スポーツ・レジャーマネジメント学科が「海外実習」を行いました

体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科では9月5日から16日までアメリカで、海外実習を行いました。海外におけるスポーツ&レジャー・マネジメントを実体験するとともに、異文化に触れ、英語でコミュニケーションを図ることなどを目的に毎年実施しているもので、今回は2年次生から4年次生まで計30名が参加しました。

カリフォルニア州・サンディエゴに到着した一行は、メジャーリーグ「サンディエゴ・パドレス」の球団本部を訪問。マーケティング担当部長から地域密着型の球団運営やSNSの活用、女性ファン拡大に向けた戦略についてレクチャーを受け、ペトコパークも見学して試合を観戦しました。フロリダ州・オーランドに移動した後は、2日間にわたってウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートを訪問し、テーマパークのマネジメントについて研修。1500室の客室を持つローゼン シングル クリーク ホテルでは、コンベンションルームなども見学しました。ホテルと隣接するセントラルフロリダ大学(UCF)のローゼンカレッジ・ホスピタリティマネジメント学部では、教授陣による特別講座を受講したほか、同カレッジ卒業生とスポーツビジネス分野について意見交換。全米テニス協会のメインキャンパスでは、本学体育学部出身でストレングス・コンディショニング部門の責任者を務める大地智さんの説明で施設を見学し、同地で練習していた車いすテニスの国枝慎吾さんから激励を受けました。最終日にはフロリダ大学の8万人収容のスタジアムでアメリカンフットボールの試合も観戦し、来場した多くの卒業生も巻き込んだ多彩な企画に学生たちはたくさんの学びを得ていました。

授業を担当する伊藤栄治教授は、「スポーツの本場でさまざまな体験を重ね、自分の目で見ることで、日々の学びを確認できたのではないでしょうか。10月末に控えるバスケットボールのホームゲーム運営といった今後の活動につなげてほしい」とコメント。秋吉遼子講師は、「セントラルフロリダ大学(UCF)のローゼンカレッジ・ホスピタリティマネジメント学部での意見交換で聞いた“スポーツビジネスはさまざまな人とのつながりが大事”という言葉など、日々の生活に生かせる学びを得られたと感じています」と語りました。

また、スポーツを通じた国際連携の打ち合わせのため訪米していたスポーツプロモーションセンターの山口輝義次長も現地で実習グループと合流し、SPC主任も務める伊藤教授とともに今後の活動に向けて複数の教育機関、スポーツ団体を視察しました。山口次長は、「学園の創立者・松前重義博士は、1975年に日米大学野球選手権大会の日本選手団団長としてアメリカを訪れた際、ロサンゼルス・ドジャースのピーター・オマリー会長から“野球を世界的なスポーツにしたい”と相談を受け、五輪競技への採用などに向けて尽力しました。松前博士がモスクワ大学に松前記念スタジアムを、オマリーさんが中国・天津体育学院に天津ドジャースタジアムを建設して、それぞれ国際学生野球大会を開催するなどその後の交流も続いています。今回の実習で、現在オマリーさんのグループが経営するサンディエゴ・パドレスから特別な配慮を受けるなど、創立者の時代から築いてきた信頼関係を基に各所で素晴らしいプログラムが実現しました」と振り返ります。今後に向けては、「スポーツの交流はもちろんですが、UCFのローゼンカレッジやカレッジオブヘルスプロフェッション&サイエンスと本学関係学部の連携を模索するなど、教育機関としての交流に繋げていきたい」と語りました。