センターバックの守備は、チャレンジ&カバーの連続だ。
敵がアタックをかけてきたとき、どちらが取りに行きどちらが残るかこれを瞬時に判断して決める。
7巻では天職だと思っていたFWを外され
自分が一番苦手で適性がないと思っていた後衛に回されてしまった主人公が描かれる。
この気持ち、めちゃくちゃ痛いほどわかる。
きっとTwitterとかはてなブログでつぶやけば共感と肯定がもらえるだろう。
でもそういう人間は当たり前だが何かの主役になることはないんだろう。
「主人公になる人間」というのは、こういう状況でどう行動するかという話はとても興味深い。
まず「踏みとどまる」「投げ出さない」ことが何より大事
でも、ここで「まず踏ん張る」ことができるのがさすがだなと思う。さすが主人公という感じ。
「置かれた場所で咲きなさい」みたいな道徳的な話は虫唾が走るほど嫌いだけど「可能性の模索を続ける」ことはすごく大事
最大限自分を活かせる可能性を模索する。
やることを決めてそれは無心で続ける。
新しい場所では積み重ねたものが何もないからつらい。何かをつかめばそれもまた「うれしい」になる
このうれしいって気持ちは嘘じゃねえ!今なら何か、起こせそうな気がする。やってやる!!
この場所「でも」じゃなくて、この場所「だからこそ」を見つけられたら、すごく楽しめる。
新しいポジションで成果を出したら、元のポジションでは可能性すらなかったルートが登場する
主人公のあり方だけが正解ではない。かなり懐の深いつくりになっている。
ちなみにこのエピソードは「金田」というキャラとの対比になっててそこもうまい。
キャラクターを通じて、自分はどっちの道を進むか選ぶことはできる。
どっちも選ばなければその場で埋もれちゃうけど。
というわけで、並みの自己啓発本読むよりこれ読んだ方が絶対にためになると思う.