観光学部観光学科の小谷恵子准教授の研究室で学ぶ3年次生が、6月26日から28日まで東京ビッグサイトで開催された「地方創生EXPO」に参加し、東京都・神津島村の観光プランを発表しました。このイベントは、「自治体・公共Week2024」の一環で開催されたもので、期間中は約2万人もの来場者がありました。
神津島村では、テレビ朝日やNTT東日本、ANA NEOなどと連携して、継続的に関係人口を増やす観光分野における新たな概念として「サステナブル観光ループ・神津島モデル」を提唱しており、その取り組みのひとつとして「星空ツナガルコミュニティ」と題した活動を展開しています。小谷准教授が依頼を受けてゼミの課題として取り組み、学生たちは、テレビ朝日が中心となって「星空」を通じて全国・世界の「星空好き」とのつながりをつくる活動に参画。今回は、13名の学生が6グループに分かれ、観光プランを考案してきました。
学生たちは期間中、同コミュニティのブースにポスターを展示。26日には、会場に設けられた特設のセッションステージで9名の学生がグループを代表して、「サウナと星空とNFTを掛け合わせた回遊型のプロモーション」や「水族館の大水槽に生成AIで描いたイラストと星空をつくる」「夏休みの小学校の体育館でホームプラネタリウムを使って星の魅力を知ってもらう」といったいずれもNFTやトークン、メタバースなど新しい技術を取り入れた6つのプランを、企業や自治体などの来場者に向けて発表しました。
ゼミ長の熊井帆乃佳さんは、「発表内容のイメージに合う画像がなく、グループ内でイラストが得意な人に描いてもらうといった工夫を考えました。多くの人を前に話すのは初めての経験でしたが、やりがいを感じました。これからもこのような貴重な機会があればぜひ率先して挑戦したい」と話しました。
小谷准教授は、「学生たちは企業や自治体の方たちを前に、相当緊張したようですが、発表後にはテレビ朝日の方から“興味深い内容で参考になるポイントが多くあった”と感想をいただき、今後の自信につながったと思います。これからも新しい技術を取り入れたコミュニティマーケティングの視点から観光産業を変える気概を持ち、企画をブラッシュアップして実現につなげてもらいたい」と話しています。