日本の老舗イタリアンの味を、
より身近にカジュアルに
もともと「アルポルトカフェ」は、日常的にコーヒーを飲むように、気軽に「アルポルト」を楽しんでもらいたいという思いから生まれました。神戸店ではよりカジュアルに、誰もが幅広いシーンで利用できるスタイルを目指しています。
おかげさまで、開店初日から多くのお客さまに足を運んでいただいています。過去に神戸のホテル内に店舗を構えていたこともあり、地元のお客さまが楽しみにされていたようです。
料理はスローフードの理念を大切に、地元食材を取り入れながらパスタを中心とした「アルポルト」らしいメニューを提供しています。
神戸店は従来のイメージを尊重しつつ、食器や店内デザインを一新しました。カフェとして、より気軽に「アルポルト」で過ごす時間を楽しんでいただきたいという思いからです。
シンプルな白色で統一していた皿は絵皿に変え、テーブルクロスはあえてかけず、よりカジュアルな雰囲気を演出しています。調理中の躍動感を伝えられればと、他店にはないオープンキッチンも設けました。
本格イタリアンレストラン「アルポルト」から受け継ぐクオリティはそのままに、誰もが気軽に立ち寄れる、そんな空間づくりを大切にしています。大きく変えた部分も多いですが、カトラリーは西麻布のリストランテと同じものを使うなど、「アルポルト」らしさも残しました。
そうですね。「アルポルト」は約40年前、日本でイタリアンを提供するのであれば日本の旬の食材を使い日本人に合うかたちで、おいしい料理を提供したいという片岡の思いからスタートしました。
神戸店はその軸を大切にしながら、あらためてカフェの気軽さ、身近さに立ち返り「アルポルト」を古くから愛してくださる方にも、新しく知った方にも親しんでいただける店舗として進化していきたいと考えています。
採用の決め手は、今までの
エスプレッソにない味わいと世界観
出店前、「Largo Experience Room」に足を運んだのがきっかけです。『Largo』のラグジュアリーな世界観と、従来のエスプレッソとはまったく違う味わいを体感し、導入を決定しました。
※「Largo Experience Room」とは『Largo』ブランドの世界観、上質なコーヒーの圧倒的な香り、豊かな味わいを五感で体験できるエクスペリエンスルーム。
ひと言でいえば、『Largo』は“日本人の好みに寄り添うテイスト”なのだと思います。
これまでのエスプレッソは、ローストの強さや特有の苦味が先行しがちでした。一方で、『Largo』は苦味だけではない味の奥行き、甘味、華やかな香りを兼ね備えていて、口にしたときのまろやかなタッチも印象的です。
神戸店では「ダークロースト」を使用していますが、「オーセンティックロースト」との明確な個性の違いにも魅力を感じています。それぞれを使い分ければ、お客さまにより豊かな時間を提供できるのではないでしょうか。
日本のイタリアンを目指してきた「アルポルト」と重なる点も多いのかもしれません。そういった意味では、『Largo』の持つラグジュアリーな世界観もマッチしたのだと思います。
神戸店はカジュアルなテイストを意識しているとお伝えしましたが、同時に老舗イタリアンとしてのイメージを守っていきたいという思いもありました。
オープンを控えながら「Largo Experience Room」に足を運んだとき、新店舗では、まさにこういった上質なイメージを大切にしていきたいと感じたことを覚えています。
カプチーノやカフェラテなど、「ダークロースト」の味わいがより引き立つメニューが人気です。一方で、先日はお食事はせずエスプレッソダブルのみを楽しんで帰られたお客さまもいらっしゃったんですよ。
今後もおひとりでも、もちろん大切な人と過ごす記念日にも。こだわりの料理やコーヒーと共に、神戸でのひとときを楽しんでいただければと思います。
イタリアンだからこそできる、
コーヒーの楽しみ方も
「アルポルトカフェ」にとって、エスプレッソはドリンクとしてだけでなく、デザートを構成する役割も担っています。たとえば、ティラミスやパンナコッタは、レシピにエスプレッソを使用する「アルポルトカフェ」の人気メニューです。
ありがとうございます。神戸店のティラミスは、ビスケットにしみ込ませるエスプレッソも、上に振りかけるエスプレッソパウダーも『Largo』を使用しています。つまり、エスプレッソに使用するコーヒー豆を変えれば必然的にデザートの味わいも変わるということです。
『Largo』を使ったティラミスは「香りが際立っている」と、スタッフからも声が上がっているんですよ。
ティラミスとエスプレッソメニューをオーダーいただければ、より同調性の高い組み合わせが生まれます。北イタリアの料理に現地のワインを合わせるように、デザートとコーヒーとのマリアージュを楽しんでいただけるとうれしいです。
料理、サービス共にクオリティをさらに追求していきたいと考えています。新規スタッフの実力も底上げしながら、店名に「カフェ」という言葉もある通り、カフェタイムをより充実させていきたいです。
ぜひ。オープンの慌ただしさがひと段落した今こそ、店舗の可能性を広げられる時期だと感じているんです。「Largo Experience Room」ではコーヒーにミントを合わせたドリンクをいただきましたが、今後はそういったアレンジメニューも増やしていければと考えています。
「アルポルト(Al Porto)」の意味は、“港にて”。港町でもある神戸というこの場所で、「アルポルト」の歴史を受け継ぐ料理にデザート、そしてコーヒーをみなさまに楽しんでいただきながら、新しい「アルポルトカフェ」を育てていければと思っています。