伊勢原キャンパスに5月11日から17日まで、デンマーク・VIAユニバーシティカレッジ看護学科の学生らが来訪。医学部看護学科での研修に取り組みました。本学科と同カレッジはこれまで、2回のオンライン交流を実施しています(※)。新型コロナウイルス感染症が収束に向かう中、初の対面研修が実現し、学生12名と教員3名が東海大学ヨーロッパ学術センターのスタッフ1名とともに来学しました。
研修団は、本学科の教員から日本の医療・看護制度や看護教育などに関するレクチャーを受け、救命救急・母性・小児看護領域の講義や演習に参加。今年の夏に「デンマーク研修」に臨む本学科の2年次生14名が企画・運営した交流会では、双方の学生がキャンパスライフなどについて英語でプレゼンテーションした後、グループ対抗クイズや折り紙、習字、浴衣の着付け体験で親睦を深めました。また、医学部付属病院も視察し、看護師と意見交換。湘南キャンパスでは学生の案内で松前記念館や武道館などを巡り、15号館のトレーニングセンターではスポーツ医科学研究所の山田洋所長(体育学部体育学科教授)から施設の概要や研究に関する説明を受けました。
交流会のリーダーを務めた鈴木琉星さんは、「楽しみながら互いの理解を深めたいと考え、企画を練りました。デンマークでは病院で働きながら勉学に励む看護学生がいると知り、刺激を受けました。夏のデンマーク研修には、両国の医療・看護制度に関する学びを深め、英語力を高めて臨みたい」とコメント。サブリーダーの森田更紗さんは、「勉学や学生生活、文化、習慣などについて親しく語り合いました。国は違っても“国際社会で人々の役に立ちたい”という思いは同じだと分かり、デンマーク研修へのモチベーションがさらに高まりました」と話していました。
今泉郷子学科長は、「伊勢原はもちろん、湘南キャンパスの教職員や学生、ヨーロッパ学術センターの皆さんにもご協力いただき、実り多い交流ができました。学生たちは、本学のルーツであるデンマークの教育や文化について学ぶとともに、多様な経験を経て看護師を目指すカレッジの学生から多くの刺激を受けたと思います。カレッジの教員からは、“プロフェッショナル育成に力点を置いた看護教育を共に考えたい“といった前向きな提案をいただきました。医療短大からの絆を大切に守るとともに、教育と研究における新たな関係の構築を目指して連携を深めていきたい」と話しています。
※同カレッジは、2021年度に閉学した東海大学医療技術短期大学と、短大が開学した1974年から交流してきました。本学科では両大学の長期にわたる関係を引き継ぐため同年2月に学術交流協定を締結しています。