01_ゼロカーボンとは?
地球温暖化について
地球を包んでいる大気には、温室効果ガスという太陽からの熱の一部を地球から逃がさないようにし、地球の気温を生物が生活しやすい温度にしてくれるガスが含まれています。このガスがないと気温が低くなりすぎて、多くの生物が生きていくことができません。
一方で、温室効果ガスが増えすぎると太陽からの熱が宇宙に逃げ出せなくなり、気温が上がりすぎてしまいます。この現象を「地球温暖化」といいます。
温室効果ガスには7種類のガスがあり、その中でも「二酸化炭素(CO2)」は1番排出量が多く、温暖化への影響が大きいです。
ゼロカーボンについて
ゼロカーボンとは?
「温室効果ガスの排出量」ー「森林などによる吸収量」=「0(ゼロカーボン)」
ゼロカーボンとは、企業や家庭が排出する二酸化炭素をはじめとする温室効果ガス(カーボン)の「排出量」から、植林・森林管理などによる「吸収量」を差し引いて、排出量の合計を実質的にゼロにすることを意味します。
ゼロカーボンの達成のためには「温室効果ガスの排出量の削減」並びに「吸収作用の保全及び強化」が必要です。
※ゼロカーボンとカーボンニュートラルは同じ意味です。
パリ協定
未来のための温暖化対策
地球規模の課題である気候変動問題の解決に向けて、2015年12月にCOP21(国連気候変動枠組条約第21回締約国会議)でパリ協定が採択され、世界共通の長期目標として
・「世界的な平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保つとともに、
1.5℃に抑える努力を追求すること」(2℃目標)
・「今世紀後半に温室効果ガスの人為的な発生源による排出量と吸収源による除去量との
間の均衡を達成すること」
等を合意しました。
この実現に向けて、世界が取組を進めており、120以上の国と地域が、2050年までにゼロカーボンという目標を掲げています。
日本政府が脱炭素社会の実現を宣言
2050年「温室効果ガス排出実質ゼロ」
2020年10月、政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、ゼロカーボン(カーボンニュートラル)を目指すことを宣言しました。また、中期的な目標として、2030年度までに温室効果ガス排出量を2013年度比で「46%削減」する目標を掲げています。
2021年3月には、北海道でも2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにする「ゼロカーボン北海道」を目指すことを宣言しています。また、道では2030年度までに温室効果ガス排出量を2013年度比で「48%削減」する目標を掲げており、日本の目標より2%高くなっています。
SDGsとしてのゼロカーボン
ゼロカーボンはSDGsの「目標7」と「目標13」につながる取組
気候変動に具体的な対策を
ゼロカーボンシティ宣言
ゼロカーボンシティとは?
「ゼロカーボンシティ」とは、「2050年に二酸化炭素を実質ゼロにすることを目指す旨を首長自らが又は地方自治体として公表した地方自治体」です。
※2023年6月30日時点で、北海道内では134の自治体が宣言しています。
京極町ゼロカーボンシティ宣言
2050年「温室効果ガス排出実質ゼロ」、2030年度「48%削減」(2013年度比)
2022年3月、京極町は2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」を目指すことを宣言しました!
また、2030年度までに、温室効果ガス排出量を2013年度比で「48%削減」する、北海道と同様の目標を掲げています。
~宣言内容~
「現代社会の様々な課題を解決していくためには、持続可能な社会の構築に向けてSDGsの推進やゼロカーボンの実現を目指す取り組みを進めていくことが求められています。このようなことから、再生可能エネルギーへの転換、新たな生活様式への変容、さらに吸収源である豊かな森林資源の保全にも力を注ぎ、2050年における温室効果ガス排出量実質ゼロを目指します。」
(令和4年3月11日開催 令和4年京極町議会第1回定例会「町政執行方針」において)