テーマ「猛暑疲れをとる方法 プロが教える疲労回復の裏ワザ」
リポーター:藤原倫己さん
達人:東京疲労・睡眠クリニック院長 梶本 修身(かじもと おさみ)先生
料理研究家 高橋善郎(たかはし よしろう)さん
スポーツケア整体研究所 所長 松村卓(まつむら たかし)さん
■東京疲労・睡眠クリニック
住所:東京都港区新橋1-15-7 新橋NFビル 3F
電話番号:03-3504-0555
営業時間:月曜日 10:00~13:30
火曜日 毎週10:00~13:30 偶数週13:30~15:30
水曜日 10:00~13:30 16:00~20:00
金曜日 17:00~20:00
土曜日 10:00~16:00
休診日:木・日・祝日
■スポーツケア整体研究所
住所: 宮城県仙台市泉区長命ヶ丘3-20-2
●一般の方対象
・生涯スポーツ・武道・指導コース
指導時間:1時間30分 指導料金:22,000円(税込)
〈今回の特集で紹介した内容〉
Q.疲労の原因物質は?
A 活性酸素 B 乳酸 C 糖質
正解は、A 活性酸素
・活性酸素とは、酸素を消費すると発生し細胞を酸化させる物質
活性酸素が着積すると疲労や老化の原因に
・乳酸とは、糖質が分解されて発生する物質
乳酸が疲労の原因だと20年前まで信じられてきたが、乳酸はむしろ助けようと
回復させようとして出てくるもので、主に筋肉の収縮を助け筋肉疲労を防ぐ
・糖質とは、炭水化物(穀物類・でんぷん類など)に多く含み、体を動かす
エネルギー源(ブドウ糖)を作り出す
適量の摂取で疲労回復に役立つとされている
Q. 最も疲れやすい場所は体の中のどこ?
A 内蔵 B 脳 C 筋肉
正解は、B 脳
・1番休めなければいけないのは脳
最もエネルギーを消費し発熱しており、脳は体重の5%ほどだが発熱量は全体の20%を占める
脳は大量の酸素を必要とするため、疲労の原因である活性酸素が溜まりやすい
夏の疲れは体温を調節のために脳がフル回転しているから
Q. 仕事おわりの疲れは酒を飲めばリセットできる?
答えは、×
・疲労感は取れるが、疲労感と疲労は違う
アルコールを摂取することによって疲れを感じる感覚に麻酔をかけている
隠れ疲労に陥りやすい
では、何を食べれば疲れが取れる?
・達人が注目しているものが、「イミダペプチド(イミダゾールペプチド)」
イミダペプチドという物質は活性酸素の発生を抑えダメージを軽減する働きが期待できる
Q. イミダペプチドを多く含む食材は?
A 鶏肉 B 大豆 C バナナ
正解は、A 鶏肉
・鶏の胸肉にはイミダペプチドが含まれており、摂取することで疲労で消耗した成分を補うとされる
Q. 疲労回復に最も効果的な方法はどれ?
A 入浴 B 散歩 C ごろ寝
正解は、ごろ寝
・20〜30分のごろ寝が効果的で、好きな体勢で何も考えないことが脳にとって休息につながる
■疲れないごろ寝ストレッチ
・あお向け片足パタパタ
①あお向けの状態で腕を頭の後ろに回し耳をつまむ
②片脚を曲げ重力にまかせて外側に倒す
左右それぞれ7回1セット
→腰と太もも周りの血流を促進、柔軟性を高め疲れにくい体に
・あお向け両脚アメンボ
①あお向けになって両手で両耳をつまむ
②足の裏と裏を合わせる
③足の裏を離さないように脚をゆっくり伸ばす
7回1セット
→股関節の柔軟性を高め足腰の可動域が広がる、転倒防止にも効果的
<今回の特集で紹介したレシピ>
■電子レンジで簡単!「鶏チリソース」
【材料(2人分)】
・鶏むね肉:小1枚(250g)
【A】
・酒:小さじ2
・片栗粉:小さじ2
・塩こしょう:少々
【B】
・大葉(みじん切り):10枚分
・長ねぎ(みじん切り):20g分
・水:150ml
・ケチャップ:大さじ3
・はちみつ:小さじ2
・片栗粉/顆粒鶏がらスープの素/豆板醤/砂糖:各小さじ1
・すりおろししょうが:小さじ1/2
・すりおろしにんにく:小さじ1/4
【作り方】
① 鶏むね肉は皮を外し、繊維を切るように約1cm幅のそぎ切りにする。
保存袋に鶏肉、【A】を入れ、もみこむ。
②大きめの耐熱ボウルに【B】を混ぜ合わせる。鶏肉を加え、さらに混ぜ合わせる。
③ラップをかけ、フォークや竹串などで数箇所穴を開ける。600Wの電子レンジで7〜8分加熱する。よく混ぜ合わせたら器に盛り付ける。
★達人のポイント
・しそのさっぱり感がチリソース全体に行き渡ってさっぱり。食欲がない時でも食べやすいやみつき味付けに。はちみつのマイルドさが加えることで全体がまとまった味に仕上がります。
・鶏皮は炒め物や煮物のだしに活用してください。
・辛さが苦手な方は豆板醤の量を減らし、塩味はケチャップや鶏がらスープの量で味を微調整してください。