国連職員採用-YPP- | 国連広報センター

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国連職員採用-YPP-

  • 国連ヤング・プロフェッショナル・プログラムとは
  • 応募プロセス
  • 試験の構成
  • 受験案内状況と試験センター
  • 採用プロセス
  • よくある質問

国連ヤング・プロフェッショナル・プログラムとは

ヤング・プロフェッショナル・プログラム(YPP)は、才能と能力に恵まれた専門家が、国連事務局で国際公務員としてのキャリアをスタートできるようにするための募集・採用イニシアティブです。プロセスは採用試験と、これを通過した応募者が国連職員としての第一歩を踏み出すときに参加する専門的能力開発プログラムからなります。

応募資格

年1回開催されるYPP試験には、その年の募集・採用プロセスに参加する国の国籍を有する者が応募できます。参加国は毎年異なるため、その都度発表されます。

基本的な応募資格:

  • 参加国の国籍を有していること
  • 応募対象の試験分野で、少なくとも学士号に相当する大学の学位を取得していること
  • 試験年度において32歳以下であること
  • 英語またはフランス語に堪能であること

参加国

毎年、国連職員がいないか、相対的に少ない国々に対して、ヤング・プロフェッショナル・プログラムへの参加が招請されます。

アフガニスタン、アンドラ、アンゴラ、アンティグア・バーブーダ、バーレーン、バルバドス、ベラルーシ、ベリーズ、ブラジル、ブルネイ・ダルサラーム国、カンボジア、カーボベルデ、中央アフリカ共和国、チャド、中国、コモロ、朝鮮民主主義人民共和国、ドミニカ、赤道ギニア、ガンビア、ギリシャ、インドネシア、イラン、イラク、日本、キリバス、クウェート、ラオス、ラトビア、レソト、リベリア、リビア、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク、マレーシア、マーシャル諸島、ミクロネシア、モナコ、モザンビーク、ナウル、ノルウェー、オマーン、パラオ、パプアニューギニア、ポーランド、カタール、セントルシア、サンマリノ、サントメ・プリンシペ、サウジアラビア、スロバキア、ソマリア、南スーダン、セントビンセント及びグレナディーン、スリナム、タイ、東ティモール、トーゴ、トルコ、トルクメニスタン、ツバル、アラブ首長国連邦、米国、バヌアツ、ベトナム

国連職員の参加

この採用試験は、国連事務局の一般職または関連カテゴリーの職員として働きつつ、専門職以上のカテゴリーを目指している方々も受験できます。国連職員のヤング・プロフェッショナル・プログラムへの参加に関する情報については、ここをクリックしてください。

募集分野

国連の職員補充ニーズに応じて、募集分野はさまざまです。仕事内容や期待される能力、学歴要件は、該当する分野によって異なります。次回の募集分野は年内に発表される予定です。

ヤング・プロフェッショナル・プログラムに応募してみませんか?

応募プロセス

ステップ1:受験資格の確認

YPPホームページで、基本的な受験資格を入念にご確認ください。

ステップ2:求人内容の確認

関心のある分野での求人情報をお読みになり、あなたがその要件を満たしていることをご確認ください。求人の一覧はYPPホームページでご覧になれます。

ステップ3:応募準備

Inspiraを通じて、希望する求人職種のための応募書類を作成してください。応募書類作成に関する追加ガイドラインは、https://inspira.un.orgにログイン後、ページの右上隅にある「Manuals and Help(マニュアルとヘルプ)」のリンクをクリックすれば入手できます。

重要な実用情報

  • スクリーニング質問:必ず、スクリーニング質問をよくお読みください。この質問は、応募者の資格を確認するためのものです。スクリーニング質問に対してすべて「イエス」で答えられない場合、YPPに応募する資格がない可能性もあります。
  • 国籍:「Country of Nationality(国籍国)」と記されたフィールドには、あなたが受験の際に掲げる参加国を入力してください。「Nationality at Birth(誕生時の国籍)」と「Other Nationality(その他の国籍)」のフィールドは、資格審査で考慮されないことにご注意ください。
  • 学歴:あなたの学歴は、提示されるどの選択肢にも当てはまらない可能性があります。あなたの学歴がドロップダウン・メニューに正確に記されていない場合、最も近い項目を選んだうえで、「Additional Comments(追加のコメント)」の項目でその違いを説明してください。まったく該当するものがない場合に限り、2つのフィールドで「Other」を選んでも構いません。審査プロセスで「Specialization(専門分野)」は検討対象とされません。
  • 職歴:40人を超える同一国籍の候補者がYPPに応募した場合、実務経験を参考に候補者の順位づけが行われます。実務経験の内容は正確かつ簡潔に記入してください。記入例はこちらをクリックしてご覧になれます。
  • 言語:4つの分野(話す、読む、書く、理解する)すべてで、英語またはフランス語に堪能でなくてはなりません。4つの分野のいずれかが「流暢」未満である場合、応募資格はないことになります。

ステップ4:応募書類の審査

提出された応募書類を基に、あなたに希望分野の受験資格があるかどうかの審査を行います。同一国から一つの分野に40人を超える応募があった場合、最終学歴、国連公用語の知識および関連の実務経験という追加的資格について与えられたポイントに基づき、人事担当官が応募者のさらなる審査と順位づけを行います。応募書類の不備または誤記入により、審査段階を通らない応募者が多数いることにご注意ください。

応募書類が審査を通過した場合には、受験案内の通知を行います。あなたに応募資格がないことが判明したか、応募書類が審査を通過しなかった場合には、試験を受けることができない旨の通知を行います。受験案内状況と試験センターのページで、あなたの応募番号を入力すれば、応募書類の審査状況を確認できます。

試験の構成

国連のP1/P2職員の採用待ちロスターに登録されるためには、YPP試験に合格する必要があります。試験は筆記試験と口頭試問で構成されます。二つの試験は合計で1,000点満点となっています。

1.筆記試験

筆記試験は計4時間半にわたって行われます。試験の各部分への時間配分は、受験者ご自身で管理してください。

筆記試験は2部構成です。

  • 一般筆記は全分野共通で、受験者の英語またはフランス語での文書作成・分析能力を問うものです。約900ワードの文章を300ワード程度に要約していただきます。ワード数は言語によって若干異なる場合があります。要約すべき文章には表題も副題も段落もありません。一般筆記試験は150点満点です。

    一般筆記試験サンプル
  • 専門筆記はあなたの実質的な知識と分析的思考力を問うものです。試験の内容は、受験する分野によって異なります。この筆記試験については、国連公用語6カ国語のいずれかで回答できます。専門筆記試験は650点満点です。

    第1部:選択式問題
    専門筆記試験の第1部は、応募分野に関わる50問の選択式問題からなります。各門の配点は3点で、誤答の場合の減点はありません。選択式問題に回答する際には、問題用紙の設問に対応する答案用紙で、正解に相当する丸印を塗りつぶしてください。

    第2部:記述式問題
    専門筆記試験の第2部は、13問以下の記述式問題からなり、受験者は長めの文章、演説、分析などの作成を求められます。受験者は最初の3問に対して比較的長文の回答(4ページ以内)を、第4問から第13問については比較的短い文章(2ページ以内)を記述することになります。すべての試験が3問の長文問題と10問の短文問題で構成されるわけではない点にご注意ください。試験によっては、これより問題数が少ない場合もあります。

    重要:
    受験者は、該当する質問に対して答案用紙の適切なページに回答するよう求められます。例えば、「設問1」に対する回答は答案用紙の「設問1」の欄に記入し、「設問10」に対する回答は答案用紙の「設問10」の欄に記入しなければなりません。

    答案用紙の誤ったページに回答を記入した場合には、0点となります。回答用に指定されたページのみが、採点の対象となります。特定の回答のために設けられたページからはみ出して記入された文章は、採点の対象となりません。

    各受験者に渡される答案用紙は1式のみです。下書き用のメモ用紙は別に提供します。

    過去の実績では、合格者は最高の答案が書けるよう、何カ月もかけて手書きの練習を行っているようです。採点者が読めるよう、文字は丁寧に書いてください。

    答案用紙のサンプル

    採点:
    一般筆記試験の答案は、外部の採点者パネルが匿名で採点します。専門筆記試験の採点は、国連の専門家で構成される専門審査員会が行います。すべての答案の採点は二重盲査読によるもので、2人の異なる採点者が行います。

    専門審査員会は通常、試験各部の採点後に合格点を定め、この合格点に達した受験者だけが、その後の審査を受けることになります。選択式問題の採点後に最初の合格ラインを設定するのが一般的です。

    より長い記述式回答を要求するその後の設問についても、追加的な合格ラインが設定される場合があります。試験のどの部分について足切りラインが設定されたかは、公表されます。該当する試験部分で合格した受験者のみが、他の部分の採点を受けることになります。

    一般筆記試験は通常、最後に採点されます。採点されるのは、専門筆記試験に合格した受験者のみとなります。

2.口頭試問

筆記試験に合格した受験者には、口頭試問の受験案内が届きます。口頭試問は、能力を審査するテレビ面接の形で行われます。各受験者は、専門審査員会メンバーで構成される面接パネルから試問を受けます。口頭試問は200点満点です。この能力審査面接試験に関し、さらに詳しい情報については、こちらをご覧ください。

3.結果通知

合格者に対しては、YPP試験に合格したことを個別に通知します。それ以外の受験者にはすべて、Important Updates(重要なアップデート)ページを通じ、試験プロセスの完了を通知します。通知時期は受験者数に応じ、分野ごとに異なる可能性がありますので、ご了承ください。

受験案内状況と試験センター

1.受験案内状況

YPPには毎年、5万人もの応募があります。応募書類の審査後、各国で特に適性の高い応募者には、それぞれの分野の受験案内が通知されます。下記の検索ウインドウにあなたの応募番号を入力すれば、応募書類の審査状況を確認できます。審査が終わり次第、受験案内の状況を各応募者にお知らせできるよう、状況検索ウインドウは定期的に更新されます。審査プロセスの終了後、Important Updates(重要な更新)のページ(https://careers.un.org/ypp)を通じ、すべての応募者に審査結果が通知されます。

今年度の筆記試験の案内を受けた方は、応募番号を入力すれば、受験場所となる試験センターを知ることができます。試験実施の数週間前まで、受付時間や試験センターの住所が変更される可能性がありますので、試験会場のチェックはこまめに行ってください。

2.試験センター

試験センターとは何ですか。

試験センターとは、受験案内を受け取った応募者がYPP試験を受けることができる世界各地の会場を指します。試験センターは通常、文教センター、政府施設、または国連事務所に設置されます。求人案内とともに暫定的な試験センターのリストが掲載されます。応募者は応募書類を提出する際、どの試験センターで受験したいかを明記していただきます。十分な数の受験者が集まらない試験センターでは、試験を行いません。この場合、受験者は最寄りの試験会場に赴く必要があります。応募者は必ず、上記の検索機能を用いて、各自の受験案内状況に加え、割り当てられた試験センターを確認してください。

試験センターではどうすればよいのですか。

到着時
  • 場所の確認:試験センターは、大きな建物や複合施設内に置かれる場合もあるので、ご注意ください。試験会場への行き方をしっかりと把握しておくことは非常に重要です。試験センターの位置によっては、会場を見つけ、試験室まで歩いてたどり着く時間を計算に入れておく必要があります。原則として、国連の試験センターに服装規定はありませんが、会場によっては状況が異なる可能性もあります。その場合には、試験センターの通知と受験案内の際に、別途その旨の指示を行います。
  • 受付の流れ:試験会場では、身分証明書の提示と受験者署名名簿への署名が求められます。また、電話などの通信機器をお持ちの場合は、こちらで用意する封筒に入れていただきます。通信機器が入った封筒は封印したうえで、お返しします。試験中、他の受験者の妨げとならないよう、通信機器の電源は必ず切るようにしてください。会場によっては、受付に数時間を要することがあります。該当する試験センターをお知らせする通知と、受験案内に掲載された重要情報を必ずお読みください。
試験の実施
  • 試験監督:どの会場にも、国連を代表して試験を監督する試験担当官がいます。試験の内容に関する質問には、一切お答えできません。試験監督官は、身分や国籍を証明できなかったり、受験案内を受けていない応募者の入室を拒否することができます。
  • 指示の読み上げ:試験の前に、受験者への指示が全員に対して正式に読み上げられます。受験者の1人、通常は受験者署名名簿の最初に掲載された受験者は、試験用紙が入った封印済みの封筒開封を確認するよう求められます。指示を注意深く聞き、該当する分野の問題用紙が配られる時に挙手するようお願いします。試験の正式な開始後、遅刻した受験者は入室を認められません。早退を希望する場合には、試験の開始前に退室しなければなりません。試験中に休憩のため退室を望む場合には、会場にいる試験監督官の付き添いが必要となります。
  • 試験時間:受験者に与えられる時間は4時間30分です。時間管理は各自の責任となりますので、いつ、どの問題に回答しても構いません。各設問の横には、回答に要する時間の目安が記されています。
  • 食べ物と飲み物:試験会場に軽いスナックや水を持ち込むことはできますが、食事は他の受験者の妨げになる可能性もあるため、持ち込まないでください。会場によっては、食品の持ち込みに関するルールが厳しくなることもあります。
  • デジタル機器の使用:デジタル機器(携帯電話、スマートフォン、タブレット・コンピュータ、ラップトップ/ノートパソコン、音楽/ビデオ・プレイヤー、カメラ、その他情報を記録・伝達できる通信機器)の使用は厳禁です。試験中にデジタル機器を使った場合は、YPP受験資格が失われます。デジタル機器は電源を切ったうえで封筒に入れられ、封印されて返却されますので、ご了承ください。受付時間の無駄な延長を防ぐため、試験会場に不要なデジタル機器は持ち込まないようお願いします。
  • 試験終了:試験終了時には、すべての問題用紙を回収し、数えます。試験用紙が全部揃うまで、受験者は退出できません。試験用紙の封印は、封印済み封筒の開封を確認した受験者が再び確認します。帰りの交通機関の利用予定は、試験の正式な終了時間から十分に余裕をもって立てるようにしてください。

採用プロセス

ロスターへの登録

合格者は7月に各職種のロスターに登録されますが、ロスターへの登録期間は2年間です。2年後にロスターは失効します。この2年以内にポストが決まらなかった合格者は、該当する職種の採用対象者ではなくなるので、再登録を望む場合にはYPP試験を受け直さなければなりません。

オファーされる契約の種類

ロスターから選ばれた候補者には、事務局の専門職員として当初2年間の契約がオファーされます。2年間で満足な実績を上げた職員には、継続契約が認められる可能性があります。

当初の配属レベル

当初の配属はP-1またはP-2レベルのみとなります。学士号を有し、実務経験のない合格者の配属レベルはP-1となります。学士号を有し、2年以上の実務経験があるか、修士号を有し、実務経験のない合格者については、P-2レベルのポストがオファーされます。このポストで少なくとも2年の勤務を終えない限り、配置転換の検討対象とはなりません。

管理型配置転換プログラム

最初の部署に2年以上勤務した若手専門職員は、年1回の「管理型配置転換プログラム(MRP)」への参加を招請されます。対象職員は通常、部署と赴任地を異にする別のポストへの配置転換を念頭に、関心のある配属先を選ぶよう求められます。このプログラムの目的は、若手専門職員に対し、キャリアの多様化と展開、新たなスキルの習得、そしてその後の昇進に向けた基盤固めの新たな機会を与えることにあります。対象職員は、配置転換の可能性を最大限にするために、できるだけ多くのポストを選択肢に入れるべきです。ここで配置転換が決まらなかった職員は、次回のMRPに参加することになる可能性があります。

よくある質問

Q:YPP試験はいつ行われますか。

A:YPP試験は世界中の主要な試験センターで、同じ日に一斉実施されます。試験日(通常は12月)、試験会場および具体的な試験時間は、その年の秋にYPPホームページで発表されます。

Q:YPP試験はどれだけの頻度で行われますか。

A:YPP試験は年1回実施されます。国連は毎年、職員がまったくいないか、相対的に少ない加盟国にプログラムへの参加を呼びかけています。但し、参加するかどうかを決定するのは加盟国自身です。

Q:YPP試験では、どのような分野が対象となりますか。

A:対象分野は国連のニーズ予測に応じて、年ごとに異なります。試験の対象となる分野はYPPホームページで発表されます。ほとんどの分野は1年おきに試験対象となりますが、この予定は変更されることもあります。

国籍

Q:私の国は参加国のリストに掲載されていません。応募はできますか。

A:国籍国がリストに掲載されていない場合、応募資格はありません。試験がすべての国籍に開かれていないのは、YPP試験の目的が、国連事務局に職員がまったくいないか、相対的に少ない加盟国の国民を採用することにあるからです。職員の地理的構成は変わるので、どの国の国民に試験への参加資格があるのかを毎年チェックしてください。

Q:自分の国籍を証明する必要はありますか。また、どのような証明が必要ですか。

A:筆記試験の受験案内を受けた応募者は全員、国の当局が発給した有効な写真付き身分証明書(ID)を提示しなければなりません。IDは、受験者の国籍を証明し、本人確認が行えるものでなければなりません。このようなIDとしては、国が発給するパスポートや身分証明書などが挙げられますが、運転免許証や出生証明書では不十分です。

例:ある応募者にYPPの受験案内が届きました。同人はYPP参加国であるA国の国民として応募していました。しかし、同人はYPP参加国ではないB国に居住しており、自らの国籍国としていたA国のパスポートも有効なIDも持っていません。B国が発給した同人のパスポートには、A国の首都が出生地として記載されています。この応募者はA国の国民としてYPP試験を受けられるでしょうか。答えは「ノー」です。なぜなら、この応募者は国籍国の当局が発給した有効な写真付きIDを持っていないからです。よって、この人は受験を認められないことになります。

Q:私には複数の国籍があります。応募資格はありますか。

A:いずれか1つの国籍でしか応募できません。オンラインでの応募の際、「Country of nationality(国籍国)」に希望する国籍を入力してください。この欄は「Cover Letter & Additional Information(カバーレターと追加的情報)」のタブをクリックすると表示されます。「Country of nationality」のドロップダウン・リストは、このページの一番下にある「Personal Information(個人情報)」というボックスにあります。オンライン応募の「Profile(プロファイル)」の項目にも、忘れずに国籍を入力してください。

Q:私はYPP参加国に居住する外国人であり、かつ/または、同国の国籍取得を申請中です。国籍取得予定国の国民として応募資格はありますか。

A:いいえ、ありません。申請時に国籍を有する国の国民としてのみ、応募が可能だからです。応募の際、将来的な国籍も居住許可も資格として認められません。

Q:YPPへの応募後に結婚/離婚したため、名前が変わりました。どうしたらよいでしょうか。

A:受験案内を受けている場合は、YPPチーム(YPP2015@un.org)にメールを送り、名前の変更を通知してください。メールに、変更を証明する文書を添付してください。

Q:このプロセスを通じて、私の国からは何人が合格し、配属のオファーを受けられますか。

A:国ごとの合格者枠は定められていません。合格者数は競争試験プロセスでの受験者の成績に依拠します。すべての参加国からの応募者が、同じ問題と判断基準に従って評価されます。

Q:すべての国の国民にプログラムが解放されていないのは、なぜですか。

A:YPPには、全加盟国が国連事務局に公平に関わることを保証するという任務があります。よって、該当する年に国連事務局に職員がいないか、相対的に少ない国からの応募者のみを受け付けているのです。

年齢、学歴、職歴

Q:私は試験の年の12月31日に33歳になりますが、応募できますか。

A:いいえ、応募できません。試験年度の12月31日時点で、32歳以下でなければなりません。YPP試験応募に関する年齢要件に例外(たとえ1日でも)は認められません。但し、年齢制限のない、さらに上級のポストに応募することはできます。これらポストの具体的要件については、 Job Openings(求人)のページをご覧ください。

Q:私は来年6月に学士号を取得しますが、応募できますか。

A:いいえ、できません。応募時点までに、該当する学位をすでに取得していることが条件となっています。

Q:私は最近、学士課程を修了しましたが、まだ学位記を受け取っていません。課程修了を証明するためには、応募書類に何を添付すればよいでしょうか。

A:あなたが課程を修了した旨を証明する大学からの文書を添付してください。この文書には、学位の名称のほか、課程修了の日付と、研究分野も記載されている必要があります。

Q:私は来年の6月、修士号を取得予定です。すでに学位号は持っていますが、応募できますか。

A:学歴要件としては、応募対象の求人に掲げられている専門分野で、少なくとも学位号を取得していることが求められています。つまり、応募に修士号の取得は必要ありません。

Q:応募には実務経験が必要ですか。

A:いいえ、実務経験は必要ありません。但し、同一の国から40人を超える応募者が同一分野に応募した場合には、追加的審査基準のひとつとして、該当する実務経験が考慮されます。

応募プロセス

Q:いつ応募すればよいのですか。

A:応募期間が開始したら、すぐに応募してください。応募書類提出の時点で、すべての基本的要件が満たされていなければ、応募資格はありません。

Q:応募書類は審査を受けるのですか。

A:はい。応募期間内に提出された応募書類は、すべて審査プロセスの対象となります。

まず、応募書類は国籍、年齢、学歴の資格基準に関し、電子ツールinspiraによる審査を受けます。つまり、あなたが当該年度のYPPに参加する加盟国の国籍を持っていなかったり、あなたの年齢が32歳以下でなかったり、あなたの学歴が応募対象分野に関連する研究分野で3年間以上の大学教育を経て学位に達していなかったりする場合、応募書類は自動的に審査対象外とされます。

したがって、求人に掲げられている研究分野のひとつを必ず選ぶようにしてください。研究分野は「Main Course(専攻課程)」とも「Specialization(専門分野)」とも違う点にご注意ください。あなたの研究分野がドロップダウン・リストにある研究分野と100%合致しない場合には、ドロップダウン・リストの中から最も近いものを選んだうえで、所定の欄に自分の研究分野の正式な名称を入力してください。

同一の国から40人を超える応募者が同一分野に応募した場合、該当する応募者はさらに、最終学歴、国連公用語の知識、関連の実務経験に応じて審査され、順位づけされます。

あなたが使える国連公用語すべてと、知識のレベルを必ず応募書類に記入するようにしてください。さらに、応募対象職種との関連性が簡単に分かるよう、関連の実務経験はできるだけ包括的に記載してください。

応募書類が不完全または不正確であるため、審査プロセスを通らないケースも多く見られますので、ご注意ください。

Q:ドロップダウン・メニューに私の専攻課程も研究分野も見つからないのですが、どうしたらよいでしょうか。

A:あなたの受けた教育分野がドロップダウン・メニューにない場合には、その中から最も近いものを選び、「Additional Comments(追加のコメント)」の欄で、その違いを説明してください。また、審査プロセスで「専門分野」は検討の対象とならないことをご了承ください。

Q:応募書類の情報を追加/訂正する必要があるのですが、応募文書を一度撤回して、新たに提出することはできますか。

A:応募文書を提出した後でも、メールアドレスや電話番号を含め、プロファイルにある連絡先の情報は変更できます。但し、応募書類の実質的部分(カバーレター、実務経験、学歴の詳細、照会先など)を提出後に編集することはできません。応募を撤回した場合(意図的な撤回であれ、ミスによるものであれ)、同じ求人について再度の応募書類の提出は認められません。

Q:応募書類を提出しましたが、必要な付属書類の添付を忘れました。必要書類のアップロードはできますか。

A:応募文書を提出済みの方は、次の手順で必要書類をアップロードできます。まず、inspiraにログインし、My Career Tools(ホームページ上部中央のボックス)→My Profile(このボックスの右下にあるリンク)→Careers Home(左上隅のタブ)→Attachmentと進み、付属書類を添付したうえで、保存してください。

Q:YPP試験に応募した場合、国連の別の求人にも応募できますか。

A:はい。それぞれの求人で定められている学歴、職歴、言語の要件を満たしていれば、国連のその他の求人に応募することは可能です。

Q:近々引っ越しますが、新しい住所をどのように知らせたらよいですか。

A:あなたの応募番号、フルネーム、要請内容を件名欄に入力したメールをYPP2015@un.org宛に送信してください。新しい住所と電話番号、FAX番号、その他の変更内容はメールの本文に記載してください。

試験会場

Q:私はどこで試験を受けることになりますか。

A:試験の必要に応じて試験センターを開設します。ある参加国から15人以上の応募があれば、その国の首都に試験センターが開設されるのが一般的です。応募書式の中に暫定的な試験センターのリストが掲載されますので、応募の際に希望する試験会場をお知らせください。希望する会場での受験が可能かどうかは、応募期間終了後にお知らせします。別の試験センターへ移動する必要がある場合には、こちらから連絡する所定の期限内にお知らせください。応募者が居住地に最も近いセンターで受験できるよう配慮いたします。しかし、受験会場変更の期限満了後に試験センターの変更希望をお受けすることはできません。

Q:私が受験する試験センターがExamination centresのページに見当たりません。

A:まず、あなたの応募番号が正しく入力されているかどうか、もう一度確かめてください。

あなたが受験するセンターは、サイトのリストに掲載されるだけでなく、メールでも直接に通知されます。

応募の際のスクリーニング質問には、暫定的な試験センターのリストが掲載されますので、ご希望の試験会場をお知らせください。希望の会場での受験が可能かどうかは、応募期間終了後にお知らせします。別の試験センターへ移動する必要がある場合には、こちらから連絡する所定の期限内にお知らせください。最終的な試験センターのリストは、応募期間終了後に掲示しますので、あなたの受験会場もその時点で判明することになります。

Examination centresのページで、リストの更新状況をこまめにチェックしてください。

Q:Examination centresのページを検索すると「ご希望の条件に合う結果はありません」というメッセージが表示されるのですが、なぜですか。

A:このメッセージが出る理由は、いくつか考えられます。第1に、応募番号をお持ちの場合は、正しい番号が入力されているかどうか、もう一度確認してください。第2に、応募番号がまだ送られていないという可能性もあります。応募番号は応募期間が終了してから送られますので、ご注意ください。第3に、試験センターがまだ確定していない可能性もあります。試験センターは、応募者に筆記試験の受験案内が送られてから1~2週間後に決定されますので、ご注意ください。リストの更新状況は、サイトでこまめにチェックしてください。

筆記試験

Q:YPP試験はどのような形で行われますか。

A:試験の構成のページをご覧ください。

Q:YPP試験をオンラインで受けることはできますか。

A:いいえ。YPP試験は紙ベースの試験であり、回答は手書きでなければなりません。

Q:字が下手なのですが、YPP試験でタイプライターやコンピューターは使えますか。

A:いいえ、使えません。試験は紙ベースで行います。試験前に数カ月かけて手書きの練習をしたと報告する合格者が多数います。

Q:私はどこで試験を受けることになりますか。

A:試験の必要に応じて試験センターを開設します。ある参加国から15人以上の応募があれば、その国の首都に試験センターが開設されるのが一般的です。オンライン応募の際に暫定的な試験センターのリストが掲載されますので、受験を希望する会場をお知らせください。最終的な試験センターのリストは審査プロセス完了後、YPPホームページに掲載されます。すべての参加国で必要な最低応募人数が確保できるわけではないため、最終的なリストは暫定リストと異なることが多くあります。あなたがどの試験センターで受験することになったかは、受験案内状況と試験センターのページで確認できます。国連は旅費やその他の試験関連費用を支給しませんので、ご注意ください。

Q:私が受験する試験センターに関する情報は、どこで入手できますか。

A:各試験センターに関する詳細はすべて、該当する年の11月までに、YPPホームページに掲載されます。

Q:希望する試験センターを変えることはできますか。

A:受験案内が届いてからも、所定の期限内であれば、希望する試験センターを変更できます。受験案内の対象となった応募者には、試験センター変更を要請できる期限を通知します。受験会場変更の期限満了後に試験センターの変更希望をお受けすることはできません。

Q:筆記試験の時点で外国に居住しているのですが、現地の大学や自国の領事館で受験することはできますか。

A:試験は国連職員の監督の下、限られた数の試験センターで実施されます。試験センターのリストは受験案内状況と試験センターのページに掲載します。

Q:YPP試験で遅刻は許されますか。

A:各試験センターで受付時間をYPPホームページでお知らせしますので、その時間に間に合うように会場に到着しなければなりません。受験者全員が試験会場で登録を済ませなければなりません。会場の配置や受験者の数により、登録プロセスにはかなりの時間がかかる可能性があります。また、会場によっては、セキュリティが強化されている可能性も考慮に入れる必要があります。試験室に到着したら、指定された場所に着席してください。こうした手続きには長時間を要する可能性もあるので、会場には余裕をもって到着できるよう、予定を立ててください。試験開始予定時刻には、受験者全員が試験室に着席していなければなりません。全世界の試験会場で試験問題の漏洩を防ぐため、試験開始後の遅刻は認められません。その他の注意事項については、YPPホームページをご覧ください。

Q:試験問題を早く終えたら、退席できますか。

A:いいえ。回答を早く終えた場合でも、試験時間の終了後、試験用紙がすべて回収され、数えられるまで、受験者は全員が室内に留まらなければなりません。この手続きは場合により、1時間程度を要する可能性があります。試験開始前と、正式な試験終了後の両方について、十分な時間的余裕を見るようにしてください。試験会場から帰る際の交通機関の予定を立てる場合には、この点を考慮に入れてください。

Q:国連は受験のための旅費を支給してくれるのですか。

A:いいえ。国連は筆記試験を受ける際の費用を一切負担しません。

Q:試験センターに行くためにビザが必要です。国連はビザ取得に便宜を図ってくれますか。

A:ビザの取得と費用はあなたの負担となります。要請に応じ、あなたがYPP試験を受ける予定である旨を証明する文書を発行します。ビザ申請の際にこの文書を提示することはできますが、それによってビザが発給されることは保証しかねます。

Q:試験日にどうしても外せない予定が入っています。当日、時間をずらすか、公表された試験日の前後に受験することはできますか。

A:いいえ、できません。受験者全員が同時に試験を開始し、かつ、該当する試験センターの具体的なスケジュールに従い、試験が終了するまで、試験センター内に留まらなければなりません。再試験もなければ、例外も認められません。

Q:試験センターには何を持って行けばよいのですか。

A:下記を持参してください。

  • 応募書類提出直後にinspiraからあなたにメールで送信される応募番号。応募番号はいつでも、inspiraの通知センターで確認できます。通知センターの閲覧方法については、 応募プロセスのページをご覧ください。
  • 国が発給した有効な写真付き身分証明書(国民IDカードまたはパスポート)
  • 削った鉛筆2本
  • 紺または黒色インクのペン2本

重要:受験者は、試験センターの場所、試験時間、具体的な要件について、Careers Portal(careers.un.org/YPP)と「Examination centre」のタブで確認する義務があります。

他の受験者の妨げにならない範囲で、軽いスナックや飲料を持ち込むことができます。試験室は禁煙です。受験に服装規定はありません。しかし、試験センターの設置場所によっては、敷地に入る際に服装規定が適用される場合があります(軍事施設など)。試験会場は寒かったり暑かったりする可能性があるため、現地の気候と天気に合わせた服装を心がけてください。試験センターの詳細と重要なアップデートについては、YPPホームページをこまめにチェックすることをお勧めします。

Q:試験中にデジタル機器を使うことはできますか。

A:試験の実施中にデジタル機器(携帯電話、MP3プレイヤー、カメラ、その他の情報を記録または伝達できる通信機器)は使用できません。試験中にデジタル機器を使用した場合には、YPPの受験資格を失うことになります。

Q:試験のサンプルはありますか。

A:過去の問題は試験の構成のページに掲載されています。国連ウェブサイトに似たサイトには、正式な国連のページではなく、YPP試験合格の妨げとなりかねない誤情報が掲載される可能性があるので、十分にご注意ください。

試験結果と採用後の見通し

Q:YPP試験の結果はいつ頃、どのように通知されますか。

A:筆記試験の採点は通常、試験後3~4カ月で完了します。口頭試問は筆記試験採点の1~2カ月後に行われるのが一般的です。YPP受験者はYPPホームページのアップデートをこまめにチェックしてください。

Q:私は昨年のYPP試験で受験案内を受け取りましたが、試験は受けませんでした。代わりに今年の試験を受けることはできますか。

A:いいえ、できません。今年の試験を受けるためには、新たに応募書類を提出し、すべての資格要件を満たし、受験案内を受け取らなければなりません。

Q:私はYPPの筆記試験には合格しましたが、口頭試問で不合格となりました。その後の試験でも、筆記試験と口頭試問の両方を受け直す必要がありますか。

A:はい。応募書類の提出から、試験プロセスをすべてやり直さなければなりません。YPP試験は筆記試験と口頭試問の両方で構成されているため、ある試験年度の結果を別の試験年度に繰り越すことはできません。

Q:私はYPP試験で不合格となりました。何を重点として取り組んだらよいかを知りたいので、試験の各部分の得点に関する情報を教えてもらうことはできますか。

A:受験者は多数に上るため、残念ながら、個別の結果をお知らせすることはできません。

Q:YPPを通じて採用された職員には、どのような契約がオファーされますか。

A:YPP試験に合格した応募者には、国連職員としてのキャリアの出発点として、2年の期限付き契約がオファーされます。満足な実績を残した職員には、2年後に継続契約が認められます。

合格者に対して、配属先に空席を待つ間、臨時契約がオファーされることもあります。臨時契約はYPP関連の2年の期限付き契約とは異なるため、契約満了後の更新は期待できません。臨時契約は、空席ができたP-1/P-2のポストに採用されるのを待つ間、国連で経験を積むための効果的な方法です。

Q:YPP試験合格後は、どうなりますか。

A:あなたはYPP試験合格者として、国連組織に空席ができた時に採用される資格を持った候補者の待機リストに登録されます。合格者に対して、四半期に1回、国連の必要性に応じて、配属先のオファーがなされます。臨時契約の話が持ちかけられる可能性もあります。YPP待機リストへの登録は、国連による採用を保証するものではない点にご注意ください。待機リストからの採用は、国連のニーズとポストの空席に応じて行われます。待機リストへの登録は、2年間で期限切れとなります。

Q:YPP試験に合格し、待機リストに登録された場合、採用にはどれくらいの時間がかかりますか。

A:待機リストに登録される採用候補者の数は、待機リストが有効である期間内に空席が予測されるポストの数と密接に関連しています。毎年、予測される空席と同じ数の候補者だけが、待機リストに登録されます。空席となったポストの求人は、四半期に1回ずつ、国連の必要性に応じて、候補者にオファーされることになります。

よって、YPP試験合格者はそれぞれ、待機リストに登録されている2年の間に採用されることを期待できます。待機リストが2年後に有効期限が終了し、かつ、当初の予測にもかかわらず、採用されない合格者が残ってしまった場合、残念ながらこれら合格者は採用検討対象から外れますので、再度検討対象となることを希望される場合は、YPP試験を受け直す必要が生じます。

Q:採用後には、どのようなキャリアが期待できますか。

A:採用されたYPP試験合格者は当初、資格に応じてP-1またはP-2レベルのポストに配属されます。P-1レベルで配属された合格者は、2年以上の満足できる実績を上げれば、空席に応じて、P-2レベルのポストへの昇進となります。その後、合格者は必要な資格を満たしていることを条件に、職員選抜制度を通じてP-3レベルのポストに応募することができます。2年間の勤務後には、異なるポストへの義務的異動の対象となる資格も生じます。この異動は勤務地の変更となる場合も、同じ勤務地での配置換えとなる場合もあります。

採用者には、オリエンテーションやモビリティ研修のほか、キャリア支援も提供されます。これは、採用者の適応を助け、国際公務員としての生産的な業務と仕事に対する満足度を高めるための学習を加速することに役立ちます。

Q:P-1レベルとは何ですか。

A:国連での専門職員としての初任者ポストの分類に用いられる名称です。P-1/P-2は初任者レベルで、通常は広範な実務経験を必要としません。さらに詳しい情報については、Staff categories(職員のカテゴリー)のページをご覧ください。給与や諸手当等については、Pay and benefits(給与と諸手当)のページをご覧ください。