教育研究上の目的及び養成する人材像
経営学部観光ビジネス学科の教育研究上の目的は、大学・学部の教育目的に沿って、複数の語学力の修得と異文化理解、国際社会の理解を通じてグローバルな思考を身に付け、観光に関わる基礎知識を習得し、国際性と地域活性化に供する専門性と応用性の高い分野を学び、グローバル化し常に変動する社会の中で将来の観光産業を担い、かつ地域の活性化にも貢献できるような人材を養成することです。
3つのポリシー
1ディプロマ・ポリシー
経営学部観光ビジネス学科では、以下の能力を備えたと認められる者に学位「学士(経営学)」を授与します。
知識・理解
観光学についてのグローバルな観点からの基礎知識と地域や時代の変化がもたらす影響に対応していくべき基礎能力。
汎用的技能
専門分野における最新の知識を応用し、具体的に問題の所在を明らかにした上で、何をするかという問題解決能力。
態度・志向性
グローバル市場経済社会における国内外の動きに敏感に反応し、多角的視点を持てる気づき力。
2カリキュラム・ポリシー
経営学部観光ビジネス学科が定めるディプロマ・ポリシーに基づき、以下に示す教育課程を編成し、実施します。
教育課程・学修成果
観光ビジネス学科で学ぶ学科目は観光ビジネス科目、ゼミナール科目、グローカル科目、旅行業務科目、国際教養・外国語科目、観光研修科目から構成されています。講義科目と実践的科目の観光に関わる分野について基礎的科目から応用と専門性の高い科目まで、それぞれの学科目をバランス良く一貫して体系的に学べる教育課程となっています。そのために、すべての科目に100から400までのグレードナンバーをつけ、履修のモデルプランを提示しています。それぞれの科目のシラバス等において授業で育成する力・スキルが明示されており、どのような力・スキルが身につくかを学生は理解することができます。
初年次には、学びの基礎として情報リテラシー、統計学、経営学などを経営学部の学部共通科目とし、観光ビジネス概論、観光起業論などを学科の科目として学びます。また、並行して、アジアに近い九州という立地を生かし、アジアの成長を取り込むという必要性から、様々な視点で、「アジアと九州の産業」を徹底的に講じます。論理的思考法、レポートの作成の仕方、プレゼンテーションの仕方を「フレッシュマンセミナー」を通して身につけるように指導します。さらに1・2年次においては実際の旅行業務に関連する旅行業務科目を学び、将来の観光関連の資格取得に備えます。
2・3年次では基礎的科目を活かして、専門性の高い科目を通じて観光についてより深く学びます。観光ビジネス科目ではニューツーリズム、最先端の観光に関わるマーケティングや情報などについて学び、時代の変化に対応した能力を養います。グローカル科目においては異文化理解と地域活性化に関わる項目を学び、観光研修で観光と異文化について現地で学びます。グローカル科目や国際教養・外国語科目を通じて養われるグローバルな思考を持って、国際的舞台でもあるいは地域活性化の舞台でも活躍できる力を身につけます。
初年次の学部共通科目や観光ビジネス概論および観光起業論、2年次でのニューツーリズムに関する科目、観光に関わる情報や経営についての科目を学ぶことで観光学についてのグローバルな観点からの基礎知識と地域や時代の変化がもたらす影響に対応していくべき基礎能力を修得します。
外国語コミュニケーション能力とグローバルな教養を身につけるための観光ビジネス英語や中国語を始めとする語学習得は初年次から継続的に学ぶようにし、さらに国際関係論入門や現代社会論入門を通じて国際社会について学び、グローバルな教養を身につけます。外国語コミュニケーション能力、グローバルな教養、異文化理解と地域活性化の科目を学ぶことでグローバル市場経済社会における国内外の動きに敏感に反応し、多角的視点を持てる気づき力を身に付けます。
学科における基礎的知識及び最新の専門的知識を能動的、主体的に修得した上で専門分野における最新の知識を応用し、具体的に問題の所在を明らかにした上で、何をするかという問題解決能力を身に付けるために、3年次にゼミナールを必修科目として開講し、さらに4年次に専門教育課程の集大成として、卒業研究を学科の必修科目として開講しており、最終的、総合的な学修の成果を評価します。
学修成果の評価方法
観光ビジネス学科のディプロマ・ポリシーに示されている「知識・理解」「汎用的技能」「態度・志向性」に関して、修得単位数・GPAによる分析評価、授業についてのアンケート等を用いた学生による自己評価により、学修成果の評価を行っています。その集計結果は、FD活動等をとおして教育の質向上のためのPDCAサイクルにつなげています。
3アドミッションポリシー
求める学生像
経営学部観光ビジネス学科の教育目標を理解し、この目標を達成するために自ら学ぶ意欲をもった人材。及び、ディプロマ・ポリシーで求められている能力を、身に付けられると期待できる基礎学力を十分有する人材。
入学者にもとめる知識・技能・思考力・判断力・表現力・態度
(1) 知識・技能
英語では、高校での英語の科目の履修を通して英語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力を身に付けておくことが望ましい。
国語では、高校での国語の履修を通して日本語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力を身に付けておくことが望ましい。特に漢字の読み書きの練習を十分にしておくことが望ましい。
社会では、高校での社会(世界史、日本史、地理、政治・経済、倫理、現代社会)の科目の中から数科目を選択し、個々の項目の内容を理解していることが望ましい。さらに、書籍、テレビやネットのメディア、新聞等を通してで、国内外の政治・経済、国際関係、文化の違いについて常に考える習慣を身につけておくことが望ましい。
数学及び理科は、文系の学問を学ぶ上で必要な自然科学的な知識を幅広く理解していることが望ましい。特に、地球環境問題への関心をもつことが望ましい。
(2)思考力・判断力・表現力
学校生活などを通して様々なことに対して感覚的に見るだけではなく、論理的に捉え、分析し、判断する経験を持っていること、そしてそれを記述し、発表するに充分な日本語の能力を持ち合わせていることが望ましい。
(3)主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度
学校や社会生活で集団での協働作業の体験が望まれ、その中で多様な文化や考え方に対して偏見を持たず、他者と積極的に人間関係を作れる基本的な力があることが望ましい。