道内の中学生、高校生、大学生を対象とした「陸上競技強化練習会」を開催しました

札幌キャンパスの第一体育館「TOKAI ARENA」で1月14日、15日に、北海道内の中学生、高校生、大学生を対象とした「陸上競技強化練習会」を開催しました。道内の陸上競技選手は冬の間、降雪の影響があり練習環境の確保が課題となっています。特に跳躍種目は室内で試技を行える施設が少なく、短距離種目については十分な距離を確保できません。そこで本学では、北海道陸上競技協会と協力して毎年冬に練習会を開催しています。2020年度、21年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止を余儀なくされましたが、再び道内の陸上競技活性化を図ろうと今回3年ぶりに開催しました。

今回は、短距離種目に中高生と大学生約60名、跳躍種目には社会人選手も含む約130名が参加。合同で行った開講式では、札幌キャンパスで活動する陸上競技部の広川龍太郎監督(国際文化学部教授)が、「久しぶりに強化練習会を開催でき、私もワクワクしています。2日間という短い時間ではありますが、日ごろは一緒に練習しない専門の先生や他校の選手と協力して貪欲に知識を吸収してください」とあいさつしました。続いて種目ごとに分かれ、本学卒業生の高見朋宏さん(体育学部卒・札幌あすかぜ高校教諭)や秋澤一輝さん(大学院体育学研究科修了・星槎大学専任助教)、小西康道さん(同・白樺学園高校教諭)、久我洸士郎選手(国際文化学部卒・渡辺パイプ)ら道内の各教育機関の指導者や選手が、競技中に無駄なく体を動かす方法を身につけるためのドリルトレーニングを解説。生徒一人ひとりに姿勢の重要性、脚の上げ方や腕の振り方などを丁寧に指導しました。

参加した高校生は、「初めて東海大学のキャンパスに来ましたが、充実したトレーニング施設がたくさんあって驚きました」「普段意識することのない細かな点までアドバイスをもらえて参考になりました」「今回教わった練習方法を学校でも継続して、来年度の大会で結果を残したい」と話していました。広川監督は、「北海道は冬季に屋外での練習ができない環境ですが、毎年数多くの選手が全国大会で好成績を残しています。それは、冬季期間に室内という限られた環境で基礎トレーニングに時間を割いているからです。参加した選手たちが目を輝かせながらトレーニングに励む姿を見られて、懐かしさを感じると同時に喜びも感じました。ぜひ今後も楽しみながら練習を続けてほしい」と笑顔を見せていました。