経営情報学部岩崎ゼミが2022年度ABC事業の成果を発表 | ニュース | 静岡県公立大学法人 静岡県立大学

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経営情報学部岩崎ゼミが2022年度ABC事業の成果を発表


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経営情報学部の岩崎ゼミと静岡県農業法人協会が連携して実施している、「アグリビジネスコンサルティング事業(通称:ABC事業)」の成果発表会が、12月16日、静岡市内で行われました。この事業は、マーケティングに課題を抱える農業法人に対して、学生がコンサルティングを行うことを目的とし実施しているもので、フィールドワークを通じて学生が経営の実践を学ぶ機会にもなっています。

14回目となる今年度の対象法人は、いちごの生産・いちご商品の加工販売、農園カフェを運営する「有限会社なかじま園」(静岡市)、葉物野菜やいちごの生産販売を行っている「株式会社ShidaVege」(島田市)、お茶といちごの栽培・販売を行う「やまも製茶株式会社」(袋井市)、野菜の生産直売所の運営・農場イベントを行っている「株式会社あったか農場」(浜松市)の4法人です。

開催に先立ち、同協会の佐野会長から、「このABC事業は平成21年度から開始し、今回で14回目になり、協会の目玉の事業になっている。これまでも岩崎ゼミの先輩たちが素晴らしい成果を残してくれている。これからも若い感性を農業経営に取り込んでいき、協会全体に共有していきたい」と、あいさつがありました。

その後、ゼミ生が4人ごとのチームに別れ、それぞれの企業へのコンサルティングの成果を発表しました。
なかじま園へのコンサルティングについては、農園カフェの売り上げ向上や既存顧客のリピートの促進を図るため、学生へのGoogleフォームを活用したアンケートや来店者への対面アンケートを行い、それぞれの認知度や商品に対する意見等を踏まえたうえで、ホットフルーツティーやサイズを小さくしたスイーツを盛り合わせたプレートの開発をしました。また、子ども連れでもゆっくりとカフェを楽しんでもらうよう、子ども用クッションを導入し、好評を得ていることも報告されました。

ShidaVegeへのコンサルティングでは、同社が4月に吉田町の吉田公園内にオープンした「ShidaVege Cafe」の若者の認知度向上を図るため、店内外のPOPの作成やインスタグラムのデザイン見直しとハイライト機能の追加などの改善に着手するとともに、フォトコンテストやストーリーズ広告を行った結果、フォロワー数が増加したことが報告されました。また、今後の展望としてインスタグラムの継続的な更新や「コト消費」を促進することが提案されました。

やまも製茶へのコンサルティングでは、袋井市に唯一ある、いちご狩り園の運営方法を確立するために、「いちご狩りホームページ」のデザイン修正や予約フォームの設定などの改修を行うとともに、競合調査を行い、価格や時間帯の見直しを行いました。また、インスタグラム内の動画を改善することで、視聴回数が2.5倍に増えたことも報告されました。特に、やまも製茶の主力製品である「深蒸し茶」のパッケージデザインを品種によって分かりやすいものに変えたことや、高級茶の差別化を図ったネーミング、それぞれのお茶のこだわり紹介文を新たにデザインするアイデアには参加者から称賛の言葉が聞かれました。

あったか農場のコンサルティングでは、同法人が運営している「とうもろこし王国」の認知度を向上するために、チラシのリニューアルに着手したことが報告されました。チラシのリニューアルにあたっては、とうもろこし王国のイメージカラーとなっている黄色を基調にすること、子供が見ても分かりやすいよう写真を大きくすること、ラック等に配架されても「とうもろこし王国」のチラシであると分かるデザインを採用したことも報告されました。最後に今後の展望として、作成したチラシをSNS用のサイズに変更し、インスタグラムやホームページなどを使用し、情報発信を強化することを上げました。

それぞれのチームは、それぞれの報告の後に受けた参加した生産者の方々からの様々な質問や提案などに対し、真剣に回答していました。また、学生と生産者の方々の築いた素敵な絆も感じられる発表会となりました。

なかじま園を担当したグループ

やまも製茶を担当したグループ

ShidaVege を担当したグループ

あったか農場を担当したグループ

参加者による記念撮影

(2022年12月20日)

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