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「静岡大空襲」について語り継ぐ特別講義を開催


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「静岡大空襲」について静岡平和資料センターと奥野晃士氏(SPAC俳優)を迎え特別講義を開催

1945年(昭和20年)6月20日未明に起きた静岡大空襲を未来に語り継いでもらおうと、経営情報学部の上野雄史准教授が静岡平和資料センターの関係者や静岡舞台芸術センター(SPAC)の俳優である奥野晃士氏をゲストに迎え、特別講義を行いました。
第1部は全学共通科目「歴史から読み解くしずおか学」の1コマとして行われ、まずは静岡大空襲の資料映像を視聴しました。映像では空襲時の様子や、人口や地形・産業の面から静岡が標的となったこと、焼夷弾の仕組みなどが紹介されました。
つづいてSPACの奥野氏と本学国際関係学部の濱田理帆さん(3年)による動読(所作を交えながらの朗読)へと移りました。元国鉄社員の小長谷氏の当時の証言を基に奥野氏が脚本化した『ミッション・ゲルニカ静岡大空襲脚本集』の中の「はあ、ごせっペー」部分を、力強い語りと表現で伝えられました。戦時中の労働や空爆から必死に逃げたこと、街や病院の様子など、当時の心境を含めた動読に学生たちは真剣な眼差しで聞き入っていました。「ごせっペー」というのは静岡弁で、ごせっぽい=せいせいしたという意味で、焼け野原に爆弾は落とされない、家はないが爆弾が落とされない夜が来てせいせいしたことを意味しています。
最後は平和資料センターのボランティアである田中氏から、実際に体験した空襲の話をしていただきました。田中氏は、空襲中心地(現在の静岡銀行本店付近)の近くに住んでおり、母親は腕に跡が残るほどのやけどをしながらも、当時11ヶ月の自分を抱いて必死に逃げた様子などを語られました。
第2部では奥野氏や田中氏らによる座談会が行われ、戦争を知らない若者たちに静岡大空襲をどのように知ってもらうか、そして語り継ぐ大切さなどが話し合われました。

第1部 静岡大空襲の資料映像を視聴する学生たち

第1部 奥野氏と濱田理帆さん(3年)による動読

第1部 空襲時の様子を語った田中氏(左から3番目)

第2部 座談会の様子



(2019年7月17日)

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