観光学部の学生がウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートインターンシップに参加しました

観光学部の学生6名が2023年6月下旬から24年1月まで、アメリカ・カリフォルニア大学リバーサイド校(UCR)&ウォルト・ディズニー・ワールド留学研修プログラムに参加しました。理論と実践の両面からホスピタリティ・ツーリズム分野のマネジメントを学ぶことを目的に、UCRがウォルト・ディズニー社と連携して実施する海外大学生用留学研修プログラムです。参加学生はUCRの単位を取得でき、本学部の単位としても換算される仕組みとなっています。

厳しい選考を経て参加したのは、弓座汐織さん(3年)、桑島凜さん(4年)、水谷文音さん(同)、ベイトマン恵万さん(同)、安彦美海さん(同)、吉川桃夏さん(同)の6名です。学生たちはまず、カリフォルニア州のUCRで2週間にわたるホスピタリティ・ツーリズム関連科目の英語での講義を受講。その後、フロリダ州オーランドに移動して、ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートの各部署に配属され、ディズニー社によるマネジメント関連科目の講義を受けながら研修に臨みました。学生たちは施設内の寮で、南米やアジア、ヨーロッパなど世界各国からのプログラム参加学生と生活を共にし、リゾート内の飲食店やアトラクション、ショッピングスポットなどでの案内や接客業務を担当しました。

「ホテルのカフェの接客を担当し、最初は同じ英語でも出身国によって表現や訛りも違うので、苦労しました」と振り返る弓座さん。「初めて親元を離れ、しかも海外で生活しながら勉強も仕事もした経験は何物にも代えがたく、精神面で強くなりました。やる気さえあればチャンスにめぐり合えるという手ごたえを得たことは大きな財産です」と笑顔で話しました。

わずか一週間のトレーニング期間を経て、一人で園内のフード・ビバレッジコーナーの運営を任された水谷さんは、「困ったことがあったらすぐにリーダーに相談して進める仕事の仕方は、日本でアルバイトをしていた時とはまるで違うものでした。それが結果的にホスピタリティにつながると実感できました」と話します。「これから日本もさらにインバウンドが増えると思います。自信をもってその人たちが求めるサービスを提供できるようになりたい」と今後の抱負を語っています。

「実はすぐホームシックになったんです」と笑うのはベイトマンさん。「週に5日から6日、仕事と勉強という毎日を過ごし、他国から参加しているルームメイトと励まし合って乗り越えました。日本にはアニメや映画、ドラマなど優れたエンタメがあるので、将来はそれらを海外に発信する仕事に携わりたい」と展望を語っています。

「ハリウッド・スタジオ」のみやげ売り場で接客を担当した安彦さんは、「人と話すのが苦手だと思っていましたが、今ではポジティブにものごとを捉えるクセがつきました。現地の人たちはほめ上手で人間関係もフラット。大いにコミュニケーションの勉強になりました」と振り返りました。「スターウォーズエリア」の飲食コーナーを担当した吉川さんは、「日本にいたらわからない多様性を実感しました」と話します。「さまざまな国の人たちと接する中で、日本人というより“私”にフォーカスして話しかけてくれたことは新鮮な驚きでした。現地ではさまざまな障がいのあるお客さまにも接したので、これからは手話も含め、多彩な言語を習得して国の枠を超えたホスピタリティを届けられるよう力を蓄えたい」と抱負を語っています。