日高川町「ゼロカーボンシティ宣言」を表明しました
日高川町は、令和3年11月29日に、2050年までに二酸化炭素排出量の実質ゼロを実現できるよう取り組むことを決意し、「ゼロカーボンシティ宣言」を表明しました。
ゼロカーボンシティ宣言内容
水と緑の豊かな自然が息づく日高川町は、地域特性を生かしながら、農林業の振興や観光・交流、移住・定住を推進しています。この地域が有する貴重な歴史的・文化的な資源やきれいな水、空気、満天の星が輝く夜空、のどかな農村風景など、自然そのものが貴重な財産・資源であり、未来を生きる世代に、かけがえのない豊かな自然環境を確実に引き継がなければなりません。しかし、近年は全国的に巨大台風や集中豪雨による自然災害が激甚化するなど地球温暖化の影響は深刻さを増しています。私たちの日高川町は、昭和28年の紀州大水害や平成23年の紀伊半島大水害では多くの家屋が流失し、人命が奪われるなど甚大な被害を受けました。こうした自然の猛威は私たちの生命や暮らしを危機にさらす「気候危機」と言うべき極めて深刻な問題となっています。
これらの課題を解決するため、2015年に合意されたパリ協定では「産業革命前からの平均気温上昇を2度未満とし、1.5度に抑えるよう努力する」との目標が国際的に広く共有されました。また、2018年に公表されたIPCC(国連の気候変動に関する政府間パネル)の特別報告書では、この目標を達成するために、「2050年までにCO₂排出量を実質ゼロにする必要がある」と示されています。
この目標達成に向けて、平成23年紀伊半島大水害から10年目となることを踏まえ、今後も住民の生命と財産を守り、この豊かな自然環境を次の世代につないでいくため、災害に強いまちづくりを目指し、町民や事業者の皆様と一体となって「2050年までに二酸化炭素排出量の実質ゼロを実現できるよう取り組むこと」を決意し、ゼロカーボンシティへの挑戦を宣言します。
今後、この目標が実現できるよう取り組んでまいります。
- 災害に強いまちづくりを目指し、防災・減災に取り組みます。
- 森林・農地の保全と水資源の保全に取り組みます。
- ゴミの減量化、分別化、海洋プラスチックゴミ防止に取り組みます。
- 地球温暖化防止や気候変動問題の環境教育・啓発活動に取り組みます。
- 蓄電池システムなど新しいエネルギー技術の普及促進に取り組みます。
令和3年11月29日
日高川町長 久留米 啓史
ゼロカーボンシティ宣言とは
国が表明した「2050年にCO2排出、実質ゼロにすることを目指すという旨を「地方自治体の首長が表明(公表)すること」をゼロカーボンシティ宣言といいます。
宣言している地方自治体 → 環境省のHP
COOL CHOICE
2015年、すべての国が参加する形で、2020年以降の温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」が採択されました。 世界共通の目標として、世界の平均気温上昇を2度未満にする(さらに、1.5度に抑える努力をする)こと、今世紀後半に温室効果ガスの排出を実質ゼロにすることが打ち出されました。
「COOL CHOICE」は、脱炭素社会づくりに貢献する製品への買換え、サービスの利用、ライフスタイルの選択など、温暖化対策に資する、また快適な暮らしにもつながるあらゆる「賢い選択」をしていこうという取組です。
身近な生活のなかで、未来のために、今選択できるアクションを選び、皆さまも、ぜひ「COOL CHOICE」にご参加ください。
- ゼロカーボンアクション30 アクションリスト 環境省HP