アンガーマネジメントの考え方をベースにしたネット炎上との付き合い方|ネット炎上に振り回されないようにするためには「第一感情」を意識すると良いと思う - 頭の上にミカンをのせる

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アンガーマネジメントの考え方をベースにしたネット炎上との付き合い方|ネット炎上に振り回されないようにするためには「第一感情」を意識すると良いと思う

【注】アツギの話をダシにしたアンガーマネジメントについての話です。



anond.hatelabo.jp

アツギのマーケティングは失敗したのは間違いないと思うけど

アツギが「炎上」していること(批判が集中してること)に関しては倫理面でもマーケティング面でもないと思うんだよね個人的に。。。

女性蔑視とか性的搾取?とかそういう話でもないんだと思う。

だから、これをもってフェミがどうこういうのはなんか違うなと思ってます。



・アツギのマーケティングが失敗してること

・ネットのフェミニストたちのコミュニティは自分たちの感性が老害化している自覚がない


といったあたりの要素は間違いなくあると思っていますが、今回の炎上はそのあたりは後付けだと思います。



ATSUGIの件はもうフェミニズムじゃなくて良心の範疇では

マーケティングの話と思って大塚家具を持ち出したが>https://b.hatena.ne.jp/entry/4693883421726092194/comment/Silica この話実はワニ路線なんじゃないだろうか>https://lady-joker.hatenadiary.jp/entry/2020/03/21/072217

2020/11/08 10:39

単純にこういう話だと思いますね。

後から紹介しますけど、今「ラブライブ!」でも似たような炎上が起きてるわけで、
今回の件で怒ってる人たちってフェミニストに限った話でもないし、そもそも男オタクもたいていの人はアツギさんやらかしましたなあって言ってます。

ただ、今回の件、批判すること自体は良いのですが、「怒りすぎ」な人たちが多かったという印象がありますね。


もうオタクとフェミの戦いじゃなくて、お互いにキレやすい(&キレることで得をする人たち)同士の争いになってると思う。

理想を言えば、オタクとかフェミの垣根を超えて怒りを制御できない人たちや、怒りを表明することで利益を得ようとする人たちへの対処が必要になると思いますが、実際はますます分断が進むんやろうなーネット民は。




ネット炎上というかネットにいる「怒りやすい人たち」を理解する必要がある

最近ネタじゃなくて、ネットで本当に怒りを抑えきれなくなっちゃう人たちがいるみたいで。そういう人たちに向けてアンガーマネジメントとか怒りの感情を理解することの重要性が言われてきています。

アンガーマネジメントっていちいち本を読む必要はないくらいシンプルで、簡単にいうと以下の3点が主軸になっています。


①第一次感情に注目する 
②怒りのレベルを1~10で数値化し自覚する
③言語スキルを高めることで「怒り」の原因は外ではなく自分にあることを理解する


発達障害の人ならピンとくると思いますが、これは発達障害者向けのSSTで行われる感情コントロール訓練のプログラムとほぼ同じ内容です。要するに「ネットで怒りを暴走させてしまう人たち」は、怒り癖がつきすぎてちょっと社会適応に難があるレベルになってるので、ちゃんとトレーニングしてある程度自律的にコントロールし、きちんと自己主張ができるようになりましょうってことです。



logmi.jp

第一次感情に注目する

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私たちの心の中には、コップがあると想像してほしいんです。そのコップに毎日朝から、辛いとか、苦しいとか、不安だとかといった一般的なとこでいう、マイナスな感情の水を注いでいくんです。コップの中にその水がいっぱい入っていると、なにかきっかけがあると溢れて「怒りという感情」に変わっていくわけなんです。

逆にいうと、コップの中に逆に水があまり入っていなければ、そうそう怒りというのは生まれないですね。みなさんのコップの中ってなにが入ってます?

怒るイコール第一次感情を溢れさせているというふうに理解してもらえればいいです。

ちなみに、世の中に怒りっぽい人と怒りっぽくない人がいます。その違いはなにかというと、このコップの大きさの違いなんですよ。コップが大きい人は怒りにくい。そしてコップが小さい人は怒りやすいです。

コップが小さい人というのは、怒りやすく怒られ弱いです。

怒りのレベルを数値化して把握する

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言葉の能力の高い人は、怒りの感情のコントロールが得意なんです。逆に言語能力の低い人は、怒りの感情のコントロールが苦手なんですね。

言語能力の低い人ってどうやって怒るかというと、「怒ってるって言ってるから怒ってるだろ!」となるんです。
単語として、表現として、強弱がつけられないのでボリュームで強弱つけちゃうんですよ。
だから、怒ったときに大声を出す人っていうのは、言葉での強弱ができないんです。だからボリュームでつけちゃうんです

ネットで炎上している時に罵倒に近いレベルの表現を好む人は、怒りのコントロールが苦手な人ですしさらにいえば、そういうツイートをRTしまくってる人は言語能力もかなり低いので、相手にしてはいけません。ましてはてなスター連打する人間はいちばんやべー奴ということになります。はてなブックマークはやべーやつがやりたい放題になっており、やべーやつ養成所みたいになってて地獄です。



怒りの感情に振り回されないように言語能力を高め、自分がどういう要素で怒るのかを把握する。

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みなさんって、これまで怒る原因って全部外にあるものだと思っていたんですよ。「誰かがいるから」とか、「こんな出来事があるから」とか、そういうふうに思ってたんですが、本当の怒る原因は、全部自分の中にあったんです。
でも、それってすごくいいことで。なぜかというと、もし怒る原因が外にあったならば、どうにもコントロールできないんです。でも自分の中にあるから、全部コントロールできるんです

対象が自分にとって100点満点じゃないとキレる人もいれば、50点でも怒らない人がいます。点数をつけられるだけならまだしも、「サブカル語る」や「新橋九段」氏のように、とにかく特定の要素が含まれるものはなにがなんでもケチつけてやろうみたいな人もいます。新橋九段さんとかサブカルの人見てたらわかると思いますが、100点満点でないとキレるタイプの人たちや壊れたラジオみたいに特定のものを叩き続けてる人たちは、だいたい自分のことは完全に棚に上げて他人を叩く資格があると思ってるやべーやつらなので、こういう人たちからは距離を取った方が良いと思いますね。



アンガーマネジメントという観点から見たネット炎上という短命コミュニティの一生について

確かにフェミの人が特に顕著ではありますが、最近のネットの炎上って、フェミニストに限らずだいたいこのパターンですよね。


①まず真っ先に「コップが小さくてかつ言語能力が低い人」や「90点でも怒るような人たち」が暴れだす。


②まず罵倒に近いレベルの過激な発言をしている人をRTすることでボリュームが上がる。このため、最近の炎上は序盤にこそ目も当てられないような表現が集中する。この時だけものすごいイキイキしてる人たちが多い。一方的に人を叩ける間だけが楽しいのだと思う。不確実な情報に基づいて人格攻撃をする人も多く、一般の人が見るとメンタル削られます。


③ある程度過激なバッシングが起こった後で、後からあれこれと分析や理屈立てをしようとする人が出てきて議論っぽいことが始まる。



④最初に暴れてたコップが小さくてかつ言語能力が低い人たちは、自分で火をつけたり叩き始めたくせに、言語能力が低くて議論はできないのでちやほやされなくなる。そうなると「しつこい」「もういいだろう」「まだやってるのか」「擁護してるやつも異常者」とか言い出す。
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特にはてなブックマークはそういう無惨様みたいなパーソナリティの人が非常に多い。こういう人たちはとにかく何かを叩きたいだけなのでこの段階までくると別の案件を叩きに行き、視聴率が下がる。



⑤そして、まともに論点を整理しようとしたりした人たちはいつもはしごを外されて議論は空中分解し、ネットには何の知見もたまらないまま、また次の炎上が起きる。
 


今ってだいたいこんな感じなので、「コップが小さくてかつ言語能力が低い人」や「90点でも怒るような人たち」だけが焼け太りする構造になっているんですよね。なので、どんどん炎上が起きやすくなっています。そのかわり、どんどん炎上自体の寿命も短くなっており、本質的な批判はなされないままただ娯楽としての炎上だけが多発するという状態です。




アツギの件ってフェミニスト特有の話ではないし、けもフレとかラブライブ(スクスタ)炎上とか見てたらオタクの方がよくキレてる印象ある。

アツギの件が炎上してる理由はむしろきわめてシンプルで「それをアツギでやるな」「それをワニでやるな」「それをラブライブでやるな」みたいなもっと原始的な感覚がスタートであり、「アツギの炎上はやりすぎ!オタクはそんなことしないのに」って言ってる人いるけどラブライブの炎上とか見てるとそうは思えなかったりする。ワニの時に切れてた人たちと同じ。

dic.pixiv.net

www.youtube.com

正直、この件でアツギに批判されるべき点があることはほとんどの人が反対してないと思うんですよね。 なので、そこに留まっていたらそんなに問題にならないんですよ。



そうはいっても、私はアツギ批判やってる人に嫌悪感を感じたのは確かですね

なんでかというと、とにかく節操がないから。

絵師叩きとかとかやってる人たちは完全に「テラスハウスで木村花さんを殺した人たち」と同類って思ってます。フェミニズムに関する炎上関係はだいたい節操がない人が目立つんですが、これほんとオタク界隈の炎上案件となんでこんなに違うのかと不思議になります。オタク界隈の炎上のワーストケースである「けもフレ2」叩きをしてるような人たちと同じ気持ち悪さを感じます。





たとえば、上記のラブライブ炎上とかだと情報が整理されて、しかもこういうガイドライン的な警告がちゃんと作られるとかあるんですよ。

否定的な意見がある一方、好意的な意見があるのも事実である。価値観は人それぞれ違うので、意見が違う人を叩く・意見を押し付けるのは絶対にしてはならない。
またアニメ関係者は無関係であり、キャストも自分の仕事をしただけなので、それらの人に意見を送る、巻き込むのもお門違いである。
20章は配信されてしまった以上どうしようもないので、「(ヘイトな悪口にならない程度に)意見をお問い合わせやアンケートで送る」、一旦ストーリーを離れる(飛ばして読まない)等の対策をし、沈静化したらまとめてみる等の自己防衛をすることも大切である。

ところが、アツギの件って、無茶苦茶偏見と人格攻撃のオンパレードで絵師への攻撃も大量に湧いてる。あまりにも節操がなさすぎる。さすがにこういう人たちを見るとゴキブリを見た時と同じ感情になります。




これ、たぶんアツギ批判だけじゃなくて「オタク叩き」とか「萌え絵のヘイト」を隠そうとしない人が多すぎるからだと思います。この辺りの「ドロドロした第一次感情」が駄々洩れになってるのが本当に気持ち悪いんですよ。普段からオタク絵とかそういうものに対する嫌悪感が強いんでしょうけどアツギの件で、アツギ批判にとどまらずそういうのを垂れ流しにして共感してもらえると思ってるところにドン引きするんですわ。怒りは二次感情であることをちゃんと認識して、第一次感情駄々洩れにする自重するくらいの節度が欲しいんですが、実際はそういう節度がない人のツイートばかりをRTしたりはてなスター連打して目立たせようとしてて、結局君らどっちがやりたいんだってわからないのがまた気持ち悪い。




他の炎上が「ファンだから怒ってる」ので理解や共感を得やすいのに対して今回の件は明らかに「アツギ批判」以外の叩きが多い。最初に怒ってた人はまだいいんだけど後から便乗してきて、男やオタクへのヘイトを垂れ流してる人が暴れまわっていても制御しようという動きもない。そもそも情報を整理しようとする動きすらない。なので暴徒のイメージがついちゃうんですよね。繰り返し言うけど節操がない。「アツギ批判をやってるだけ」って建前やりたいならもうちょっとその努力してほしいです。




まぁ、こうなったのもアンチフェミとかが過剰反応したのも問題だとは思うんですが。アンチフェミの人たちは、アツギ批判してる人たちに輪をかけてひどいというか、もう言及するのも嫌なくらい一次感情駄々洩れなのでほとんどブロックしてますね。。。




別にアツギ擁護したわけでもないのに何人か徒党を組んで私のブログに失礼なコメントを書いていくようなはてなのクソフェミさんたちもそうだし、人のブログでフェミへの憎悪を熱く語るアンチフェミさんとかもそうですが。冒頭で述べたように、オタクだとかフェミだとかそういう主張以前の段階として、私はそういう一次感情むき出しで自重しない人たちが大嫌いなんですよ。


私の持論は前から繰り返し述べてる通りでこちらです。

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最初にやるべきなのは、ポリコレ的なことだのロジカルなことを言うことではなく、まず自分たちの怒りの原因は自分たちの中にあるってことをいい加減自覚することだと思います。何かに対するネガティブな一次感情垂れ流しにしながら人のブログに近寄ってこないでほしいです。



私も特定の対象に対してはブログでネガティブな一次感情をガンガン書いてます。その結果として一部の人からめっちゃ嫌われてます。はてブで「この人のことは嫌い」って明言してくる人も数名いますし5年くらいずっと増田で嫌がらせ投稿を続けてくれてる人もいます。正しいとか正しくないとかそういう話ではなく、ネガティブ感情をむき出しにしてると絶対そうなるんですよね。




アンガーマネジメントの考え方をベースにしたネット炎上との付き合い方のまとめ

自分はこのあたりを意識していきたいなと思いました。


①「怒るな」ではなく「ちゃんと怒る」のが大事。怒り自体は悪くないが「雑な怒り」や「間違った怒り」があることを理解して「ちゃんと怒る」をやろう。雑な怒りを肯定するような人についていかないようにしよう。
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②一次感情と二次感情の区別をつけて、一次感情を加工して「怒り」という形にする手間を惜しまないようにしよう。この手間を惜しむと怒りの感情を自分で制御する筋力が衰えていき、怒りに支配されるようになってしまう。



インターネットの見知らぬ他人は自分の一次感情をメンテナンスしてくれない。一次感情のメンテナンスをできるのはなにより自分自身であり、よくて親しい人間までであることを認識する


④どろどろの一次感情のままで人とつながろうとしないようにしよう。負の感情を起点としたつながりは「ポジティブフィードバック」を起こしてより負の一次感情を悪化させる。


⑤自分がどのくらい怒っているかは自分で数値化して把握する習慣をつけよう。言語化が苦手な人は他人のツイートなどを参考にしても良いしまねをしても良い。でもネガティブな感情系ツイートを無言RTしまくったりはてなスター連打しまくるようなことはやめよう。せめて引用RTをしてみるようにしよう。自分の考えを持たずに他人の怒りに同調したり便乗したりするのはやめよう。



長々と書いてますが一言でいうと、「他人に自分の怒りをゆだねるな」「プライドを持て」ってことです。これを気を付けないと、自分の怒りを他人に利用される形で「凡庸な悪」に成り下がります。

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今後、インターネットで怒りを自分でコントロールできない人は、どれだけ自分が無力だと思っていても悪い目的を持ってる人たちに動員されて「加害者」になっていきます。そうなりたくないなら、怒りの感情を他人にゆだねることだけはやめましょう。



だいたいこんな感じかな、と。

とりあえず言い出しっぺなので、私は本日11月9日以降、ネガティブなコメントについてはてなスターをつけるのを一切やめるようにします。
そもそも炎上してる案件で他人のはてブを見るという行為自体が極めて不毛ですし、スターつけるのやめたら見ること自体やめられると思います。




というわけで、アンガーマネジメントの話でした。記事の後半はちょっとアサーションの範囲にも触れました。