文芸創作学科4年次生 高階遊依さんによる建学祭日記 ~カントリー&ウェスタン研究会編~

恒例の建学祭日記、今回は文芸創作学科4年次生の高階遊依さんに執筆を依頼することにしました。高階さんは伝統あるカントリー・ウェスタン研究会の一員で、入学時からドラマーとして活躍し、自身の演奏動画をYouTubeに多量にアップしています。また、サークル活動の経験を活かして、4年間の総決算である卒業制作(400字×100枚)として、ドラム譜と文章とを組み合わせた実験的な小説を鋭意構想執筆中です。


三輪ゼミのゼミ長、高階が失礼しますね。
大学生最後の建学祭の様子を、極めて個人的な視点でお届けします。

カントリー&ウェスタン研究会は、野外と6号館の教室を借りてライブを行いました。
塩焼きそばの屋台は後輩たちが交代で担当。お客さんへの呼び込みと掛け声はもはやラーメン屋。
うちのサークル、体育会系ではないのだけれど。

1日目、曇天。
6号館前の野外ステージでの演奏です。
一個目のバンドはギターの同期が上手く引っ張ってくれて、納得のいく演奏ができました。
ステージの目の前にはカメラを構えたおっちゃんがひとり、ふたり。
誰かの親御さん? と思いましたが、誰の関係者でもありません。
きっと何年も何年も見届けているのでしょうね。ありがたいことです。
トリのバンドも務めましたが、ボーカルの後輩は初トリにも関わらずとても楽しそう。
良い調子。どんどん成長して欲しいな。

2日目、生憎の雨天。
屋台が午前で中止になったので、教室に観客をぎゅっと詰めての演奏です。
私はPA卓に居座り、マイクの調整諸々をしていました。

音響はとても奥が深い。
ひとつツマミを回すだけで演奏が聴きやすくもなり、崩壊してしまうこともあります。
ボーカルは何人? 調整したいから少し声ちょうだい。
あー、あー。少しハウっちゃうね、音量このくらいかな。
リハーサルお願いします。ギターの音が出なくなった? この線、どこに繋げればいいんだー!
無事に2日目も終了。帰り道は大雨の影響で川のようになっていました。

3日目はついにお祭り日和。
見る限り人、人、人。塩焼きそばの売れ行きも好調です。
それからライブ会場には、櫻井菜乃さん(文芸創作学科 24年卒)を含めた先輩たちが駆け付けてくれました。

みんな元気そうで良かった。
前半は教室で。去年のこの日に結成したバンドでようやく演奏できました。
一年越しの約束、実現が遅くなってごめんね。
後輩たちに誘ってもらえるのも嬉しいことです。
後半は野外ステージでトッパーを担当しました。
一番長く続いているバンドだから、思い入れも人一倍。
ゼミの友人や知り合いも何人か見に来てくれました。
サークルで過ごしたこの4年間、私はちゃんと成長できたのだろうか。その答えは歓声が示してくれました。

入学してこのサークルに入り、音楽が大好きになりました。
ライブが大好きになりました。ドラムがもっと大好きになりました。
建学祭、お疲れ様です。