医学付属病院機関の医療従事者と医学部の学生、教員らが救護班として湘南国際マラソンの運営をサポートしました

医学部付属病院機関の医療従事者と医学部の学生、教員らが、12月3日に神奈川県大磯町を中心に開催された「第18回湘南国際マラソン」に救護班として参加。ボランティアで運営をサポートしました。本学では第5回から協力団体となり、医学部付属病院が中心となって救護活動を支援しています。今回は、医師や看護師、理学療法士ら医療スタッフと、医学科、看護学科の学生、看護師キャリア支援センターで救急看護認定看護師の資格取得を目指す研修生、教員ら約80名がランナーらの救護活動に取り組みました。

サポートチームは救護本部のほか、スタート地点の西湘バイパス大磯西インターチェンジから平塚・茅ヶ崎の海岸沿い、ゴール地点の大磯プリンスホテルまでの各所に設けられた救護所で、負傷者や体調不良者の対応にあたりました。ゴール前の救護所では、脚のけいれんで動けなくなったり、脱水症状や低体温症をおこしたりしたランナーらを救護。受け付けを担当した医学科の学生は、「二次救命処置(ACLS)プロバイダー資格の取得を目指す仲間と参加しました。多職種の連携やイベント救護の現場を体験的に学ぶ貴重な機会になりました」と振り返り、看護師の指導を受けながら患者の検温や血圧測定なども担当した看護学科の学生は、「事前に理学療法士の方から教えていただいた、脚部けいれんを起こした際のマッサージを役立てることができました。さまざまな専門職の先輩と交流できたこともうれしく、将来への励みになりました」と話していました。

救護本部統括医師を務めた付属病院高度救命救急センターの本多ゆみえ講師(医学部医学科総合診療学系救命救急医学領域)は、「イベントの大規模化、多様化により現場における救護活動の重要性が高まる中、同大会のサポートを続けることは本病院と地域と関係機関とのさらなる連携促進に加え、スタッフの対応力の向上にもつながっていると感じています。イベント救護は、学生たちがチーム医療を学び、救急医療に対する意識を高める場にもなっています。今後もサポートを継続し、地域に貢献していきたい」とコメント。

学生を指導する看護学科の大山太准教授は、「例年、東海大学チームとして社会貢献できることは我々の誇りです。医学部の学生にとっては、有資格者と共に行動して学ぶと同時に人の役にも立てる、大変よい機会となっています。特に今回は、コロナ禍で入学式もできず、制限の多い学生生活を送ってきた看護学科の4年次生が29名も参加してくれました。現場で協働する喜びを味わうこともでき、卒業前のよい記念にもなったと思います」と話していました。