまざま。そこに息づく生態系も実に多様です。ダイバーを飽きさせることのない幾十ものダイビングポイントが港からわずか10分の距離に散在しているのも大きな魅力です。
そして、50近い村内ショップのオーナーが切磋琢磨する高いガイド技術と安全性も座間味村ならでは。
世界が恋する海を存分に楽しんでいただくため、ご案内はぜひ地元ガイドにお任せください。
座間味村の50近いダイビングサービスはほとんどが小規模で、オーナーと少人数のスタッフで運営されています。一年を通じ、台風襲来時以外は毎日のよう慶良間の海に潜り、地形のすみずみ、そこに住む生き物の顔ぶれまで知り尽くしたガイドたちが、その日のお客様に合わせてポイントを選び、安全にご案内しています。穏やかな慶良間の海ではありますが、暦や時間帯によって潮流は異なり、知らないと危険なこともあります。この海で生きる私たち座間味村民は、自然を知るための「旧暦」という尺度を受け継ぎ、レジャーの安全性に生かしています。常にプロフェッショナルとしての誇りを持ち、お客さまを大切に思い、安全にご案内してきたからこそ、座間味村は全国でもとりわけリピーター様率の高い観光地に数えられるのだと思います。
こうしたクオリティを支えるのが「座間味ダイビング協会」と「あか・げるまダイビング協会」の二つの団体。両協会の加盟店であることが、地域が認めた安全性のあかしでもありますので、ぜひ加盟店をご利用ください。
私たち座間味村民はこの素晴らしい海を次の世代に渡す義務があります。サンゴは浅い海で育つ動物。サンゴが死ぬと、サカナたちもすみかを失ってしまいます。座間味ダイビング協会では毎日のようにサンゴの敵の駆除を行い、美しいサンゴ礁を護っています。
全身トゲにおおわれたオニヒトデは、サンゴを食べつくします。トゲに強い毒があり、サンゴの間から引っ張り出して船に揚げるのはとても危険な作業。最近は、オニヒトデに酢酸を注射して、動けなくする方法がとられるようになりました。また、シロレイシガイダマシ(写真)は見た目はかわいい巻き貝ですが、サンゴを食べ尽くしてしまいます。サンゴの裏側からピンセットでつまみ出す集中力と根気のいる作業です。
あか・げるまダイビング協会では、サンゴの移植を行っています。(写真)2012年末から今年はじめにかけて移植された株は、慶良間で生まれたサンゴの卵を採取して養殖されたサンゴ。ワイヤブラシで磨いた岩盤に、株を水中ボンドで貼り付けます。ぐんぐん伸びてサンゴの森になってほしいものです。
おだやかな海のゆらぎに体をゆだね、どこまでも透明な水中に広がるサンゴ礁と熱帯魚の群舞に囲まれる時間。この特別な時空間をまだご存じない方はぜひ体験なさってください。経験のない方でも、安全に慶良間の海の中を満喫できるのが体験ダイビングです。両ダイビング協会の加盟店で、ぜひお試しください。
那覇から日帰りもできる座間味村ですが、この海を存分に楽しんでいただいた後は、島に訪れる美しい夕暮れと、天の川が横切る夜空を思い出に加えていただかなくてはなりません。女将心づくしの夕食でもてなされる民宿や、しゃれた小さな宿からホテルまで、お宿もさまざまです。
ぜひ、この海でお待ちしています。(座間味村長 宮里哲)
ページトップの村長ダイビング写真:自然写真家ユニット うみまーる撮影
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※飛行機搭乗日は海に潜ることは出来ませんので、シュノーケルをお楽しみ下さい。