この記事で面白いなと思ったのは
漫画「売国機関」の『塹壕貴族』という自称は、”裏返ったジェシカ論法”…「俺たちは悲惨な戦場を実際に体験した。俺たちに反対するやつらはそんな経験をしてない。だから俺たちこそ正義なのだ」
ちなみにこのまとめにも橋下徹さんが登場しててまあさもありなんだなと思った。
いままで橋下徹さんが濫用してきた論法はインターネット上で「ジェシカ論法」とか「現場プロフェッショナルロマン主義」という名前が付けられているそうです
それから、実はジェシカ氏、まさに亡くなる直前「転向」してまして…偶然か計算か、ここがあの作品の凄さだが、赤線部はかつて自分が言ってた「リスクある行動の主張者は、自身にその経験や覚悟がなければ主張の資格はない」の否定。@popoi pic.twitter.com/5xsPm8lLit
— gryphon(まとめ用RT多) (@gryphonjapan) June 14, 2015
そう、ジェシカ論法の弱点ですが、政治家や軍人は命をカタに権力や出世が欲しい人も多いので「俺や家族は命懸けましたが何か?」と言えるタカ派政治家でも結構リストが作れちゃうんです。冗談ですが「ジェシカ論法を日本でいうなら、ヒゲ隊長こと佐藤正久議員だけ合格」と(笑)。@popoi
— gryphon(まとめ用RT多) (@gryphonjapan) June 14, 2015
完全な、思想的な弱点ですよね。クリスティアンや佐藤正久氏程度に無効になってしまう。無効だけならいいんですよ、クリスティアンや佐藤正久氏に「言われてしまう」んです、この論法を掲げると(笑)。作家だと、田中芳樹氏より曽野綾子氏のほうが危険や奉仕に身を置いてたり。@popoi
— gryphon(まとめ用RT多) (@gryphonjapan) June 14, 2015
これについては明確に弱点が語られておりそれ故に、「俺に反抗する奴は現場を知らないやつだから黙れ」という橋下徹さんの存在を許し続けてきたわけですね。
たまたま今回篠田さんに対していつものように「ジェシカ論法」を決めたところ、カウンターを食らいましたが、この論法そのものの危険性は認識されていた方が良いと思いました
この記事においてはたまたま篠田さんが橋下徹さんよりも現場経験が多かったからお得意の論法が不発だっただけで
逆に言うとそれ以外の人に対しては橋下徹さんは今まで通りこの論法で相手を黙らせてしまうことができてしまわけです。
つまり、この「ジェシカ論法」あるいは「現場プロフェッショナルロマン主義」は、感傷的なものとしては評価されるとしても
こういう論法を使う人を政治を語る場にあげるのは極めて危険だということです。
なぜ「ジェシカ論法」が一定の力を持ち続けてしまうのか
なぜこういう論法が重宝されるかというと、それは
TVのバラエティ番組やインターネットのせいで無責任なことをいう人間がの声が大きくなりすぎたことへの反動的なものかもしれませんね。
はてなブックマークはその「有害なインターネット」の代表格でありますが、
はてなブログでこうやって文章を書いてる私だって対してレベルは変わらない。
厳密に言い出すと素人はインターネットで何も発言できないことになります。
それはそれで楽しくない。
結局我々はどうすればいいのか
なのでまあ。
私たちはそこそこの慎みを持って、そこそこの専門家へのリスペクトを持って、そこそこうまくやっていくしかないでしょうね(完全に逃げの結論)
以前から『ジェシカ論法』言ってるとこういう人に無効になるよ、という例として篠田氏を挙げてきました。はてブ諸君がようやく追い付いたことを喜ぶ/だけどこの論法、今まで言ってたのは誰だったかなー、だよ(笑) / “橋下徹氏が国際政治学者の篠田英朗氏を現場を知らぬ学…” https://t.co/EkL8Luw8UR
— INVISIBLE DOJO (@mdojo1) 2022年3月14日
蛇足 なんかインターネットで「青二才的なメンタリティ」の人間を操って肥え太っていく存在が大きくなりすぎてて嫌な感じだなあ
まあそれにしても、橋下徹さんも「篠田は俺のことをバカにしたから相手しない!」と青二才さんみたいなことを言い出すのはちょっと面白かった。
他人に対して「教養が無い」とか言わないぐらいの教養を持ち合わせているおいらです。 https://t.co/idUhX4h1w9
— ひろゆき, Hiroyuki Nishimura (@hirox246) 2022年3月13日
おいらは「頭が悪い」という事実は言いますが「教養が無い」とは言わないです。
— ひろゆき, Hiroyuki Nishimura (@hirox246) 2022年3月14日
「教養ある心が豊かな人かどうか?」主観なので議論しても無意味で答えはありません。ただの感想です。
1+1=2やA=B=Cがわからない人は「頭が悪い」という客観的事実です。
頭の悪い人は違いがわからなかったりします。 https://t.co/GZkanSIx0a
これが橋下徹さんとかひろゆきさんとかが暗黙の了解として設定してる「仮想敵」なんですよね。
学者さんたちは、学や教養がない人たちを見下してていけ好かない感じではあるけど搾取しようとする人は少ないんですが
この人たちはバカにしてるけど客として気持ちよくもてなし搾取しようとする。
その結果として、インターネットで勢力として強くなったのはこっち側なんですよね。
困ったことに偏差値で考えると「青二才さんみたいなメンタリティの持ち主」こそがインターネット上のメイン層なのかなあと思う時もあって。
オリラジの中田さんとか橋下徹さんとかひろゆきさんとかはそういう人たちを食い物にしてどんどん肥え太っていき逆に青二才さんみたいな人たちはその人たちのメシのタネとして利用されて自分は何も得られないみたいな現実がありますよね。
そういうのを見てると「食料人類」のマンガって2巻くらいまで読んでバカにしてたけど意外と現実を描いてたんだろうかとか思ってしまう。。。