2019年春の叙勲受章者が5月21日付で発表され、東海大学の田中誠一名誉教授(常葉大学名誉教授)が瑞宝中綬章を受章しました。
田中名誉教授は、1958年に東京教育大学(現・筑波大学)体育学部を卒業。日本大学三島高校教諭を経て東海大学体育学部で教鞭を執り、78年から教授。95年に中国・北京大学(運動訓練学部)教育博士課程学外教授を兼任したほか、2001年から04年まで本学スポーツ医科学研究所特任教授を務めました。05年に本学名誉教授となり、その後は浜松大学(現・常葉大学浜松キャンパス)健康プロデュース学部長、同大副学長などを歴任。18年から常葉大学名誉教授となっています。また日本プロゴルフ協会学術委員なども務め、トレーニング理論、コーチング理論、運動生理学などスポーツサイエンスの第一人者として長年にわたって活躍。64年の東京オリンピックや76年のモントリオールオリンピックでコーチを務めたほか、プロ野球の長嶋茂雄選手、ハンマー投げの室伏重信選手、F1ドライバーの中島悟選手、ボクシングの井岡弘樹選手、大相撲の久島海関、ゴルフの金井清一選手、塩谷育代選手、宮里藍選手ら多数の名選手の指導に当たってきました。
田中名誉教授は、「この度の受章は東海大学で長年にわたって取り組んできた教育・研究活動を評価いただいたもので大変光栄に感じるとともに、公に認めていただきとてもうれしく感じています。大変お世話になった東海大学の皆さんにも恩返しができたのではないでしょうか。今後もスポーツ選手の競技力向上に向けたアドバイスを送りながら、スポーツサイエンスの世界を志す後輩たちの指導も続けていきます」と話しています。