工学部精密工学科を目指す皆さまに向けて、先輩・卒業生からのメッセージです。彼ら、彼女らの具体的な想いや経験談を聞いて、これからの大学生活を思い描くヒントにしてみてください。
4年次在籍
伊比井 亜弥音さん
ロボット、ナノテクノロジー、医療と幅広い分野を学ぶことができる
私は小さい頃から工作が好きで、将来はものづくりの仕事に就きたいと考えていました。進路選択の際に、精密工学科のホームページを見て「最先端技術を学べる」という言葉に引かれて調べ進めてみると、ロボット、ナノテクノロジー、医療と幅広い分野を学ぶことができると分かりました。また、東海大学は世界各国の大学と交流協定を結んでいて、今後より一層進むグローバル化のために留学を考えていた私にとっては素晴らしい環境だと感じ入学を決めました。学業面では、1年次に基礎実験やグループワークの授業があり、楽しみながらやりがいを感じています。学科の授業はとても分かりやすく、疑問に思ったことは先生に質問すれば丁寧に解説してもらえます。また、他学部・他学科の授業を受けることが可能と知ったので、多様な知識を得て、ものづくりに生かしたいと考えています。高校生の皆さんの中には大学に入学してから学業についていけるか、友達ができるか、入学直後にうまく時間割をつくることができるかなど、さまざまな不安があると思います。精密工学科では4月の初めに泊まり込みの研修があり、その際に時間割の組み方など初歩から指導していただけるので心配ありません。そして多くの友人を作ることもできます。この学科は多様な分野を詳細に仲間とともに学べるので、まだ将来が曖昧な人でも4年間でやりたいことが見つかると思います。
先生や先輩によるサポート体制が充実し、安心して学べる
私は中学の頃から機械、特にゲーム機器やロボットといった類いのものに興味を示していました。中でも私が一番心を引かれたのは、“頭に装着するタイプ”のゲーム機器でした。ゲーム以外の分野でも利用価値が高く、多くの分野の活動の幅を広げてくれるこの機械を研究・開発しているチームがあると知ったとき、何としてでもそこに入りたいと思い、この精密工学科に入学しました。とはいえ、私は特別な知識をもっているわけではなかったので、授業への不安を抱えた状態でのスタートとなりましたが、その不安はすぐに解消されました。それは学生へのサポート体制が充実していたからです。学科内で割り振られたグループでそれぞれに先生と大学院生の先輩がつき、さまざまな相談に乗ってくれたり、授業内容の質問や勉強の仕方など勉強全般の相談ができる専用のエリアがあったりと、十分なサポート・バックアップが受けられます。この制度は、いろいろな不安があった私にとって、大きな助けになりました。自分が何をしたいのか分からない、やりたいことが大まかにしか決まっていないという人もたくさんいると思います。ですが、心配いりません。精密工学科はさまざまな分野とかかわりが深く、実に多くの道があります。授業や研究室巡りなどで学べる分野をしっかり知ることができるので、大学に入ってからでも進路を決められます。ぜひ私たちと一緒に「新しい自分」への一歩を踏み出してみませんか?
2020年度卒業
土屋 明花さん
IHIプラント建設株式会社
河野 友里子さん
2012年度卒業
大学で得た知識と経験が仕事にも役立った
私は再生可能エネルギー部に所属しており、産業用太陽光発電設備のパネル配置の設計などを行っています。設計する際は、その土地の日射に対して最も高い発電効率が出せるパネル角度で、影がかからない配置を検討します。建設予定地や施工中の現地出張にもよく出掛けます。私がこの学科を選んだ理由は昔から未来のロボットが好きで、何となく物を作る仕事に就きたいと思っていたからです。そんななかでも特に「精密な動きができるロボットを実現させたい」というイメージが徐々に固まってきたこともあり、精密工学の関係で学校を探して入学しました。学科の授業では機械設計、材料、電気などの基礎的なことをいろいろ勉強できました。また、所属していた人力飛行機サークルではその活用の仕方、機械との向き合い方を学ぶことができました。この大学で過ごした時間と幅広い知識が、就職した後大きく役に立ったことは二つあると思います。一つは「目的を達成するために時間を忘れて活動する」という経験ができたことです。そこから自分が何事にも情熱をもって取り組むように変わっていったことは自分でも驚きました。もう一つはCADソフトの使い方を学ぶことができ、そのスキルが自分の部署で具体的に頼りにされることが多く、入社1年目で大切な設計の一翼を担うことにもつながりました。この学科は経歴や年齢はあまり関係なく、やる気があれば幅広い分野をどんどん学ぶことができるので、積極的な人間形成に役立ち、就職することだけでなく仕事に活かせることが多いと思います。
基礎を学び、興味のある分野を見つけプロとなれる強み
私は現在、トイ戦略室フィールドチームに所属しています。店舗に伺い、お店の方とコミュニケーションを取ることが第一の仕事となるため、まだ直接的にこの学科で学んだ機械構造の基礎や構造といった部分を生かすことはできていません。しかし、玩具商品のなかには数々の機構が搭載され、それらがうまくかみ合うことで遊びの幅が広がり、子どもたちを笑顔にすることができます。何よりもそういった基礎を取り入れることで安全性の向上にもつながると考えています。いつか学んだスキルを最大限に活かした商品を生み出し、子どもたちを笑顔にできるよう取り組んでいきたいと思います。精密工学科ではねじの設計図からロボット・ナノテクノロジーと幅広く基礎から応用まで学ぶことができます。この学科でさまざまな分野の授業を学び、それらの知識が基礎となり広い視野で物事を考えられるようになったため、社会に出た今でもその考え方は大切にしています。受験生の皆さん、常に自分は将来どうなりたいのかといった目標像を頭のなかに描き大学生活を送ると、学業はもちろんアルバイトや遊び、サークル活動なども無駄に感じることなく楽しく過ごせると思います。何事にも興味をもち、知識を得て将来の自分に投資をする時間だと思い、すべてを全力で頑張ってください!
株式会社バンダイ
小川 大地さん
2011年度卒業