札幌キャンパスで活動する東海大学スチューデントアチーブメントセンター・札幌ボランティアプロジェクトが12月1日に、本キャンパスのマルチメディアホールで2023年度の除雪支援ボランティア活動の開始にあたっての「出陣式」を開きました。
2008年度から活動を開始した本プロジェクトは、本学札幌キャンパス周辺の札幌市南区藻岩地区、南沢地区で主に自力での除雪が困難な世帯から希望を募り、授業と授業の合間の時間などを利用して除雪作業を支援してきました。今年度は高齢者が多く暮らす真駒内道営団地内の通路やゴミステーションなども新たに活動エリアに追加します。
15年目となる今年度の除雪活動は12月から来年2月までを予定し、約20人の学生がメンバーとして参加します。また、これまでの活動では移動に時間がかかり、効率性や機動性が課題となっていましたが、今回は共同交通株式会社・札幌交通株式会社のご協力のもと、学生の移動手段として同社が運行するタクシーを活用します。
出陣式当日は、国際文化学部長 平木 隆之教授(国際文化学部国際コミュニケーション学科)からプロジェクトメンバーに対して激励の言葉が送られ、プロジェクトリーダーを務める髙橋拓輝さん(生物学部生物学科2年次)が、3カ月間にわたって続ける除雪支援に向けた決意表明を述べ、「この大規模な除雪活動は町内会・行政・企業の皆様のご支援・ご協力があり、初めて展開できる活動です。本日ご出席いただいている南沢地区町内会連合会様、藻岩地区町内会連合会様、藻岩まちづくりセンター様には、除雪時のエリアをはじめとした地域の情報提供、回覧板の活用など様々なアドバイスをいただいております。また、この大規模除雪を可能とした共同交通株式会社・札幌交通株式会社様によるサポートは、私たちの活動をより活発なものへと昇華させていただきました。南区土木部様におかれましては、除雪道具の貸与、南区地域振興課様におかれましては円滑な地域活動のために様々なご支援をいただいております。除雪活動は学生にとっても貴重な経験で、地域における課題の発見、それについて学生が解決策を見出すという社会経験は自己の成長を大きく促進させるだろうと思います」と協力団体への感謝を力強く語りました。
続いて、札幌市南区土木部維持管理課より、同市が実施している除雪道具の無償貸与制度に基づいて貸し出される道具の贈呈、共同交通株式会社・札幌交通株式会社の協力内容の紹介が行われました。プロジェクトでは、今年度は約20世帯(2023年12月現在)を対象に、玄関や駐車場の通路確保などの除雪活動を展開していきます。