評価★★
Btooom25巻にて、最終巻を目前に分岐を発生させそれぞれ分岐したストーリーを両方同時に刊行するという珍しい仕掛けがあったことは前回紹介しました。
私は先の記事で書いた通りバッドエンドが好きなので、あえて先に真実ルートの方だけ買いました。
が、結論としてはもくろみが外れてこちらの方がベストエンド扱いになってます。
BTOOOM! 26 Dark真実編 (BUNCH COMICS) | ||||
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まだ読み終わってない人はここでそっ閉じ推奨。
ゲーム再開
「織田くん1人と、主人公チーム5名の対決。生存者が3名になった時点でゲーム終了」という条件。
・ゲームを停止・ゲームから脱出などを試みるとドローン部隊(米軍側)が介入してくる。
・主人公たちを救出するチーム(ロシア側)が行動しても米軍側が介入してくる。
・上杉とカグヤ様が織田によって人質にされている
という状況からスタート。
こちらのルートでは、米軍のドローン兵とロシアの救出部隊が潰し合うので
外部からの影響は緩和されており、メインはちゃんと主人公チームと織田の戦いになっている。
織田が主人公の彼女を寝取った「真実」が明かされる
主人公はもともとイケメンかつ全てにおいてハイスペックな人間であった。(異世界チートの主人公みたいな状態)。しかし親友だと思っていた織田に彼女を寝取られたショックから引きこもりになり、ひたすらゲームだけやるようになってしまった。
(ゲームでも世界一になってるあたり、この主人公なにやらせてもハイスペックだよね。このあたり自殺島などとは全然違う印章)
では。
織田はなぜあえて主人公の彼女を寝取ったか。この真実が織田の口から語られる。
、、、うん、しょぼい。
最終生存者は◯◯、◯◯、ヒミコの3名
主人公は3名を守って織田と相打ちになって死亡。
BTOOOM!の中で折れが貫いた生き方。それは人を守るために命を賭けること。誰かのために役に立てた時、最高に嬉しかった。
なのに、BTOOOM!の世界が全てだった俺はリアルでは何も出来ずに言い訳ばかりだった。
でも、この島に来て変わった……ヒミコが俺を変えてくれたんだ。
だから貫きたい、後悔しないために…!
重症を負っていたカグヤも死亡。
「ヒミコの真実」が明らかになる
いやいやいや。
そしてヒミコがネットの「真実」になる
いやいやいやいやいや。
完走した感想
ええと。分岐そのもののアイデアは良かったと思いますが、ちょっと微妙だったなあという感想です。物語の大前提となる世界の設定がアレなので、その真実を知ったところでどうなるのか、という問題を失念していました。
この物語はフィクションですので、陰謀論的な世界解釈を全肯定した上での架空表現となりますが、登場人物も言っている通り、「情報は流す側の都合のいい内容しか流れない」というスタンスは揺るぎない事実として受け止めている僕の個人的主観でまとめています。
陰謀論であること自体はいいにせよ、個人的にはあまりにもガバガバな設定すぎてちょっとつらいです。
とにかくこの作品は、救出部隊やドローン部隊が出てくるまでのバトル展開が面白かったです。
ゲームを強いられたプレイヤーたちが、ゲームを壊して脱出していくところが醍醐味だと思っていたのですが正直なところ、一番面白かったのはルールにのっとったゲームでの殺し合いだったというのが皮肉ですね。
最終巻で再びゲームに復帰。最後までゲームの枠組みを脱出できなかったのがこちらのルート。こっちのルートがベストエンドになるというのはなんというか初見殺しな感じですよね。
Light友情編
まだ読んでませんが、巻末に「BTOOOM!U-18」という作品の紹介があり「Light友情編から数年後の未来、BTOOOM!」は世に浸透して……と言う感じだったので、展開はまぁ察せられます。
「狂死郎2030」みたいな展開なのだと思いますが、さきに真実編読んでしまったので、もう読まなくてもいいかもしれんね……。