日本クラウンが都内で開催の「令和・歌の祭典 2024」を独自レポート! 米寿の北島三郎&豪華歌手29組が昭和から令和の演歌・歌謡曲48曲を披露

日本クラウン「令和・歌の祭典2024〜昭和、平成、令和、歌とともに〜」
2024.11.7

日本クラウン主催のコンサート「令和・歌の祭典 2024〜昭和、平成、令和、歌とともに〜」が11月5日、東京・J:COMホール八王子で開かれ、北島三郎美川憲一瀬川瑛子細川たかし鳥羽一郎山川豊福田こうへい三山ひろし藤あや子純烈ら総勢29組が出演した。

演歌・歌謡曲ファンから好評を博す「令和・歌の祭典」コンサートシリーズは、日本クラウンが届けるスペシャルコンサートとして、2019年に初開催。今年で4年目の開催を迎え、日本クラウンに所属する歌手や、レコード会社の枠を超えて北島三郎を慕う歌仲間の全29組が出演。豪華アーティストが一堂に会すスペシャルコンサートには、大勢のファンが駆けつけ満員御礼となった。

コンサートの第1部は、戦争・戦後復興期から高度経済成長期をたどった激動の時代で、来年で100年目を迎える「昭和」を彩った演歌・歌謡曲を中心に構成。

北島三郎

まず出演者全員で北島三郎『北の漁場』を歌唱してコンサートが幕を開けると、北島が「皆さまに支えられて歩んでいるうちに、あっという間に88歳になりました。生きているというよりも生かされていると感じます。今日お越しの皆さんといろんな歌に触れながら、楽しんでいただければと思います」とあいさつ。

その後、北島が司会の徳光和夫水町レイコとともに茶目っ気たっぷりに、デビュー当時や流し時代の思い出トークに花を咲かせながら、北島が当時歌っていたという、戦前・戦時中に流行った昭和の名曲のコーナーに。東海林太郎『赤城の子守唄』(歌唱:細川たかし)や、高峰三枝子『湖畔の宿』(歌唱:藤あや子)、小畑実『婦系図の歌・湯島の白梅』(歌唱:松前ひろ子三山ひろし)が披露された。

日本クラウン「令和・歌の祭典2024〜昭和、平成、令和、歌とともに〜」

続いて、杜このみ青山新『りんごの唄』瀬口侑希津吹みゆ『東京ブギウギ』山川豊純烈『憧れのハワイ航路』二見颯一羽山みずき『青い山脈』川野夏美田中あいみ、新人歌手の里野鈴妹『アルプスの牧場』鳥羽一郎一条貫太原田波人『お富さん』北山たけし彩青『おんな船頭唄』大江裕松尾雄史『チャンチキおけさ』北山たけしはやぶさ木村徹二『王将』など、昭和初期から中期に流行した演歌・歌謡曲を歌唱し、この日ならではの豪華コラボで客席は大盛り上がりに。

第1部の終盤には、出演者が昭和後期から令和に発売したオリジナルヒット曲を披露。細川が代表曲『北酒場』で会場を沸かせると、藤が『こころ酒』、福田が『南部蝉しぐれ』を伸びやかに歌唱し、会場から歓声が上がった。

その後、純烈が『純烈のハッピーバースデー』、三山が『人恋酒場』、山川が『函館本線』、鳥羽が『兄弟船』、瀬川が『命くれない』を熱唱。締めに美川が『さそり座の女』を熱唱して、第1部を盛況のうちに幕を下ろした。

日本クラウン「令和・歌の祭典2024〜昭和、平成、令和、歌とともに〜」

第2部は、今年88歳になった北島の米寿を祝うため、そのヒット曲を出演者がカバー歌唱し、日本を代表する演歌歌手となった軌跡をたどる構成。細川たかしが、1962年にデビューした北島が同年に発売し、第4回 日本レコード大賞新人賞を受賞した『なみだ船』を熱唱してスタート。

その後、三山と純烈が『函館の女』、北川と青山、一条が『博多の女』、川野と瀬口が『加賀の女』“女シリーズ”の楽曲を披露し、北島兄弟として活動する北山と大江が『兄弟仁義』を熱唱。

第2部の中盤には、作詞家・作曲家として活躍する北島が原譲二のペンネームで提供した楽曲が披露された。藤が『女がひとり』、三山が『夢追い人』、純烈が『純烈魂』、彩青の三味線演奏で福田が『アイヤ子守唄』、松前が『夫婦鶴』、瀬川が『あなたが命』、鳥羽と山川が『演歌兄弟』を熱唱して客席を沸かせた。

日本クラウン「令和・歌の祭典2024〜昭和、平成、令和、歌とともに〜」

出演者のカバー歌唱を聴いた北島は「本当に皆さん上手で、自分で歌うのが恥ずかしくなるくらい。こんな歌い方もあるんだなと。この歳になっても非常に勉強になります」と称えた。そして「皆さん、演歌っていうのはいいですなぁ。時代に合わせていろんな音楽が流行りますが、やっぱり日本には演歌しかないでしょうな。ぜひ演歌を愛していただきたいと思います」としみじみと語ると、会場は大きな拍手に包まれた。

聴きごたえのある曲目が盛りだくさんのコンサートは終盤を迎え、北島が昭和後期から平成に発売したオリジナルヒット曲のメドレーコーナーへ。美川と田中、里野が『与作』を歌い上げ、大江と杜が『夫婦絶唱』、松尾と二見が『川』、原田と木村が『年輪』、はやぶさと彩青が『山』、そして細川と鳥羽、山川が『北の大地』を熱唱した。

続いて北島が、同日にリリースされた新曲『東京の空』で魂のこもった力強い歌声を披露すると会場は大きな拍手に包まれ、コンサートは佳境に。締めには北島の代表曲『風雪ながれ旅』を出演者全員で披露した後『まつり』を出演者全員で熱唱し、約3時間半のステージは大盛況のうちに幕を下ろした。

「定められた命の続く限り歩いていきたい。素敵な仲間たちとこの道を歩いていければ」

この日は開演前に取材が行われ、北島三郎美川憲一瀬川瑛子細川たかし鳥羽一郎山川豊福田こうへい三山ひろし藤あや子純烈酒井一圭白川裕二郎後上翔太岩永洋昭が報道陣の前に登場した。

日本クラウン「令和・歌の祭典2024〜昭和、平成、令和、歌とともに〜」

この日の意気込みを聞かれた北島は「毎回、お客さまに喜んでもらえるような歌を歌おうと思っています」と笑顔で語った。

続いて美川は「台湾含めいろんなところに一緒に行った昔のことを思い出します。今日は一生懸命頑張ります」、瀬川は「米寿おめでとうございます。これからも私たちの目標となる先輩でいてください」、細川は「88歳、素晴らしいですね!これからも体に気を付けて100歳まで歌っていただけたらうれしい。我々後輩としても見習って頑張っていきたいと思います」、藤は「私は、一ファンとして同じステージに立たせてもらえることをすごく光栄に思います。北島さん、もう大好きです!これからも演歌界・歌謡界のリーダーとして私たちを導いてください」と話した。

鳥羽は「御大、米寿おめでとうございます。御大にはたくさんの歌を書いてもらいました。3年ぐらい前に自分の親父の歌を作ってもらいまして、私の父も100歳になりました。御大にもずっと元気でいてもらいたいと思います。今日は皆さんと一緒に頑張りたいと思います」、山川は「クラウンレコードに移籍して2年。私事ですが、昨年病気をして治療を行っていました。そんな中、北島先生に書いていただいた『人生苦労坂』という曲に本当に励まされました。歌の力ってすごいと思いました。この歌を聴いてどれだけ力になったか…今日は頑張って歌います」と明かした。

日本クラウン「令和・歌の祭典2024〜昭和、平成、令和、歌とともに〜」

福田は「米寿おめでとうございます。今日は他メーカーながら参加させていただきます。今日は北島さんのオリジナル曲、そして作っていただいた曲を、心を込めて歌いたいと思います」、三山は「北島先生おめでとうございます。私は北島先生の88歳という素敵なこの時に、しっかりと歌を歌って喜んでいただけるように頑張りたいと思います」、純烈の酒井は「北島オーナーおめでとうございます。今日は“キタサン純烈”として、御大に作っていただいた『純烈魂』という歌を披露させていただきます。心を込めて歌います!」と気合十分。

新曲『東京の空』を同日に発売した北島は「私が歌手を目指して上京するまでのこと、歌手になってからのこと、それがこもった歌なので、歌っていると胸に詰まり、涙が出て歌えなくなりそうになります。そんないい歌をクラウンの社長が作詞、作曲を、昔旅をしたころに私の前で歌っていた弦哲也くん、今は作曲家として有名ですが、そんな彼が作ってくれました。それを88歳の祝いに今日発売できてうれしく思います。皆さんの力を借りながらスクラムを組んで、先輩面しないで一緒に歩いていきますので、どうぞよろしくお願いいたします」と話した。

北島三郎

また北島は、今後の目標について「毎日が目標です。後ろへは戻れないですし、焦ってもしょうがないですから、定められた命の続く限り歩いていきたい。そして、この素敵な仲間たちとこの道を歩いていければ、すごく幸せだと思います」と笑顔を見せる。

最後に北島は「みんなで健康になるように頑張れるような気持ちにさせてくれるのが演歌の良さです。これからも演歌を歌って頑張りますので、よろしくお願いいたします」と語り、この日のステージはその言葉通りの熱意にあふれたステージとなった。

セットリスト

第1部

M1 北の漁場
M2 赤城の子守唄
M3 湖畔の宿
M4 婦系図の歌・湯島の白梅
M5 りんごの唄
M6 かえり船
M7 東京ブギウギ
M8 憧れのハワイ航路
M9 青い山脈
M10 アルプスの牧場
M11 お富さん
M12 おんな船頭唄
M13 チャンチキおけさ
M14 ガード下の靴みがき
M15 黒い花びら
M16 王将
M17 北酒場
M18 こころ酒
M19 南部蝉しぐれ
M20 純烈のハッピーバースデー
M21 人恋酒場
M22 函館本線
M23 兄弟船
M24 命くれない
M25 さそり座の女

第2部

M26 なみだ船
M27 ギター仁義
M28 兄弟仁義
M29 帰ろかな
M30 函館の女
M31 博多の女
M32 加賀の女
M33 女がひとり
M34 夢追い人
M35 純烈魂
M36 アイヤ子守唄
M37 夫婦鶴
M38 あなたが命
M39 演歌兄弟
M40 与作
M41 夫婦絶唱
M42 川
M43 年輪
M44 山
M45 北の大地
M46 東京の空
M47 風雪ながれ旅
M48 まつり

「令和・歌の祭典2024〜昭和、平成、令和、歌とともに〜」

出演者(日本クラウン):
美川憲一/瀬川瑛子/鳥羽一郎/山川豊/北川大介/三山ひろし/純烈/川野夏美/瀬口侑希/大江裕/はやぶさ/松尾雄史/津吹みゆ/羽山みずき/一条貫太/二見颯一/田中あいみ/原田波人/木村徹二/里野鈴妹(新人)

出演者(歌仲間):
松前ひろ子/細川たかし/藤あや子/北山たけし/福田こうへい/杜このみ/青山新/彩青

司会:
徳光和夫/水町レイコ

特別ゲスト:
北島三郎

北島三郎『東京の空』オフィシャルオーディオ

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