文学部文明学科を目指す皆さまに向けて、先輩・卒業生からのメッセージです。彼ら、彼女らの具体的な想いや経験談を聞いて、これからの大学生活を思い描くヒントにしてみてください。
マンパワーグループ株式会社
嶋崎 瑶華さん
2020年度卒業
生きるヒントを与える哲学を学び、視野が広がった
文明学科の大きな魅力は、ほかの学科と比べて履修科目の選択の幅が広く、さまざまな分野を学ぶことができるところです。興味のある分野の授業を履修することで、自分の好きな学問をとことん追究できます。また、高校まで触れてこなかった分野を学ぶことで新たな世界を広げることもできます。
私は、この学科に入ってから初めて哲学を学びました。それまでは堅苦しい学問という先入観をもっていましたが、哲人たちの言葉には現代の私たちにも通ずるものがあり、生きていく上で役立つヒントを与えてくれる身近な学問だと、授業を通して感じました。さまざまな哲学や思想を学んだことで、物事を考えるときの視野が大きく広がったように思います。
留学を通して日本とは異なる価値観に刺激を受けた
文明学科は専門性に特化せず、自由に自分の学びたいことを学べる学科です。そのため、どんなことも卒業論文に生かすことができます。好きを伸ばすことも、苦手を補うことも、興味のあることには何でも挑戦することができ、高校時代までは関心を持たなかったジャンルにも足を踏み入れることが可能です。
それまで海外に行ったことのなかった私は、知らない世界を見てみたいと思い、大学の留学プログラムを利用してカナダに短期留学をしました。今までの当たり前が当たり前でない世界での生活は、多くの刺激を受け、発見ばかりの毎日でした。日本とは異なる価値観や視点を持った人たちとする英語での生活は、帰国した後も他者を理解する上での重要な経験となって生かされています。 一つの問題に対してさまざまな角度からの考えを持つ人が行き交う現代の中で、多くの視点からアプローチできる力を育てられるのが文明学科だと思います。
4年次在籍
田島 亘陛さん
筑波大学大学院 進学
長澤 佑亮さん
2019年度卒業
文明学科ならではの自由な学びを最大限に活用
文明学科は現代におけるさまざまな「文明」を多様な視点から学ぶことができるのが特徴です。つまり、自分の好きな視点から文明を考えることはもちろん、大学で初めて学んだ視点から文明を考えることもでき、他学科と比べてあまり縛りがありません。それだけに、自分の興味をもった視点から4年間じっくりと「文明」について学び、追究することができます。
私は社会科の教員を目指し、教諭一種免許状取得のための勉強もしています。「いろいろな知識がある先生」を目指す私にとって、幅広い分野を多面的な視点から学べる文明学科はぴったりの学科でした。自分の興味をもった視点から文明を学ぶと同時に、教職の勉強にもしっかり打ち込めるのは文明学科の強みだと感じます。ほかにも文明学科の自由度を生かし、興味のあった体育学を副専攻として履修するなど、放課後は部活動や自習時間に充てていました。文明学科だからこそできることがたくさんあるので、ぜひこの学科で学んでほしいと思います。
この学科で哲学を学び多くの知識を得たことは一生の財産になった
文明学科では、文明論に限らず多様な授業を履修できる点が魅力です。そのため、現代社会に生きる私たちにとって必要な知識や思考力を包括的に学べます。私たちが普段、耳にする報道や情勢は数多の学術分野が複雑に交錯した産物であるため、文明学科での学びは一生に渡って役に立つでしょう。
私は哲学を学ぶためにこの学科を志望しましたが、学習を通じて現在では文化社会学に関心があります。ここに至るまで哲学、都市空間論、美術史や宗教学などさまざまな授業を履修してきましたが、一つひとつ独立しているのではなくつながりを持つ部分があります。入学当初とは分野の興味が変化したとしても、それまでの学びは決して無駄になりません。私にとって本学科での学びは生涯の宝です。