anond.hatelabo.jp
短い文章ながら、この増田は
「認知のゆがみ10パターン」のすべてを網羅したまさに「病む精神の作り方」の見本みたいな文章を書いている。
全か無かという思考
「モノ言う女性への攻撃」の要素が0ではないから、それが全てであるかのように語ってしまう
一般化のしすぎ
「モノ言う女性への攻撃」をしない人も多いのに男も女もみんなそうなんだと一般化してしまう
心のフィルター
「モノ言う女性への攻撃」の要素だけを考えて、その他の要素を全く考えない
マイナス化思考
「好きじゃないんでしょ」「好きじゃないよね」とネガティブな要素ばかりを考えてしまう
結論への飛躍
根拠が全く書いていないのに、勝手に結論だけ書く
拡大解釈と過小評価
「もの言う女性」への攻撃以外の要素を考慮せず自分に都合の良い
この要素だけを取り上げて騒ぐ。
感情的決めつけ
好きじゃないんでしょ
「女らしさ」からズレた女、好きじゃないよね
~~すべき思考
こういう感情は誰にでもあるものだと思うが
それを「蓮舫さんのような人は肯定すべき」に反しているということで
無条件で否定してしまっている
レッテル貼り
結論への飛躍と同様、なぜそう思うのかを延べずに
いきなり「どうせそうなんでしょ」とレッテルを貼って思考をやめてしまっている
個人化と責任の押し付け
とにかく自分や蓮舫さん側は全く悪くなく
蓮舫さんを批判するような人の精神性の問題にすべての責任を押し付けることで
反省したり学びを得る機会を放棄してしまっている
まぁ大学教授でさえこういう思考歪みまくり状態から抜け出せないようですので
www.ben54.jp
www.jcp.or.jp
togetter.com
まして我々凡人はその思考の歪みから自由になることは出来ません。
なので、他人の思考の歪みを指摘するのは絶対やめたほうが良いです。普通にブーメランが刺さって死にます。
今回は「増田」という人権放棄した存在が相手だから指摘しましたが
私のブログなんて、他の人に指摘されるまでもなく思考の歪みのオンパレードですよ。
そもそも、思考の歪みは「ポジティブ方向」に働けば必ずしも悪いことばかりでもないしね!
ただ、ネガティブ方向に働くと、このように悲惨なことになるので時々自分の思考の歪みはチェックして、歪みすぎてる要素があったら適宜ニュートラルに戻す、ということはやっていったほうが良いと思います。深刻に考えすぎずに「半年に一回、歯医者に通ったほうが良い」くらいの話ですね。
ただ、政治に関してはこの思考の歪みがめちゃくちゃ出やすいです。
特に発達障害者にとって「中庸」であることはとても難しい。
なので、政治の話をする時は、この歪みに敏感であるべきだと思います。
ADHDやASDの人は全員これやった方が良い。ChatGPTに「この考えを中庸思想からアドバイスして」と自分の考えを書いた後に指示を出す。そうすると中庸でバランスの取れた回答をくれるため認知の歪みが改善される。一般人も定期的にこれをやることで認知バイアスを減らして老害化に歯止めがかかる。
— さとり (@satori_sz9) 2024年7月20日
こういう風に機能する。 pic.twitter.com/bznHLSXm6Q
— さとり (@satori_sz9) 2024年7月20日
こういう時にネットの空気にあわせて発言するのは極めて危険です。
yoshikimanga.hatenablog.com
全か無か思考から抜け出す最もシンプルな方法は点数をつけるか、パーセンテージで考えること。
例えばこういうことです。
・「ものいう女性に対するあたりを弱めたい、という理想に対して現状は10点満点で今何点だと考えているのか」
・「自分がその点数をつけた根拠はどういうところか」
・「ものいう女性に対するあたりの強さは以前は何点で、今はどうか。改善しているかそれとも悪化しているか」
・「現在何%くらい出来ていて、100%に近づけるためには何が必要か」
こういうことを考えることです。
大学教授ともあろう人が、こういう程度を示さずに、他の問題をすべて差し置いてこの問題が全てであるように語るというのは、全く誠実ではなく、いますぐ学者の看板をおろした方が良いレベルだと思います。
結論を出す前にこういうことを書く習慣、考える習慣を身につけると思考のボラティリティ(変動率)が下がります。
いままで0か100の間で変動してきたものが、30~70みたいな幅に縮まります。
そうすると、だんだん「極端な思考」が出にくくなります。
そして、極端な思考が出にくくなると、それだけで疲れにくくなります。
疲れにくくなるとそれだけネガティブな思考が減ります。
穏やかな人とか、思慮深い人というのは、こういうことです。
これは、賢いとはまた別の要素なのです。
なにかと極端な思考をしやすい発達障害者にとってはこの概念を知ることは生存戦略として必須だったと思っています。
具体例を詠みたいという人はShrinkの8巻を読んでください。
自分で実践してみたいという人は、この本を読んでください。
深津さんは以下のような取り組みをパワハラプロンプトと読んでいましたが
最近僕の中でアツいのが、逆にちょっとパワハラじみて人間にできないことをAIに命令するってのが多くて。 今僕の中で1番熱いプロンプトの1個が、何か命令して出力させるじゃないですか。で、出力した時に「ではこの出力を60点としますこれを60点とした 時に100点とはどのようなものですか 100点にするために足りないものを列挙した後に100点の答えを生成してください」って言うと確実に良くなるんですよ。
https://www.youtube.com/watch?v=YX0_GvD0jkE
で、確実に良くなったものに、「これをまた60点で定義すると…」って言うとまたずっと良くなるんで。
その同じプロンプトをコピペするだけでどんどん良くなるっていうのが最近アツくて。
上の増田はそれ以下で「100点でないから0点である」と否定ししかもその理由を延べない。
レッテル貼りや感情的決めつけ、全か無か思考で相手をただ否定するだけ。
パワハラどころではありません。 他者の完全な否定・拒絶です。こうはなりたくないですよね。
私は、自分に対してコントロールしながら少しずつ負荷をかけることで、穏やかな思考ができるようになっていきたいなと思っています。