東京五輪の女子バレーボールの韓国―ケニア戦で日本人審判による〝疑惑の判定〟があったと韓国メディアが猛批判を展開している。

 27日に行われた試合は韓国が3―0でケニアに勝利したが、韓国では日本人審判が「ケニア寄りの判定を連発した」と大騒動になっている。

 韓国紙「デーリアン」などが「日本の審判が相次いであり得ない判定を下し、開催国に懸念を醸し出している」と強く糾弾した。

「第1セットからその場面が出た。韓国が7―6で先行してキム・ヨンギョンの攻撃で相手コートにボールが落ちたが審判のコールが遅かった。キムがカッとなって審判に向かって近づくと、一歩遅れて主審が韓国の得点を認めた」

 また「勝負が決まった第3セットでも再び日本審判の理解しがたい判定が飛び出した。韓国が13―10とリードしている状況で、パク・チョンアのバックアタックが最初アウトの判定を受けた。すると監督がインかアウトかのビデオ判定を要請したが、韓国ベンチが目的の画面を見ることができないままケニアの得点が認められた」。

 そして韓国側が最も問題視したのがこの場面。

「韓国が15―12でリードしている状況で、ケニアの攻撃をヨム・ヒェソンがレシーブして相手コートに戻った。相手選手が再度ダイレクトで打ってきたがアウトになった。だが主審は、ブロックしたキムの手に触れているとしてタッチアウトの判定を下した。リプレー画面では、キムの手は全くボールに触れていないことが明らかになったが、判定が覆えることはなかった。主審のすぐ目の前で行われたプレーで理解しがたい判定に、キムは怒りを爆発させて強く抗議した」

 韓国では開催国の日本による〝韓国潰し〟を狙っていると非難の声が上がっており、大きな波紋を呼んでいる。31日には1次リーグA組で日韓戦が行われるが、きなくさいムードが漂ってきた。