静岡県産オリーブオイルを絞った後の実・皮・種から、美容成分を確認 廃棄物の低減でSDGsに貢献 | ニュース | 静岡県公立大学法人 静岡県立大学

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静岡県産オリーブオイルを絞った後の実・皮・種から、美容成分を確認 廃棄物の低減でSDGsに貢献


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静岡県知事への表敬訪問

2021年4月26日、本学 薬食研究推進センター長 山田靜雄特任教授は、株式会社CREA FARM 西村やす子代表取締役(静岡市葵区追手町1-13 6F)らとともに、一般社団法人アグリオープンイノベーション機構(AOI機構)の支援のもと、静岡県のAOIプロジェクトの「オープンイノベーション型事業化補助金」を活用した活動成果報告のため、川勝平太静岡県知事を表敬訪問しました。

本学は、2018年4月に株式会社CREA FARMらとオリーブコンソーシアム(以下、コンソーシアム)を組織し、本学は静岡県産オリーブオイルを絞った後の実・皮・種(絞り残渣)の分析を行い、そこから美容成分を確認しました。そして、株式会社CREA FARMは美容成分が確認された静岡県産オリーブの絞り残渣を使用したオリジナル原料を開発し、製品化を進めました。これらの取り組みはAOI機構の支援のもと静岡県の補助金を活用しました。

この度、オリジナル原料を配合した化粧品として、商品名「オリーブの肌和み 整肌美容ミスト」が、2021年3月2日に販売開始されました。(株式会社キナリの化粧品ブランド「草花木果」にて販売)

集合写真

報告時

山田靜雄特任教授(写真:右から1人目)
西村やす子代表取締役(写真:右から2人目)
川勝平太静岡県知事(写真:左から2人目)※写真撮影時のみマスクを外しております。

静岡県産オリーブオイルの絞り残渣から美容成分を確認

静岡県産オリーブオイル

本学 薬食研究推進センターは、この度コンソーシアムの構成員として、これまでは肥料等として使用するか廃棄するほかなかった、静岡県産オリーブオイルの製造過程で発生する絞り残渣の成分分析を実施しました。
その結果、絞り残渣から美容成分としてアミノ酸やポリフェノール、ミネラルなどが確認されました。加えて、これら成分について安全性や効能、効果を測る機能試験についても実施しました。

静岡県産オリーブ

なお、静岡県産オリーブオイルの絞り残渣に着目して、美容製品への活用を検討するコンソーシアムの取り組みは、廃棄物の低減が見込まれることからSDGsに貢献します。
さらに、現状未利用であるものに対して新たな市場付加価値を見出すことで静岡県内のオリーブ生産農家を支援することにも繋がります。
<今回の記事作成にあたって>
山田特任教授は、今回のオリーブオイルの絞り残渣だけでなく、これまでにシークヮーサーの本来可食部分ではない皮や葉に着目し、そこから認知機能を改善する効果があるノビレチンを確認する研究なども実施しています。
今回の記事作成にあたり、山田特任教授からは「昨今のSDGsへの社会的関心の高まりを受けるなか、未利用物の研究などを企業だけで行うことはハードルが高いと考えられる。これに対し、“大学が行えること”を意識し、大学が持つ知識や技術を活用して、新たな価値を発見・創造して美容と健康に貢献する研究を続け、今後も産学官連携を推進していきたい」と、意欲的な姿勢がみられました。

本学は、地域・産学連携推進室を設置し、企業のニーズと本学のシーズを繋げる産学連携を推進しております。ご興味のある方は、当室までお問い合わせください。

SDGsロゴ

(2021年6月23日)

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