湘南と熊本の両キャンパスの学生が所属し、今年4月に本学準公認サークルとなったバーベルクラブが、10月3日に福生市民会館大ホールで開催された第55回全日本学生ボディビル選手権大会に初出場しました。同大会は、全国各地で開催された地方大会を勝ち抜いた学生が大学日本一の座をかけて競うもので、東海大学からは男子フィジークの部で川中健介選手(経営学部2年次生)と諸伏大選手(体育学部3年次生)、男子ボディビルの部に宇田川渓介選手(理学部3年次生)がエントリー。川中選手が全国優勝を飾ったほか、5位に諸伏選手が入賞するなど活躍し、両部門の総合結果を競う団体の部では3位に入りました。
同クラブは、昨年度から宍戸秀徳選手(体育学部4年次生)らの呼びかけでトレーニングに興味のある学生らが集い、監督で筋力トレーニングの専門家として健康学部で教鞭をとる有賀誠司教授の指導を受けて練習を重ねてきました。今年4月に本学準公認団体となり「バーベルクラブ」の名称で本格的な活動を始めています。
今大会では、フィジーク部門で川中選手が体脂肪率を15%から3%ほどまで絞った肉体を披露。また、全国大会初出場となる諸伏選手もくっきりとした輪郭の筋肉を見せ、両選手とも決勝審査へと進出しました。一方、ボディビルの部予選審査では、全国大会初出場の宇田川選手がフロントダブルバイセップスポーズやモストマスキュラ―ボーズなど規定ポーズを披露し、筋肉の大きさをアピール。審査員から指名されるピックアップ審査を受けたものの、惜しくも予選敗退となりました。決勝審査では、川中選手と諸伏選手ともに堂々としたポージングを披露し、指名を受けて比較審査を何度も受けるなど審査員だけでなく会場の注目も集め、筋肉の発達具合や体全体の均整などが評価されました。
全国優勝を果たした川中選手は、「関東大会から全国大会まで1週間という短い期間でしたが、有賀先生の指導を受けて塩分や水分を抜くといった食事制限を徹底しました。過酷なトレーニングや制限を耐えることができたのは、同じ目標に向かってともに努力する仲間の存在が大きかった。優勝はできましたが、腕や背中の大きさなどまだ改善すべき場所があると感じているので、連覇できるような体づくりを続けていきたい」と話しました。5位に入賞した諸伏選手は、「大会までの期間はつらくて挫折しそうになったこともありましたが、初めての全国大会で5位入賞はうれしい結果です。来年度の大会では表彰台に上がれるように、ポージングなどステージ上での見せ方を研究したい」と意気込みを語り、宇田川選手は、「体の大きさや気迫など全国のレベルの高さを体感しました。次の大会に照準を合わせて、食事量やトレーニングの強度を高めてリベンジしたい」と話しました。
学生たちの活躍を見守った有賀監督は、「関東大会から全国大会までの一週間は厳しい食事調整を行い、短期間での変化を見せることを目標に指導しました。初めてクラブで出場した大会にもかかわらず、学生たちは想像以上にベストを尽くしてくれたと思います。今後は、来年の連覇を目標に『高め合える環境づくり』を意識したい。バーベルクラブはまだ準公認サークルになって間もない段階ですが、この結果をきっかけに興味を持つ学生が増えてくれれば」と語りました。