芸術学科の学生が「第57回伊勢原観光道灌まつり」のポスターをデザインしました

教養学部芸術学科3年次生の滝本彩季さんがこのほど、10月5、6日に伊勢原市内で開かれた「第57回伊勢原観光道灌まつり」のポスターをデザインしました。例年、地域のイベントを盛り上げてほしいと依頼を受けて本学科生が制作に携わっているもので、今回は本学科の開講科目「ラボラトリートライアルA(地域連携型アート&デザインプロジェクト)」(指導教員=池村明生教授、熊谷慶助教)を履修する学生7名がデザインを提案。伊勢原市役所の担当者による選考を経て、滝本さんの作品が採用されました。

「伊勢原観光道灌まつり」は、江戸城築城で知られ、伊勢原でその生涯を閉じた戦国の武将・太田道灌にちなんだ祭りで、1968年から開催されている観光イベントです。滝本さんは過去のポスターや道灌まつりのホームページ、祭りのメーンイベントである「太田道灌公鷹狩り行列」「北条政子日向薬師参詣行列」から着想を得て、太田道灌と北条政子のイラストを大きく描きました。「一目でお祭りのポスターだとわかるように華やかな色合いにし、背景や北条政子の着物には菊の模様を入れ、全体的に和テイストに仕上げました」と工夫を語ります。採用が決まってからは作成したポスターデザインを元に、のぼり旗などのデザインも考案しました。

池村教授は、「昨年までは本学科デザイン学課程の学生がデザインを手掛けてきましたが、今回は2022年度に再編された本学科で幅広い分野の芸術を学ぶ3年次生が参加していました。どんなデザインが上がってくるかと楽しみにしていましたが、どの作品も面白いデザインでよかったです」と話し、熊谷助教は、「学生にとって、クライアントがいるデザイン業務を授業の一環で進めることは、貴重な経験になっていると思います。クライアントからの要望をどのように組み込むか、といったポイントも身に着けてもらえたら」と語りました。滝本さんは、「普段は映像作品の制作に取り組んでいて、これまで絵を描く機会がほとんどない中での挑戦だったので、採用が決まったときはうれしかったです。将来はデザイン制作などに関わりたいと思っているので、非常にいい経験になりました」と話しました。